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現代病という病気がある訳ではありませんが、現代社会が原因で起こる病気や症状はたくさんあります。
その中には科学的に証明されているものもあれば、証明されていないものもありますが、少なくとも『昔は無かったが今はある』ものは存在します。

原因や因果関係まではわかりませんが、今回は健康維持に対して、昔は無かったが今はあるものや、昔はあったが今は少なくなったものなどを紹介していきたいと思います。


昔は無かったが新しく登場したもの

・デジタルデバイス
パソコン、タブレット、スマートフォンなどはここ30年で急激に世の中に登場してきたものです。
特にスマートフォンはこの10~15年で急激に増え、今や持っていない人を探すのが難しい程です。
デジタルデバイスを使用するようになって一番酷使しているのは『目』だと思います。
起きている多くの時間ブルーライトにさらされ、比較的近い距離を長時間見続けるという人類史上無かったことを行っています。
それに比例して近視の方も増えているでしょうし、目の病気や首、肩の疾患も多くなっているように感じます。

今後デジタルデバイスの使用方法を考えないと、目や首の病気だけでなく、背骨や手首などの変形や姿勢が悪くなることによる内臓の疾患など、さまざまな病気に発展していく可能性があります。
また最近では仮想現実などもあり、デジタル依存が強まることでコミュニケーションの方法や対人関係などに不具合を生じることもあるかもしれません。

・慢性的なストレス
江戸時代にストレスという概念があったかどうかはわかりませんが、少なくとも人間関係が複雑になり、仕事や生活をする上で、ストレスなく生活できている人は少ないと思います。ストレスというと精神的なストレスを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、様々なことが便利になっている反面、そのしわ寄せを感じている方が多いのも実情だと思います。
楽しいエンターテインメントが増えたことは喜ばしいことですが、その裏には社会に生きづらさを覚えている人がいることも知っておくできかもしれません。

・加工食品
このブログでも時折取り上げますが、食事に関しては今と昔では大きく異なります。その代表例が加工食品の量です。
短時間で調理が出来たり、保存方法が楽など便利な反面、栄養素の減少や食品添加物の増加など当然よくないこともあります。
特に栄養面では加工の度合いが強くなればなるほど栄養素が低下しますし、体にとって有害かもしれない添加物の量も多くなってしまいます。そこには便利と引き換えに失っているものがあるということを認識した上で利用することが望ましいと考えられます。
なんでもかんでも自給自足できる世の中ではないので、うまく使っていきながら摂取量などは調整してく必要があります。


昔と比較して多すぎるもの

・摂取カロリー
今の時代は飽食の時代であるため、どうしても食べすぎたり飲みすぎたりします。江戸時代にスナック菓子も缶ビールもありませんので、お腹いっぱい食べられるということもここ数十年の話だと思います。
また肉や魚などのタンパク質よりも、糖質過剰な食事が多くなっているため、どうしても摂取カロリーが多くなってしまいます。

・塩分、乳製品、飽和脂肪酸
こられも加工食品が増えた影響があると考えられます。
塩分などは摂取量に敏感になっている人が多いかもしれませんが、添加されている塩分にまで気が回っている人は少ないのではないでしょうか。
飽和脂肪酸などは菓子パンやカップ麺、スイーツなどをよく食べる方は気をつけた方がいいかもしれません。
乳製品自体が体に悪いとするものもありますが、ヨーグルトやチーズなどに関しては砂糖や食塩が多く添加されていることが多いですので、そのあたりの配慮は必要です。

・人口密度
都市部に生活していると特に感じると思いますが、通勤電車や人ごみなどは相当なストレスになります。特に人間関係も複雑になりますし、人が多いということはそれだけ物やお金が多く行きかっているということでもあり、トラブルや犯罪なども多くなる傾向にあります。都会で生活することによる弊害を感じて田舎に引っ越す方もおられるくらいですので、異常な人口密度も健康を脅かす原因になりうるかもしれません。


昔と比較して少なすぎるもの

・有酸素運動、筋肉をつかう運動
時代が進むにつれで便利になっていくのは当たり前のことですが、もっとも便利になったものは移動のしやすさや移動しなくても出来ることが増えたことではないでしょうか。
かつて電車や自動車が無かった時代は自らの足で動いていたでしょうし、電車が出来たとしても今のように駅は多くなかったため、歩く距離は長かったと推測されます。エスカレーターやエレベーターの普及が無い時代は階段を使用していたでしょうし、ネットショッピングができない時代であれば、実際に店頭に足を運ぶ必要があります。
このように時代が進むにつれて動かなくてもいい世の中になっています。
そのため体を使わない→体力がなくなる→病気になりやすくなるといった流れができてしまっていると考えられます。
また農作業などの力仕事も減少し、掃除や洗濯なども家電製品によって、人が行う機会や動画が少なくなっています。
体をいい意味で使うことを怠ると生物としては退化していきます。
日ごろの意識で変えられる部分ですので、階段の使用や徒歩での移動などを多くしていきましょう。

・睡眠
生活は便利になり以前よりも自分の時間は増えているにも関わらず、睡眠時間は減少している傾向にあります。特に心配なのは子供の睡眠時間です。親の共働きやスマートフォンやゲームなどの影響もあり、子供の睡眠時間が短くなっています。睡眠の時間や質が低下することは、自律神経の乱れや成長、疲労回復、脳の休息、免疫の維持などさまざまな機能が低下するということです。長く眠ればよいという単純な話ではありませんが、少なくとも今の睡眠の質がどうなのかということをしっかりと把握し、改善する必要があれば改善するという姿勢が必要かもしれません。

・ビタミン、ミネラル
上でも書きましたが、加工食品が多くなっているということは、生野菜や果物の摂取量が減少しているということでもあります。こららは重要なビタミンやミネラルを多く含んでいますので必然的に摂取量が減少してしまいます。最近では農薬の影響や効率を求めた生育方法により、野菜や果物自体のビタミン、ミネラルの量が減少しているという話もあります。サプリメントで摂取するという手もありますが、まずは日ごろの食事バランスを改めることが大切です。

・日光浴
紫外線対策により日焼け止めや日傘などが多く使われるようになっていますが、太陽光を浴びることはとても大切なことです。もちろん浴びすぎることにより皮膚がんのリスクが高まるなどの報告もありますが、ビタミンDの生成や自律神経の安定など良い効果もあります。またはデスクワークが多くなっていることも原因だと思いますが、最低15分の日光浴を心がけ、外の空気を吸うことも健康を維持する上では大切なことではないかと思います。


いかかでしょうか。
まだまだありますが、年配の方は今と昔の差を改めて感じる、若い方は、今の生活が人間の体にとって良いものかどうかを知ってもらい、改めるきっかけになればいいなと思います。