見出し画像

ハッピーエンドで終わらせたい

最近久しぶりに小説を書いたので内心ほくほくしている。小説を書くときは悶々としているときに一気に集中して書きまくるのが良いと思っている。手書きだったらシャープペンシルの芯が何度か折れるくらいの筆圧だろう。

最近はずっとそういった瞬間があっても「小説書こう!」という方向性にはならなかった。ちなみにエッセイに対してはそんなに情熱を凝縮しなくても書けるのが不思議なところだ。


小説を書くにはすごくすごくパワーがいると私は考えている。何故なら同じ文章量を書いていても時間がもっと長くかかるから。おそらく遅筆な方なのだろうとは思っているものの、構想などを考えながら書くのと流れで書いて添削で直していくのとは書き方が全く違う。

とても楽しかったのでしばらくは幸せだろうと思う。ちなみに今回書いたのはとあるゲームジャンルのもの。つまり二次創作だ。


私が書いていて一番好きな展開とはカタルシス効果のあるもので、辛い状況から道を切り開いてハッピーエンドに至るというものだ。その過程で心の傷に触れてしまうのだけど、主人公はそこを乗り越えて初めて自分の人生に対して前向きになることができる。

この「辛いところから救い上げて一気にハッピーエンドにする」というのがおそらくは私のこだわりで、それはシンデレラストーリーというジャンルに分類されることが多いらしい。


そしてハッピーエンドにした作品は実際に人気が出る。

周りがバッドエンドばかりを書いている中でハッピーエンドばかり書いていたときは思いっきり浮いていた。周りを見て気にしたこともあったけど、私はこの手法で書くのが好きだから仕方がないと思うしかなかった。


結果、私についてきてくれたファンはハッピーエンド至上主義の方が多かったため「幸せになってくれてよかった」と直接言われたこともある。

実は私は一度、世にも珍しいハッピーエンド恐怖症というものにかかってしまったことがある。ハッピーエンドの話が人気すぎて毎回ハッピーエンドにしないといけないのではと悩んでしまっていた。

それども、少し距離を置いたらやっぱり書きたいのはハッピーエンドだったので、私はきっとハッピーエンドの星の下に生まれているんだと思う。


ひとつ問題があるとすれば、最初が暗い設定だとか重い感情などから始まるために冒頭で引かれてしまうという可能性が高いということだ。

それでも最初が夜だからこそ最後が朝で終わっていく。ラストで太陽が照らす中を堂々と歩いていくことができるのが、理想の終わり方だ。

それが「終わり良ければ総て良し」ということであって、ついでに言えば小学生のときの私にとってのモットーでもあった。小学生にしてこの未来を予期するかのようなセンス、なかなか自分としては良かったかもしれないと感じる。


例え辛い時期が続いたとしても、最終的に主人公にとっての幸せをひとつでも見つけてつかむことができればそれでいいのだと思っている。

読んで下さり本当にありがとうございます。サポート頂けると励みになります。いつも通りスイーツをもぐもぐして次の活動への糧にします。