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森にまつわるあれこれ

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記事一覧

スギ花粉症について考える

スギ花粉症について考える

今年もこの季節がやって来た

 スギ花粉症がひどい。振り返れば、小学生の頃(いまから40年ほど前)からこの症状に悩まされているので、いまあらためてどうということではないのだが、今年は(も)ひどい。

 そんなわけで、スギの生える森には近寄りたくもなかったのに、大学はなぜか農学部の森林科学科というところに入ってしまった。まあこの時点で、花粉症と森のこととは別問題、と考えていたわけであるが、この国の森

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宮沢賢治の見た森 その2

宮沢賢治の見た森 その2

 さて、前回は宮沢賢治の童話、『狼森と笊森、盗森』から読み取れる(賢治の)森への視点、というようなものについて書いた。今回は同じく童話『虔十公園林(けんじゅうこうえんりん)』から読み取れる賢治の森に対する視点や思い、というものについて書いてみる。

これは『虔十公園林』の最後の一節である。「杉の黒い立派な緑」とは一見、おかしな表現に思えるが、スギの葉の色が濃緑色であることを考えると、たくさんの枝葉

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宮沢賢治の見た森 その1

宮沢賢治の見た森 その1

 突然だが、9月21日は宮沢賢治の命日だ。生誕地の岩手県・花巻では毎年、賢治祭なるものが開かれているのだが、わたしの地元・浜松でも、賢治を慕う人たちが毎年、「ちっちゃな賢治祭」というものを催している。
 以前から宮沢賢治をめぐる人たちとはなにかと交流があり、「ちっちゃな賢治祭」では前職(県立森林公園の自然解説員)の関係もあって、ときどきトークのようなものをお願いされてきた。そして、今年も9月10日

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夏の思い出 その2~小2男子たちの川遊び~

夏の思い出 その2~小2男子たちの川遊び~

 さて、暦的に夏は終わった(のだが、いまだ酷暑だ・・)。というわけで、夏の思い出その2である。前回は息子と知り合いを川の生き物捕りに連れて行ったことを書いたのだが、今回は同じ川へ息子含め、6人の小2男子を連れて行った話。じつは定員12人、参加費2000円で募集をしたのだが、集まったのは6人だった。
 「県立森林公園」という肩書(以前は静岡県立森林公園の自然解説員というのをやっていました)が外れてし

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夏の思い出

夏の思い出

 酷暑である。と思えば、台風がやってき、九州などではまた災害となっているのだが、わたしが暮らす静岡県浜松市あたりでもその天候に右往左往する日々だ。
 そんな日々、暑さを避けるためにこどもを連れて行くところといえば、やはり涼しい川がいい。そしてできれば山間の、水のきれいなところがいい。というわけで、台風6号の影響が止んだ8月8日、こどもとその知り合いを連れて、川遊びと生き物捕りへ行ってきた。

 こ

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本ができました

本ができました

 本ができました。

 といっても、できあがってみればそれは、はるか昔によく目にしたあの”文集”ていどのできあがり・・。いまとなってはお願いした印刷屋さんの対応に、いくつか首をひねるようなところがあったのですが、それがそのままできあがりに現れてしまったようで・・。
 とはいえ、できあがってしまったものはどうしようもない。あの予算だったのだから仕方ない、と言い聞かせつつも、もし次も作るならどうしよう

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本を作っています

いよいよ本ができそうである。

出版社に送ってもダメ。
自費出版を検討してもなかなか費用が掛かり、
最終的にひねり出したのが、
自分で作る、というアイディアだった。

駆け出しのミュージシャンたちが
自分たちの作品を聞いてもらうために、
自主制作盤というCDを作って売ることが昔はよくあった。
(いまでもあるのかな・・?)
わたしはなぜか、そういったミュージシャンの音楽も聴いていたので、
ふと、こう

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投稿が滞ってしまっている・・

タイトルの理由はズバリ、本を作っているからである。
といっても、完全自主制作版。
自費出版でもない。
内容は熱帯雨林への旅。
ボルネオ島を中心とした熱帯雨林を訪ねて見たこと、
驚いたこと、考えたことなどを写真やスケッチ入りで書いています。

若かりし頃の夢が現実となるか。
夢の現実はどんなものか。
不安でありながらも、楽しみである。
完成した暁にはここでもお知らせしますね~

見る

見る



 ときどきアートを見たくなってフラっと出かける。上の写真は昨年、10月に行った静岡掛川「2021原泉アートデイズ」での、みなみりょうへいさんの作品だが、これを見たときには思わず涙が出てきた。いったい、自分でもなににこんなに感動しているのかよくわからなかったのだが、敢えていうならまずはその大きさ。場所はかつての茶工場の跡なので、天井までは4~5メートルはあるだろう。船やカヌーが縦に吊り下げられる

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