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高齢者と金融リテラシー:快適な第二の人生を迎える

*参考:金融広報中央委員会『金融リテラシーマップ』2023年6月度版(出典:暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイト



★ルール★

・自分の収入の範囲内で、やりたいこと、健康状態のバランスをとる。
・周りへの配慮を考え、時には暮らしをスケールダウンすることも視野に。
・他人(専門家含む)へ相談するオプションを検討する。

高齢者に求められる金融リテラシーの特徴:生活変化への対応

高齢者がうまくお金と付き合っていくためには、老後に訪れる様々な日常の変化に対応するスキルが求められます。

この世代では、同じ年齢でも体力や健康状態の個人差は大きいでしょう。親やパートナーの介護をしており『誰かを支援する側』の人もいれば、すでに周りのサポートが必要な状況で『支援される側』になっている人もいます。

自身の置かれた状況と、これから起こりうる将来のイベント、また、加齢に伴う判断力や身体能力の衰え、不測の事態が起きる可能性等も視野に入れて家計管理と生活設計を立てる必要があります。普段の生活も、家族や社会へ配慮した生活スタイルが求められます。

次世代への継承も計画的に行うとスムーズです。必要に応じて専門家にアドバイスを求め、適切にプランを見直すと良いでしょう。困った時には公的機関や周りに助けを求めるという選択肢を持っておくのも金融リテラシーの必要スキルです。

最低限持っておきたい知識

・自分の年金受給額の手取り
・年金以外の収入がある人はその収入の手取り
・年金の繰り上げ、繰り下げ制度
・自身の(もしくは世帯の)支出
・自身のやりたいこと
・自身の健康状態と予測しうる今後の変化

必要なスキル

・収入に見合ったライフスタイルへの移行
・周りや社会への影響を考慮することができる
・収入、やりたいこと、心身の健康状態のバランスを保つための生活設計
・収支管理において、相談する相手を見つけることができる
・家計管理、生活設計に関して、助言をもらうことができる、それを実行することができる

<収入に見合った生活、やりたいこと、健康のバランス>

まだまだ現役並みの収入を維持している人もいるでしょうが、特に年齢が上がるにつれて、多くの方は年金が収入のベースになってきます。繰り下げ受給をしている方も、今後の手取り年金額をベースに生活設計を立てることが求められます。

それと同時に、趣味等やりたいこと、心身の健康管理とのバランスをとっていくことが必要です。健康なうちに好きなことをやりながら、さらなる将来に備えて身辺の整理をすることが重要です。

<周りへの影響も考慮する>

いずれは訪れるであろう変化に備えていく心構えが必要です。
加齢に伴う変化とは、体力低下、病気、通院や入院、認知機能の低下などがあげられるでしょう。いつまで車を運転するのか。適切なサイズの住居へ引っ越すのかどうか。何かあったときに頼れる身元引き受け人はいるのか。
家族、知人、地域、社会への影響を考慮することも重要です。

<アドバイスをもらって実行する>

上記を踏まえて、収支管理やライフプランニングに関して客観的な立場で助言してもらうことは非常に有益です。
家族や友人、専門家など、周りに相談できる人はいるでしょうか。また、アドバイスを貰って、それを取り入れた計画を立て、行動に移すことはできるでしょうか。

金融資産を崩して生活するライフプランニングになっている場合や、相続に関して懸念事項がある場合は専門家への相談も推奨されます。無料の相続相談会など自治会が主催している場を利用するのも良いでしょう。

金融リテラシーとは、安心して豊かな生活を送れるよう、一人ひとりが身につけておくべきお金にかかわる生活スキルのこと。金融広報中央委員会が作成する『金融リテラシーマップ』によると、大きく3分野(家計管理、生活設計、金融知識)に分かれており、金融知識分野は更に4つに分類される(金融取引の基本としての素養、金融分野共通、保険商品、ローン・クレジット、資産形成商品)。

*参考:金融広報中央委員会『金融リテラシーマップ』2023年6月度版(出典:暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイト

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