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自粛中の遊び。デザイナーで母の私が、子供と死ぬほど遊んだ話。遊びとは。

とても久しぶりの投稿。。

遊びは、セッションと見つけたり。
緊急事態宣言下は子供とほぼ二人きり、4月から2ヶ月間の登園自粛でした。3歳児の育児は待った無し。ウェブ会議なんかも子供がいたらほとんどできません。さらにお昼寝もあまりしない今日この頃、当然仕事になるわけもなく。。なんかいろんな思いが交差して、結果、ひたすら、死ぬほど遊ぶ、遊ぶ、ということになっていました。
そうしたら、私、天啓を受けました。
「遊びはセッションである」

これまでの育児時間の中、1-3歳児の遊びは一つの時間、一つの材料の中でもどんどん変化していくことに気づいてきました。
なので、何を作ろうとか、ゴールをあまり決めずその場のアイデアの応酬を楽しむとセッション形式のクリエイティブ遊びの話をします。

この日は折り紙

初めに紙をロール状にしてみた。それを各々いじる。さらにたたんだり、テープを貼るのにまず気がいったり、指輪にしたり、たくさん作って並べてみたり。また筒にはめてくるくる回し出し、ロールスクリーン。そしてそれは次にはケーキになり、ケーキが最終的に釣竿になった。

遊びの変遷

【ロール状の紙→ロールスクリーンという見立てへ】
頑張って折り紙をロール状にして透明テープで貼った後に、そばにあるサランラップの芯に気づく。それをロール状の折り紙に通して、回し出した。窓にかかっているロールスクリーンを見て、「あれ見たい」だと言い出す。

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【ロールスクリーン→ケーキ】
ロール状にした紙を、並べて、さらに大きな円にはめたり、重ね出す。こちらはろうそくをふっと吹き消す真似をする。わー、誕生日おめでとう‼️となった。

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【ケーキ→釣竿】
すると子供はその積んだロール状を取り外し、先端通しでテープを貼る。そして釣りみたいーという。
紙の先端にテープを長く垂らす。こちらは紙で魚を作り、魚を獲れるようにする。

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もっとこうしたら面白いかも、というアイデアを出し合っていく。
完成形は魚釣り。ここまでくると、場の化学反応を楽しんで一つのものを作ったかなり喜びが湧く。

……これって本当にセッションだ。

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遊びセッション

子どもとの遊びは大人目線で、これを作ろうとか思うとストレスが溜まりますし、また、子供にああしようこうしようなどと言うと、場が冷めてしまう。(職業柄、つい完成度に意識が行きがちだったりするので特にかもしれません)
でも、セッションだと思っていると、全てOK!違うことしていてもOK!
音楽のセッションのように、息を合わせたり、別々のことをしながらたまに同じテーマに戻ってきたり。
お互いの作ってるものの情報を、作りながら交換して、さらにこうしたらどうなるだろう、とやると、かなり気楽だし、場合によってはこちらにも感動が生まれることがあります。


でもこれって、良いものができる時のアイデア出しとそれを形にしていく瞬間に似ています。

緊急事態宣言中は全くと言っていいほど、仕事ができず、忸怩たる思いが、駆け巡りました。子供がいるってこういうことなんだな…と強く。
今もそれは変わっていないけれど、子どもとのクリエイティブな遊びの経験はデザインの仕事や、クライアントとのアイデア出しの場にも良い気づきとなっています。


和氣明子
デザインの制作実績はこちら↓


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