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できないのではない、やらないのだ

CHOT FRESINO

 敬愛する屁ッセイストこと、シャニカマさんの企画、「みんなの屁理屈」に僕も乗っかりたい!ミーハーですみません。

 正直、待ってました!!
屁理屈というと、今やシャニカマさんの代名詞で、最初「屁ッセイ」を目にした時、なんともその語呂の良さ、面白さからその手があったか!と地団駄を踏んだ覚えがある。
 今さら僕が屁理屈を並べたところで、シャニカマさんのパクりだし、佐野る(盗作する)訳にはいかない…悔しい気持ちでいっぱいだったところ、この企画だ。まさに青天の霹靂!!
この企画を機に、今まで溜めてた屁理屈を少しずつ放屁していきたい。

 まず、僕ことCHOT FRESINOは以前投稿した「奥手な男なんです。」でも書いたとおり、自他ともに認める奥手人間だ…と思われている。
しかし、屁理屈を言わせてもらうならば断じて奥手などではない。
ただ、女性を純粋培養し、神聖さを求めるあまり"何もできないだけ"なのだ。
そう、何もできないだけで、奥手などではないのだ!

 次に、僕がよく寝坊して遅刻してしまうのは、朝が弱くて起きれないからじゃない。
僕の睡眠時間だけをミヒャエル・エンデの『モモ』に出てくる"時間どろぼう"に盗まれているのだ。
 盗むなら労働時間にしてくれって、むしろ労働時間を盗んで下さいってあれほど口すっぱく言っているのにも関わらず…だ。

 今モモに僕の睡眠時間を取り返してもらえるように頼んでいるし、消費者センターの電話がパンクするくらい掛け合っておりますので、もうすぐ解決しますし、減給だけはマジ勘弁して下さい、部長。

 とまあ、すかしっ屁をだして少しスッキリしたところで本題(放屁)にはいりたい。

 僕は数学が"できない"のではない、"やらない"のだ。
そもそも、僕が''数学ができない奴''の烙印を押されだしたのは、忘れもしない小3のと…あれ?小2?はたまた小4やったっけ?
Anyway,そんくらいの頃からだ。

 しかし、狡猾な僕は先生や親、友達を騙し、自分も騙し中学、高校受験と切り抜けた。
だが、高2の中間試験で数学の出来なさが浮き彫りになる事件が起きた。

 中間試験で驚異の点数を叩き出したのだ。
結論から言おうか?…0点だ

 な、な、なんと!!!そう、見事に0点を叩き出してやりましたのです。てへっ。
確かに結果だけを聞けば、"数学ができない奴"だ。間違いない。
しかし、''数学ができない奴''の烙印を押すには時期尚早ってモンだぜ?
その前に、なぜ0点を取る羽目になったのか、その経緯(言い訳)を聞いてくれ。
それからでも遅くはないはずだ。

 そもそも、僕は先述した通り、数学が出来ないのではない、やらないのだ。
その理由は、数学なんてやっても"意味がない"と思うからだ。(※これはあくまで僕個人の見解です。)
「因数分解」・「因数定理」・「点Pの速さを求めよ」…etc。

 …なんの意味があるん?点Pてなんぞい??
ジャスティンのビーバーの曲、「What Do You Mean?」が軽快なリズムで脳内再生される。

 僕は小学校の時分に既に「あーこれ、僕のその後の人生にやらんくてもなんも影響ねぇーわ、マジで。別に苦手とかじゃなくて、マジでマジで。」と見極めたのだ。

 その結果、僕はというと、算数、数学の授業をそれはもう、姉歯事件ばりの手抜き具合で受けるようになった。
だが、0点は取りたくないというのが人間の性だ。
なんとか、点数を持ち堪えていた…そう、高2の中間までは…!!

 その日も毎度のことながら、0点を回避すべく問一の1問目(1番簡単なやつ)だけを勉強して試験に臨んだ。
勉強の甲斐あってか、シャーペンが走る走る。もう、余裕シャクシャクだ。
ものの5分で問題を解いた僕は、その他の問題はさっぱりピーマンなので時間を持て余した。
 時間を持て余し過ぎた結果、そう…魔が差したのだ…白状しよう、ほんの出来心だったのだ。

 僕は隣の席の賢そうな女子の解答用紙をカンニングしたのだ。ガッツリ。

…驚くことに解答が違うのだ…!!
僕は試験官の先生の視線もはばからず、二度見ならぬ五度見くらいした。
 しかし、何度みても悲しいかな、解答がちがう

 迷いはなかった。僕はソッと、消しゴムで自分の解答を消し、彼女の解答を書いた

 後日、返却された答案用紙を見て僕は、映画「マスク」の時のジム・キャリーみたいに目ん玉と舌が飛び出た。
答案用紙の右端に書かれていた文字はまさかの"0点"だった。
ちなみに、僕の最初の解答が合っていたのだ。
 "数学ができない奴"は、僕ではなく、賢そうに見えた隣の席の女子だったのだ。

夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなた(テスト)のことを夢にみる
©︎米津玄師 「Lemon」

 僕は暫くの間、人間不信に陥った。
坂口憲二の父である、坂口征二が自らが提案した第1回IWGPの"猪木優勝"のシナリオを猪木が勝手に試合中に変え、猪木がTKO負けしたことに激怒し、「人間不信」とだけ書いた紙を残し、数日間失踪したという話があるが、まさに心境はそんなカンジ。
もう誰も、ナニも信じられない… 

結局、信じられるのは素肌だけ。エスケートゥー。 

 もちろん、僕はこのせいで夏休みに行きたくもない学校に行き、やりたくもない数学をミッチリ1週間勉強することになった。

 高校の時の僕は帰宅部のエースでインターハイに出場した程の実力者だったが、その1週間はその他の部活動と同じだけ学校に拘束されるハメになった。

 最後にもう一度言う。
僕は数学が"できない"のではない、"やらない"のだ。

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