▶︎トラディショナルビール、チブク。

チブク(Chibuku Shake Shake)の存在は周りの人たちから薄々聞いていたものの、リカーショップ(ボツワナでは、お酒はスーパーに売っていないためリカーショップ等で買う必要がある)で探しても売っておらず中々試すチャンスがなかった。

がしかし、寮生の友達に「一度は飲んでみたい！！！！経験のために！！！！」とお願いした所、一緒に探してもらうことに。ローカルが住む住宅街の住民にどこで売っているか聞くと、一角にある小さな売店に案内されて無事購入できました。

▶︎Chibuku shake shakeとは？

アフリカ各地で見られる伝統的なソルガムビア。白メイズ(白トウモロコシ)、ソルガム、イースト、水から作られます。

元々は、伝統的に若いコーサ族の男性が成人の儀式から戻ってきたことを祝うために使われるホームメイドビールだったのだとか・・・。他にも結婚式だとかお葬式などの社会的な儀式で飲まれるみたい。(参考)

私が飲んだのはボツワナの民間企業であるKBL(Kgalagadi Breweries Limited, カラハリビール株式会社)が醸造しているやつ。白、青、赤のトリコロールカラーの可愛いパッケージです。

ボツワナ人「発酵期間、その間の温度によって、アルコール度数や味が少しずつ変わってくる。どんな味になるかは売ってくれた人次第だから、口に合う仕上がりのやつが買えると良いね☆」

とのこと。うーん、奥が深いんだか何なんだか・・・

▶︎飲んだ感想

購入したパックは、おそらく発酵の影響でパンパンに膨らんでいました。
名前に「Shake Shake」とあるように、よく振ってから開封します。

グラスに注いでみると、色は肌色のような、ベージュのような感じ。飲むヨーグルトほどではないけれど飲むヨーグルト状にトロッとしていて、よく見ると恐らくソルガムだかメイズだかの穀物由来っぽい粒々が見えます。

飲んでも甘くない！そしてかすかに酸っぱい！

見た目は甘酒みたいなのに！。時々穀物由来の粒々がザラザラと喉に引っかかる感じがします。ちなみに無炭酸。アルコール度数は3~4%程度(パッケージには3.5%±0.5%と表記)とあるけど、私はもっと弱いように感じました。

ボツワナ人「牛乳と砂糖や、ヨーグルトと混ぜて飲むんだよ！」

私「よ、よ、ヨーグルト？！？！？！？！」

この既に酸っぱい飲料にさらに酸っぱいヨーグルトを混ぜるんですか？！と驚いたが、ボツワナ人が取り出したのは味がついてて既にだいぶ甘いヨーグルトでした。

ビフィダスとかじゃなくて、朝食りんごヨーグルトみたいな甘いやつ。

グラス1杯に対して大きいスプーン4,5杯くらいを加えて混ぜ混ぜしてくれました。差し出されるがままに半信半疑ながら半飲んでみると・・・

た、確かに少し飲みやすくなっている・・・・(驚愕)

甘さとまろやかさが追加され、酸味が気にならなくなりました。その後はグラスをみんなで回し飲みして、一晩で無事1Lを飲み切りました。

▶︎気になるお値段は？

1Lでたった10プラ！(=約100円)

ちなみに750 mL瓶のビールが大体15~20プラ(約150~200円)くらい。今回飲んだのは紙パックのチブクですが、パックじゃなくてボトルに入ってるタイプのものもあるのだとか。ボトルタイプはもう少し値段が高いそうです。KBLの工場に行ったら買えるらしい。

▶︎ボツワナ人はチブクを飲むのか

私は大学の学生寮で学生のみんなと飲んだのですが、意見は半々。半分〜半分以下くらいの学生が飲めて、もう半分の学生は「嫌い」「不味い」とかなり低評価。ちなみにボツワナ人女性(少なくとも学生)はチブクを飲まないようです。

ただ共通して言えることは、自ら好んで飲むわけではないみたい。チブク飲むくらいならブラックレーベル(ボツワナで大人気のビール)飲むわ！って感じ。

チブクは主に中高年のローカル、かつ低賃金労働者をターゲットにした飲み物のようです。

チブクを飲んだよ！というと、ボツワナ人にかなり驚愕されます。

▶︎後日談

私がチブクを飲めると知ると、皆が「ユリとチブクを飲むぞ！」とチブクを買ってきてくれて、

結局何も混ぜないままパックから直接飲む事になりました（本来はそれで回し飲みするのがローカルスタイルらしい）。

5人でパック10本くらい開けた。多すぎ！

▶︎まとめ

アフリカの伝統的ビール、チブクシェイクシェイク。アフリカに来たからには、一度は経験しておきたいところ。ぜひそのままの飲むだけでなく、ヨーグルトや牛乳、砂糖を加えるなど工夫して飲んでみてください。

また、砂糖などと混ぜて飲むと飲みやすくなってついつい酔っ払ったことに気づかなかったりするので、飲むときはほどほどにしてくださいね( ˘ω˘ )