オープンでインタラクティブである事を恐れない!品川宿カフェオーナー達が集う夜
今更ながら近年よく聞く"場づくり"という定義とはなんなんだろう?
カフェで言うのなら美味しいフードを出す事、お洒落な外観や内装デザインである事、心地のよいBGMを流している事、、、
まだ20代だった頃は何回目かのカフェブーム全盛期だったタイミングであった事もあって、流れに身を任せてこのような要素に居心地の良さを感じていた頃も確かにあった。
けれどもこのようなサービスは都内だと既に数年前から飽和状態で、カフェに求められるCSはまた別の所に位置するようになってきているとも帰国後は特に思う。
今回それを再確認させて貰えたイベントが、先日北品川商店街にあるKAIDO books&coffeeで催された【品川宿よなよな会議】であった。
近隣のまちづくりに関心の高い茶屋やカフェのオーナーを集めて会議をするという事だったのだがなんとこの会議、一般客も聴衆として参加が可能な"公開イベント"だったのだ。
僕もいち聴衆として参加していて、イベントの趣旨を予め伝え聞いてはいたものの、普段お店でしか基本的に顔合わせ出来ない近隣カフェの店主が一つの空間にいるという事は何かワクワクさせられるものがあった。
セッションの内容はカフェのお客さんあるあるや、シーズン毎の集客状況など客側の視点だけでは決して見えてこないようなものがあり、ここまで話してしまっていいものなのか?というような会話も時折繰り広げられた。(皆さん流石でトークショーとしての線引きが何処にあるかは見定めていた気もする、、、(笑))
とりとめもなくこんな話が進んでいくだけなのに、なんだかあの会場はとてもポジティブなエネルギーで満たされていて聴いている側も心地がいい、、、
そう、各々が舞台を持つ主役ではあるのだけれどもこの人達が場に最初に産み出すのは主義主張ではなく、"調和"だった。
主義主張をしない訳ではないのだけれども、その順番は決して間違えない。
そんなスペシャリストが集まる場だったのだから、終始この町のピースフルさが凝縮されたような素敵な時間となった。
"調和"は創造性の源泉だと僕は思う。
場、空間におけるこの"調和"というものは冒頭に挙げたようなサービスらが独立した要素の点としてポツンとしていてはきっと作り上げられない。
そして、この要素の点には僕らカフェを利用するその場にいる客も実は当てはまっていて、これらを上手く結びつける事が"場づくり"と言えるんじゃないのかな。
そしてそんな空間だからこそ産まれてくる創造性を促す力からは、客側だけじゃなくてお店側も実はたくさんの恩恵を受けていて客へのサービスに還元されているのだろう。
文章にしたらちょっとシステマティックになってしまったけれども、きっと機械なんかじゃ作り出せないステキな仕組みだ。
こんな光景に立ち会ってしまうと一つのカフェの中に留まらず、このステキな仕組みがもっともっと大きくなっていくのではないかとついつい期待もしてしまう。
それこそこの町、品川宿全体かそれ以上にね!
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末筆ではありますが品川宿カフェオーナーの皆様のオープンでインタラクティブなお家芸お見事でございました。
皆様のいちファンとして次回開催も心待ちにしております。
よっしー