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坂本九さんが謳った「上を向いて歩こう」が流行したワケ、そしてそこから私たち日本人が学べること

長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。

先日、テレビで昭和のヒット曲メドレーをやっていて、「上を向いて歩こう」を歌っていました。

これがヒットした時代、私は生まれていなかったので、その当時をよく知りません。

でも、ヒットした時代の背景や、坂本九さんの人柄をよく知っているわけでもないのに、なぜかこの曲を聴きながらワインをたしなむと、涙ぐんできます。(そんなに苦労してきた人生というわけでもないんですがw)

実は、イギリスでは"SUKIYAKI"というタイトルで大変有名な曲です。

「すき焼き」となんの関係もないけど、イギリスのレコード会社が、契約で来日した際、とても気に入ったすき焼きをそのままタイトルにしたのが所以。なんとも、安易な名前の付け方です。

ちなみに、イギリスでは、ジャズのカテゴリーに入れられているくらい、曲のテンポやトーンが違っています。

翌年アメリカでヒットした際のタイトルは、SAKAMOTOと韻を踏ませて、"SUKIYAKA"としている。単純なアメリカ人も、このタイトルは・・・って思った証拠ですね。

この曲がヒットした63年、欧米社会は、日本はまだ戦争から立ち直り始めたばかりという認識でした。翌年64年には東京オリンピックがあり、日本経済の目覚ましい発展が世界に驚きをもって迎えられてきた時代。

50年代後半といえば、日本にまだ駐留する米軍に対するデモ抗議もさかんでした。学生運動もピークのときに、政府は米国と安全保障条約を結んだりしていて、過去からの立ち直りと、今がこのままでいいのかという疑問、そして将来に対する一抹の不安が、入り混じっている―そんな国民感情を見事に表したbittersweet(=ほろ苦い)な曲として、全米チャート1位に輝いたのです。

↑ という見方を、展開するのが、MITで日本文化を教える、イアン・コンドリー教授です。少し難しい英語です。いろんなバージョンのSUKIYAKI動画も観られます:


良い曲であることに間違いはないのだけど、こういう歴史やヒットした背景を知ってから、改めてこの曲を聴いてみると、まだ違った味わい方があるのでは?

異なった文化から客観的に論理的に分析されると、また少し違った側面が見えてくる ー これが、真の意味での異文化交流なのです。

異文化交流 = Cross-cultural exchange







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