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シャーリーズ・セロンとモーガン・フリーマンの無駄遣い

あまりに酷い。とはいえこれは映画の感想でありヘッダ画像をお借りしています。

ぼくがみた映画とはシャーリーズ・セロンのヤングアダルトと、モーガン・フリーマンを目当てに見たヒットマンズワイブズボディガードでした。

両者を並べたのは順番に見たからというだけでなく共通点があるからです。ちなみに先に見たのはヒットマンズワイブズボディガードですが順番はどうでもいい。

ひどいのは「いかにもステレオタイプのヒステリー女を演じさせられている俳優が哀れ」に見えてしまうぼくの心の狭量さといえよう。だってひでえんすよ……

シャーリーズ・セロンという俳優をぼくはごくごく最近知り(映画という媒体に興味を持ったのがごく最近だからです。下記映画のことばっかり書いた文を詰め込んだマガジンに目を通してもらえればそれがわかる)、いかにもお美しい方だったということを1997年公開のディアボロスで知った。

ディアボロスもディアボロスで何がしたいのかマジでわかりづらい映画でした。そのファンタジーいるか?と。弁護士の凋落を書きたいならそういうヒューマンドラマでええやんけ、と。

なぜ無駄にアル・パチーノを悪魔にしてしまい、過剰な火炎放射みたいな演出で羽が生えた若き日のジョン・ウィックにぶっ殺されなければならないのか……うまそうなお好み焼きに苺ジャムをぶっかけるような所業に思える。

ディアボロスではアル・パチーノのASMRが聴けます。聴くのはぼくら観客だけでなく、そうシャーリーズ・セロンもだ。シャーリーズ・セロンの耳元でアル・パチーノは妖艶に囁いた。

その間、シャーリーズ・セロンは髪をかきあげるようにアルに指示されていたため、両脇ガン見せというとんでもないフェティッシュな姿勢を取っている。

しかもその後アルとじゃないけど濡れ場まであるけど、この濡れ場も多分シャーリーズ・セロンのファンからしたらガン萎えの年上の別の俳優とジョン・ウィックが腰の前後運動をするごとに入れ替わるから最悪、もう……

しかもさっきまでのパツキンじゃなくなっていてそのへんのブルネットな人のボブカットになっている。アルにASMRされてたセロンはアルの声に感じている描写がされているんだろうな~と思える感じもあり、劇中最高潮なエロスを叩き出してる(ように見せたいんだろうけど)し実際もう何ていうんだろう、全盛期の女っていう感じの厚ぼったい唇とか皮膚感覚を見せつけまくってんだけど、その後の肝心の濡れ場がへにょっとする内容なのでウケる。

そしてファンタジーの時間が訪れるから当時の観客はどんな気持ちで映画館を後にしたんだろう?その後の夜に恋人同士は果たして燃え上がれたのだろうか?ぼくなら無理だ。

ディアボロスの話をしすぎたが、ヒットマンズ~はある一人のヒス女といいますか……もう法も秩序もない無法女にとにかく場が荒らされるだけの話だ。アクションとコメディどっちがやりたいの?という疑問符が終始消えないでいる。

モーガン・フリーマンだけでなくサミュエルエルジャクソンとか、あくまでぼくの基準による「一流の俳優」を起用しているのに、そのすべてが無意味だ。ぼくは黒人俳優をなぜか贔屓してしまうところがあるのだが、それでも無理だと思ってしまった。

そしてヤング・アダルトだけどディアボロスから15年後のシャーリーズ・セロンが主人公です。こちらも絵に書いたようなヒス女……といいますかこれをヒス女と言ってしまうとヒス女に失礼な気がするので劇中でも元同級生な感じの女たちから揶揄されるみたいに勘違い傲慢プライド女といえばいいんだろうか。なぜそんなテーマで映画を造る?

ゴーストライターとしてしか評価されなかったのにそれを誇り本屋で勝手にその本にサイン書いて店員から価値が下がるからやめてと言われて本人だからやらせろと言ってそれでも価値がないと言われてキレて売り物の本をぶち破るシーンはその最高潮だ。観客に何を見せたいんだ?

田舎から都会に出て、ゴーストになっただけのことを田舎での一番の出世頭であると褒められなければ存在意義が解らない女です。

そんなくそおんなに(劇中で実際そう呼ばれるから仕方がない)水を指してくれる存在がヤング・アダルトにはいる。後天的障害者なのが痛々しい。なんでもありだなハリウッドは

それがないヒットマンズ~は未だにアクションなのかコメディなのかわからない。何の反省もなかったりヤオイな終わり方が向こうさんのコメディならぼくは一生ハリウッド産のコメディは見なくていいや、という教訓が得られて良かった。

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