見出し画像

血管を広げる物質を発生させるおすすめの運動

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
カラダの健康を保つには、食事運動に気を遣う――。
 
これは、体内に張り巡らされた「血管」の健康も同じで、食事と運動が大切になってきます。
 
では、血管の健康を保つ運動とは、どんなものなのか?
 
どうやら血管を広げる物質が存在し、その物質を多く発生させるための運動があるようです。
 
生活習慣病・血管の専門ドクター、国内の第一人者として知られる栗原毅先生の新刊『血管が強くなる習慣』では、血管を広げる物質を発生させるおすすめの運動を紹介しています。今回は、本書の中から該当箇所を一部抜粋・編集して紹介いたします。

大きな筋肉を鍛えるのがセオリー

 さあ、朝食をしっかりと食べたら、少し運動をしましょう。運動をすることで体が目覚め、自律神経の切り替えがスムーズになります。
 もちろん、ウォーキングなどの有酸素運動もおすすめですが、私はスクワットを推奨しています。
 スクワットは、太ももとお尻の筋肉に負荷をかける筋肉トレーニングです。太ももの前側には大腿四頭筋、後ろ側にはハムストリングという大きな筋肉があります。お尻の大臀筋は、体の中で一番大きい筋肉です。筋トレは、大きな筋肉を鍛えるのがセオリーです。
 筋肉の中には、たくさんの血管が走っています。大きな筋肉には、当然、血管も多くなります。スクワットをすることで血管にも刺激が伝わり、血流が良くなるのです。

座るスクワット

 運動の効能として覚えておいてほしいのが、NO(エヌオー:一酸化窒素)という物質です。
 NOは血管を拡張させて血流を良くする効果がある物質です。この優良物質のNOが運動をすることで、血管の中に発生するのです。
 特にNOを多く発生させるのが、力を入れて急に緩める運動であることがわかってきました。
 そこで、私が特におすすめしているのが、「座るスクワット」です。
 座るスクワットは、筋肉に負荷がかかった状態で10秒間キープし、その後、椅子に座って急速に緊張を緩めます。力が抜けた瞬間に、NOが出て血管が広がった感覚をイメージしてください。
 まず、なるべく低い椅子を用意します。できれば、膝よりも座面が低い椅子がベストです。
 椅子の前に立ち、背筋を伸ばして腕を胸の前にまっすぐに出します。そして、なるべくゆっくりと腰を下げていきます。呼吸を止めないことと、膝がつま先より前に出ないことがポイントです。
 座面に太ももが触れそうになったら、そこでストップ! 10秒間、キープしてください。このときに、もっとも筋肉に負荷がかかります。
 そして、ふっと力を抜いて、椅子に腰かけてください。脱力をすることで、血管の中にじわ〜っとNOが発生します。
 数秒、休んだら、今度は逆の動作で立ち上がります。
 以上をワンセットとして、5セット行なうと、効果が期待できます。

『血管が強くなる習慣』65ページより

 最初のうちは、1回でも苦しいかもしれません。頑張って続けるうちに筋肉も丈夫になります。
 年をとって、立ち上がることや歩くことができなくなると、フレイル(虚弱)の原
因になります。フレイルで要介護になる人も多いのです。
 座るスクワットを習慣にして、血管を健康にしてフレイルも防ぎましょう。
 
 
【著者プロフィール】
栗原 毅(くりはら・たけし)

栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶應義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも、わかりやすい解説が人気を博す。血液サラサラの提唱者の一人として知られる。
 
栗原丈徳(くりはら・たけのり)
栗原ヘルスケア研究所所長。歯科医師。1982年、東京都生まれ。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。「予防歯科医療」「食と健康」をテーマに活動をしている。特に「口の健康と全身疾患との関連性」に興味を示す。大学や介護施設などで講演も行なっている。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会等の会員。

いかがですか?
 
血管の健康管理は、40代からでも十分に間に合うと、栗原先生は言います。新刊『血管が強くなる習慣』では、生活習慣病・血管の専門ドクターが、誰でも今日からすぐできる、血管が強くなる習慣を取り上げてわかりやすく解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。

40代以上は必読の1冊!

▼関連記事はこちら

 











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?