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日記

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祈りは万能じゃない、でも手を合わせずにはいられない

祈りは万能じゃない、でも手を合わせずにはいられない

東京国立博物館の縄文展、閉館2分前。誰もいなくなった国宝のコーナーで、合掌土偶と視線を合わせて、なんとなくわたしも合掌してみる。刺青だらけで陽に焼けた肌。ぽっかりと無防備な穴。煮炊きをして、乳を与え、たくさんの子どもを抱いただろうたくましい腕。つくられた当時は赤く塗られていたらしい。赤ちゃんの赤、命の赤。この土偶に手を合わせたところで、必ず願いが叶うわけじゃない。だけど、人は祈らずにいられない。こ

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ピュ~ぴる

ピュ~ぴる

『オトトキ』の初日に行けないかわりに、松永監督の撮ったドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』を観た。『ピュ~ぴる』は公開当時ポスターだけ見ていて、ピュ~ぴる自身のビジュアルもすごいけど、この人を追いかけようと思った監督もどんな人なんだろうって思ったのは覚えてる。

ピュ~ぴると松永監督はもともと友達だったらしくて、公園とかアパートでふつうに恋バナとかしてるから、わたしも友達の輪のなかにいる気分で映画を

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わたし、アラーキーと豚カツ食べたいの。

わたし、アラーキーと豚カツ食べたいの。

新宿13時。目当てのカレーは売り切れ。なべ底に残ったカレーを味見させてもらって、レシピの紙ももらったから今度は自分で作ろう。西安で担々刀削麺を食べて、初台へ移動。アラーキーの「写狂老人A」をみる。

あのいちごとかひじきのサラダとか、誰がつくってんのかなぁ。家政婦さんだとしても、そこにおんなのにおいが混じってるって、なんかちょっと嫉妬した。別に愛人になりたいわけじゃあないんだけど。お化粧して着物を

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少年の夢 20170812

基礎体温は36.30℃。すこし寒い、そして眠い。寝転んだまま『ベルベッドゴールドマイン』を観る。つまらなくて2倍速でやっと観終わった。終盤のブローチのやりとりは都合がよすぎたし、全体的に監督が「自分のため」につくったにおいがした。自分のためにつくるならもっと血を流してほしかったし、ボウイを描きたいならもっと人物像に迫ってほしかった。この煮え切らない感じが自分にもあるから余計に嫌だと感じるんだろうな

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くたくたになりたい

くたくたになりたい

10時半ごろ起きる。基礎体温は36.31℃。右の腰が痛い。少しだけストレッチをする。作り置きのおかずが何もなかったから、観念してわかめと豆腐の味噌汁ときんぴらごぼうをつくった。あとはプチトマトと白米。昨日切った髪は変にスカスカしていて、やっぱり安いところで切るとそれなりだ。

恵比寿のピクニックシネマに行こうかと友達を誘ったけれど、なんだか元気がなくてやめにする。力が出ないのはお腹がすいているせい

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誕生日

誕生日

ちょうど今日が誕生日なので、日記をはじめる。できるかぎりつづけるつもり。

33回目の誕生日は、起き抜けから頭痛。でもお出掛けしたかったので、日本橋高島屋の黒柳徹子さん×田川啓二さんのSU・TE・KI展へ。

田川啓二さんのご親族の着物は、豪華なのに品がよくて、しかも状態もよかった。財と粋、職人の技が揃うとこうなるのか、という感じ。あんなに美しいものを身にまとうってどんな気分だろう。護符のようでも

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