たった一つの目的、目標、夢をめざして走り続けた日々も、いつかは終わる。

夢を成し遂げられた時、最初に心を満たすのは充実感。

その後に襲ってくるのは虚無感、喪失感。

追いかけるべき何かを失ってしまってしまったという、ぽっかり心に開いた穴。

夢を成し遂げられなかった時、ただただ、胸に募るのは悔しさ。

あの時、こうしておけば。あの時、もっと歯を食いしばって頑張れたら。

悔やんでも悔やんでも、心に開いた穴は埋めきれない。

限られた歳月ではあるけれど、その間、全てを注いできた何かが終わる時、夢を成し遂げられても、成し遂げられなくても、全身からエネルギーが抜け落ちてゆく。

休んでいいよ。

休んで、いいんだよ。

いまは、そういう時間なんだ。

頭の中を空っぽにする時間。

時が経てば、やがて心の穴は埋められてゆく。

そして、多分、夢を成し遂げられなかった人の方が、強くなっている。

必ず、次の夢が見つかる。

また、走り出す。

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