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名刺は分身(リビセンとバナナペーパー)


こんにちは。藤原兄弟の兄の方、藤原隆充です。今回は同じ長野県のリビセンさんの名刺案件から、環境について書いてみようと思いました。


■リビルディングセンター

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 長野県の諏訪にリビルディングセンタージャパン(通称:リビセン)という素敵なチームがあります。使われなくなった建物や家屋から再利用できる材をレスキューして、店舗で販売したり、新しく生まれる場所で再利用しています。大儀があって、活動が首尾一貫していて、長野が誇るグッドカンパニーです。

 2018年にはスターバックスさんと一緒にバリューブックス、リビセン、リベルテ、藤原印刷の4社が組んで『Books meets smile』という地域と社会に貢献する企画をやらせてもらいました。

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(画像はリビセンさんより拝借)


■紙(森林認証制度)

 話は変わって、もともと機運が高まってはいましたが、ここ最近は特に「環境に配慮したい」とリクエストいただくことが増えました。特に「紙」については、森林認証という制度があります。

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森林認証制度(しんりんにんしょうせいど)とは、適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度である。環境ラベリング制度のひとつ。独立した第三者機関が評価・認証する制度である。(Wikipediaから転載)

 感覚的に特別なことではなく、ごく当たり前に思っていましたが、スタートが1993年なので、まだ30年弱しか経ってないんですね。それだけ急激に社会や業界の意識が高まっている証拠とも言えます。

 

■世界で使われる紙と失われる森

 というのも、世界中で1日に使用される紙の量は100万トンに上ると言われています。WWF2008-2010の数字なので、世界的な人口増の流れから今はもっと使われているはずです。

 毎日100万トン以上の紙を供給するために必要な木の量、森の量もハンパじゃありません。年間ですが、日本の国土の3分の1に匹敵する面積の森が毎年失われ続けています。また、木は伐採して再生するまでに10年~30年の時間が必要です。

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 こうして淡々と事実を並べると、印刷業がいかに自然の恩恵を受けるビジネスなのかを痛感します。


■バナナペーパーという選択肢

 話は戻ってリビセンさん。

 以前から名刺を印刷させてもらっていて、今回「紙を変えたい」とリクエスト。それまでも森林認証つきの環境配慮の紙を使用していましたが、別な観点から「バナナペーパーどうすか?」と提案しました。

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バナナペーパー … アフリカのザンビアで生産されたオーガニックバナナの茎の繊維に、古紙または森林認証パルプを加え、日本の和紙技術を用いて作られたエシカルな紙。途上国の貧困問題と、環境問題を解決したいという想いから生まれた。(山櫻 webサイトより転載)

【森林認証の紙との違い簡単にまとめ】

●森林認証は木が原材料に対して、バナナペーパーは一部が廃棄するバナナの茎(全部ではない)
●木は伐採から再生まで10~30年、バナナは1年
●バナナの茎から繊維を剥がす仕事を生み出すことで途上国の女性の雇用が生まれる
●女性の雇用があることで、マラリア予防の蚊帳が買えたり、電気のない家でソーラーランプが買えるようになる


 しかもこのバナナペーパーの生みの親がリビセン代表 東野さんの母校の先生とのことで完全に意気投合。仕様も固まり、一気に納品まで進みました。

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 こちらが実物。粒上に見えるバナナの繊維が特徴的。

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 上がバナナペーパー、下が前回。パッと見で違いが分かります。


■印刷物は分身

 ネット印刷なら500円で名刺がつくれます。そもそも名刺を使用するシーンが各段に減っています。いま問われているのは「名刺は本当に必要?」という問いだと思います。

 印刷屋が言うべきことじゃないかもですが、作る必要ないなら、作らなくて良いと思ってます。「とりあえずあった方が良くて」ならネット印刷で安く作ることを提案します。

 ぼくが行きついた答えは「分身をつくる」

 例えば、成し遂げようとしているミッションや掲げているビジョン、事業を通して実現する世界とリンクさせ、脳裏へ焼き付ける。

 強いメッセージがなくてもOKで、例えば、その人の性格や雰囲気や考えていることを、デザインや紙や加工を通して表現する。

 名刺は自分の分身になれます

 

 そんなことをリビセンさんの名刺から考えていました。ちなみにバナナペーパーは印刷会社ならどこでも仕入れられるので、気になった方は懇意の印刷屋に問い合わせてみて下さい。


■最後に告知

今週末から富士見にある森のオフィスでイベントはじまります。

こだわりの自費出版(セルフパブリッシング)を印刷の視点からどこよりも早く届けるメルマガやってます。


それでは、また次回!


(藤原隆充)

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