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BRAIN DRIVEN (ブレインドリブン) パフォーマンスが高まる脳の状態とは(2020/9/25)/青砥瑞人【読書ノート】

予約が取れない大人気セミナー「神経科学レクチャー」を書籍化
◎モチベーションを育む
◎ストレスとうまく付き合う
◎クリエイティビティを発揮する
脳を学ぶ時代、神経科学を応用する時代が始まった!
弁護士、医者、大企業CEO、アスリートなど現場で活躍する人が学んでいる
「脳の中で何が起こっているのか(WHAT)」を解き明かし
「なぜそうなるのか(WHY)」について知識を深めれば、
「パフォーマンスを高める方法(HOW)」を自ら創り出せる。
人の神経系はブラックボックスとして扱われ、なかなか研究が進まなかった。しかしながら、近年の科学技術の発展により、そのブラックボックスが開かれ始めている。人類が新たに獲得しつつある叡智が、難解な科学論文の中だけに埋もれているのは非常にもったいない。
そしてその叡智が、単なる事実確認のためだけに使われることも、人類にとっては大きな損失になる。
本書の役割は、神経科学が新たに示してくれる叡智を、哲学や心理学でこれまで育まれてきた叡智と照らし合わせることである。
そして、ビジネスを含めた我々の生活と照らし合わせることにある。
その結果として、人間理解にどのように応用できるのか、実際の生活にどのように応用できるのかを探求する「応用神経科学」としての役割を担いたいと考えている。
世界では、神経科学の企業研修への応用、教育への応用が少しずつ始まっている。ここ日本でも、その流れが動き始めている。
企業や教育現場において、脳を学ぶ時代、神経科学を応用する時代が始まったということだ。
本書では、特にビジネスパーソンからの要望が多く、課題を感じているという 「モチベーション」「ストレス」「クリエイティビティ
という三つのテーマについてお話ししていきたい。

本書は、神経科学の観点から
脳の中で何が起こっているのか(WHAT)」を解き明かしそれに関連する「なぜそうなるのか(WHY)」について知識を深めていく。 脳の中の「WHAT(仕組み)」と「WHY(理由)」を理解することで 「モチベーション」・「ストレス対処」・「クリエイティビティ」を高めるためのヒントが手に入ります。そしてこうした効果的な学習法は、世の中のハウツーをヒントに自分色にアレンジしていくことも重要。 本書でも、WHATとWHYからこんなHOWはどうだろうかという提案がたくさんあります。 しかし、それをすべて鵜呑みにするのではなく、自分色のハウツーに彩っていくことが大切であると著者の青砥瑞人さんは説いています。 そのことを念頭に、ぜひ読み進めてください。

ストレスを味方にする方法7選

①「何かおかしい」にすぐ気づいてあげる
②ストレスの源を整理してみる
③高すぎる予測、期待を調整する
④「無意識バイアス」を外す
⑤自分を空から見下ろす
⑥「モヤモヤ」の感覚を大事にする
⑦ポジティブを思いっきり味わう

  1. ストレス反応に気づく
    ストレスを上手に扱うために、自分が無意識に発するストレス反応に気づくことが重要です。脳は異常な状態に注意を喚起します。ポジティブな感情にも注意を払い、ストレスとのバランスを取りましょう。

  2. ストレスの源を整理する
    ストレスを効果的に扱うには、ストレスの源を正確に整理することが必要です。曖昧な状態が長く続くと脳にとってストレスがかかります。ストレスの源を整理することで、問題を明確にし、解決への行動を起こしやすくなります。

  3. 予測期待を調整する
    高すぎる予測期待はストレスを引き起こすことがあります。目標やゴールを柔軟に調整し、成功だけでなく成長にも焦点を当てましょう。高い目標がストレスを引き起こさないように注意しましょう。

  4. 無意識バイアスを外す
    無意識に影響を与える2つの要素、価値観と決めつけに注意しましょう。自分の価値観を柔軟に受け入れ、異なる視点を尊重しましょう。決めつけを避け、多様な考え方を受け入れることが大切です。

  5. 自分の成長を見守る
    脳は新しいことに挑戦するときにもやもやした感覚を引き起こします。この感覚は学習の証拠であり、成長の機会です。自分のモヤモヤに気づき、成長の可能性を広げましょう。

  6. 他人と比較せずに感謝する
    他人と比較することはストレスを増加させることがあります。自分の健康や生活に感謝し、過剰な比較を避けることが大切です。感謝の習慣を持つことで、ストレスを軽減できます。

  7. ポジティブな感情を育てる
    脳はエラーや問題に注意を向けやすい傾向があります。自分のできた部分に意識を向け、ポジティブな感情を育てましょう。これにより、自己信念が向上し、ストレスを軽減できます。

以上の7つの方法を実践することで、ストレスを味方にし、パフォーマンスを向上させることができます。ぜひ日常生活に取り入れてみてください。


CHAPTER 1 MOTIVATION モチベーション

01 そもそも、モチベーションとは何か?
02 モチベーション世界の構造的理解
03 神経科学的欲求五段階説
04 分子の世界から捉えるモチベーション
05 モチベーションと心理的安全状態
06 モチベーションにおけるドーパミンの役割
07 モチベーションを高めるための「気づき」
08 モチベータを整理する
09 モチベーションと痛みの関係
10 お金とモチベーションの特殊な関係
11 モチベーションをマネジメントする

CHAPTER 2 STRESS ストレス

01 ストレスの原理を理解する
02 ストレスを分解して考える
03 ストレスを認識する
04 成功の前にあるストレスをパターン学習する
05 ストレスが起きたときの脳内の反応
06 適切なストレス
07 避けたほうがいいストレス
08 慢性的なストレスを避ける
09 ストレスとうまく付き合うための15のヒント
10 ストレスとうまく付き合うために

CHAPTER 3 CREATIVITY クリエイティビティ

01 神経科学におけるクリエイティビティ
02 クリエイティビティを捉えるための前提と複雑性
03 人間の脳と人工知能を比較する
04 神経科学の知識でクリエイティビティは高まる
05 神経科学的にクリエイティビティを捉える
06 クリエイティビティを発揮するための大前提
07 マクロの視点からクリエイティビティを捉える
08 デフォルトモード・ネットワークを起動させる方法
00 過去と未来の話がクリエイティビティを高める
10 サリエンス・ネットワークをクリエイティビティに活かす
11 不確かさへの挑戦の連続がクリエイティビティを育む
12 身体イメージと共感がクリエイティビティを後押しする
13 クリエイティビティと脳内の情報統合システム
14 クリエイティビティと言語・非言語の情報処理
15 クリエイティビティでは使われない脳
16 クリエイティビティはいまからでも高められる
おわりに


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