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本屋とは

都心からちょっとだけ離れた郊外の駅ナカで時間をもてあましていた。

何となく、目の前にあった本屋さんに立ち寄った。

目から鱗、だった。

あの作家、こんな新刊を出していたのか。この作家が店員さんのイチ推しなのか。あの人とこの人が対談してるとは。そのタレント、小説なんて書いてたの?

読書は好きな方だ。スマホで文字を追うより、紙に刻まれた活字をじっくりと辿るのが落ち着く。ただ、本屋さんからは足が遠のいていた。あの本が欲しい、と思えばネットで買えばいい。

ワンクリック、ポチッ、で全てが事足りる世の中は便利だなあと、何の疑いもなく感じていた。

でも、どうやら、それだけじゃダメだったらしい。

未知なる書物との偶然の出会いなんて、ネットにはほぼほぼない。書を求めよ、街へ出よう、なのは今も昔も変わらないのだ。実際に手に取り、パラパラとページをめくってみる。そのワクワク、リアルな本屋さんでなきゃ味わえない。

改めて、本屋さんの良さに気づく昼下がり。

これ、読みたいな。なんて素敵な出会いだろう。

ふと、ネットでディスカウントされてないか検索してみたくなる。

そんな自分に苦笑いする。

#本屋 #書店 #短編小説 #ショートショート #詩 #ポエム #エッセイ #400文字のショートストーリー


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