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本とかなんとかの感想

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本とかの感想。
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2020年6月の記事一覧

猫の恋

猫の恋

85歳になる彼女は、博学で話していると面白く、関心することばかりである。

知り合いが、ブランド仔猫を飼ってすぐに怪我をして入院することになり、その仔猫を数ヶ月預かったそうだ。

仔猫はすくすく育ち、退院した元飼い主はなんとも複雑な気持ちになってしまったらしく、結局預かった彼女がそのまま引き取り飼い主になることになった。

以前も何匹か飼っていたが、ニャーというものなら野良だろうが血統だろうが、同

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㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その3

㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その3

”㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その1”

㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その2の続き

『さよなら、アドルフ』(2012年/オーストラリア・ドイツ・イギリス)★

敗戦直後、それまでの常識も生活も一変し、ナチス高官の両親が出頭し、混乱と無秩序の中、幼い妹弟や乳飲み子を連れて子供たちだけで900km離れた祖母の家を

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㉑参考資料の感想(書籍編)Auschwitz-Birkenau編14 〜その1

㉑参考資料の感想(書籍編)Auschwitz-Birkenau編14 〜その1

『これが人間かーアウシュヴィッツは終わらない』 プリーモ・レーヴィ著

24歳の時、スイス国境近くのイタリアで捕まり、今はなきアウシュヴィッツの労働収容所にあたる巨大な化学工場を有した第三収容所モノヴィッツ(Monowitz)に送られたユダヤ系イタリア人のプリーモ・レーヴィの体験記。

淡々と書かれた醜さ悲惨さでうめつくされた地獄は、『神曲』や詩の引用により押し込められた感情を代弁しているようだっ

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㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その2

㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その2

”㉑参考資料の感想 (映画編)Auschwitz-Birkenau編14~その1”のつづき。

『フォース ダウン』(2008年/オランダ)★★★

オランダの児童文学”戦争の冬”を映画化。大戦末期、ナチス占領下のオランダに住む少年の一冬の出来事。雪の景色も綺麗で、ストーリーも面白く、とても良い映画だった。日本の宣伝文句と写真がひどすぎて、本当に勿体ない映画。

『地下水道』(1956年/ポーラン

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