池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は…

池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は仕事で発信した内容をまとめるのに使うつもり。 主なコンテンツ(増える可能性あり) ・Myスポットライト(舞台、芸能関係) ・季節を楽しむ ・作文、読書感想文 よろしくお願いします。

マガジン

  • 舞台について語る

    大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムで番組を担当させていただいています。 舞台が大好き。 舞台に関して番組内で熱く語ったものを文字化して残します。

  • 季節を味わう

    日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。

  • エッセイ原稿

    依頼を受けてお納めした原稿を、発注元に許可をいただいて掲載したもの。

最近の記事

宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 今月は宝塚ファンの間にちょっとした衝撃を与えている2024年 雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』のポスターについて。 いつものように芸名には敬称略で失礼する。 まずはポスターを見てほしい。⇩クリック ザ・ピンク! 背景も衣装も、散る薔薇の花びらさえもピンク、ピンク、ピンク。 とはいえ、ちゃんと品よく収まっており、とても美しい。 トップスター彩

    • 4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

      「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【藤】藤は山野に自生するマメ科の蔓性植物で、晩春に咲きます。「藤色」という色の名前になっているほど、美しい色合の花を咲かせます。小さな蝶々のような形の花が房をなすのが特徴。藤棚に仕立てて、垂れる花の様子を楽しみますが、風に揺れる様も風情があります。 藤は万葉の時代から歌に詠まれており、万葉集には26首収められていますし、『枕草子』第75段には めでたきも

      • OSK日本歌劇団 天輝レオさんインタビュー(2024年 3月)

        みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 2024年3月は、OSK日本歌劇団 天輝レオさんのインタビューをお送りしました。 北海道苫小牧市ご出身の天輝レオさんのお話が みのおエフエムのYouTubeチャンネルにアップされましたので、ぜひご覧ください(お聞きください)。 インタビュアーは、わたくし千波留です。 天輝レオさん インタビュー(YouTube)ブログ記事文字によるまとめは みのお

        • 行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

          世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。 【都をどり】 「都をどり」は毎年4月1日から30日まで、京都祇園甲部歌舞練場で開催される舞踊公演のこと。明治5年、勧業博覧会の催しとして開催されたのが始まりで、現在では京都に春を告げる行事として定着しています。 都をどりでは、踊る人はもちろん、楽器演奏、謡もすべて女性が担当します。京都

        宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

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          4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【雀の子】 4月(晩春)の季語です。 雀の卵は10日ほどで孵化。数日はまだうまく飛べず、親が付き添って餌の取り方を教え、だいたい2週間ぐらいで巣立ちします。 雀の繁殖は年に2、3回ありますが、春に生まれたヒナ「雀の子」は春の季語で、雀のヒナは嘴の脇が黄色いため黄雀とも言われます。 雀の子そこのけそこのけ御馬が通る   

          4月(晩春)の季語「雀の子」(季節を味わう#0053)

          2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 4月(卯月)1日(月) 年度始まり・エイプリルフール 新たな年度の始まりということで、4月には入学式、入社式が行われます。多くの会社で行われる「入社式」は実は日本独自の行事です。個人ごとに個別に入社する海外ではみんな揃っての入社式もない、というわけです。 一方のエイプリルフールについて。その起源は、旧約聖書、ギリシャ神話、インド、フランス王政など、色々

          2024年4月の暦・行事(季節を味わう#00052)

          3月の花の俳句(季節を味わう#0051)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【菜の花】日本では古くから油菜が栽培されていましたが、現在ではほとんどが西洋油菜です。秋に種を蒔くと、翌年の春に芽を出して黄色い十字の形をした花をつけます。一面の菜の花は元気な黄色でありながら、どこか郷愁を誘います。 菜の花や月は東に日は西に  与謝蕪村 この句は、安永3年(1774年)の句です。 与謝蕪村が、現在の神戸市灘区にある六甲山地の摩耶山(まやさ

          3月の花の俳句(季節を味わう#0051)

          日本の色 3月(季節を味わう#0050)

          「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。 3月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。 【曙色】 曙色はオレンジ色がかったピンク色で、東雲色・オーロラ色ともいいます。 サーモンピンクに近い色味で、英語色名のオーロラと同じ色です。 枕草子に「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」とあることから、曙色は古くからある伝統色のように思えますが、 そうではなく、欧米のオーロ

          日本の色 3月(季節を味わう#0050)

          3月(春)の季語「卒業」(季節を味わう#0049)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【卒業】 3月(春)の季語です。 日本では小学校から大学まで、卒業式の多くは年度末の3月に行われます。 卒業は別れでもありますが、次のステップに踏み出すことでもあります。別れの寂しさや新たな世界へ一歩踏み出す不安がある一方で、新たなステージへの希望や夢が混じり合った、さまざまな感慨をもたらす季語です。 ゆく雲の遠きはひ

          3月(春)の季語「卒業」(季節を味わう#0049)

          2024年3月の暦・行事(季節を味わう#00048)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 3月(弥生)1日(金) 奈良東大寺二月堂修二会  修二会は我が身の汚れと罪を懺悔し、国家繁栄と五穀豊穣、人々の安寧を祈念する法会で、3月1日から2週間にわたって行う奈良東大寺二月堂の修二会が有名です。 3日(日) 上巳の節句・雛祭  雛祭の正式名称は「上巳の節句」。かつて旧暦3月上旬の巳の日に行われていたことが由来の名前です。  上巳は災いが降りか

          2024年3月の暦・行事(季節を味わう#00048)

          2月の花の俳句(季節を味わう#0047)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【梅】春の季語である梅は、中国が原産で、8世紀ごろ日本に渡ってきたと考えれています。約4500首が収められている『万葉集』には、梅の花を詠んだものが119もあるそうで、かつては花といえば、桜よりも梅だったことが伺えます。 単に梅といった場合は白梅を指します。まだ寒さが残る中に咲く様子が愛されてきました。紅梅は白梅に比べて開花がやや遅く、同じ梅といっても句を詠む

          2月の花の俳句(季節を味わう#0047)

          日本の色 2月(季節を味わう#0046)

          「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。 2月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。 【紅梅色】 早春のシンボル梅の花。紅梅色は文字通り紅梅の色から名付けられた色で、少し紫がかった淡い紅色を指します。 現代では「お花見」と言えば「桜」を思い出しますが、かつて日本では春の花と言えば「梅」。香り高く春の訪れを告げる花として愛されてきました。 紅梅色は古い王朝の詩歌や『源氏物語』にも多く登場します。 【若草色】 若草

          日本の色 2月(季節を味わう#0046)

          2月(春)の季語「立春」(季節を味わう#0045)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【立春】 2月(春)の季語です。 一年を二十四に分けた二十四節気。立春はその一つです。 節分の翌日にあたり、今年(2024年)は2月4日でした。 暦の上でこの日から春とはいうものの、まだまだ寒気が厳しい季節です。 寒さの中にも少しずつ春の兆しが感じられる頃で、「立春」には、これから訪れる春への明るい思いが感じられます。

          2月(春)の季語「立春」(季節を味わう#0045)

          2024年2月の暦・行事(季節を味わう#00044)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 2月(如月)3日(金) 節分 翌日は立春、暦の上での春が始まります。 その前日が冬と春の二つの季節の分かれ目、節分です。 元々節分は、立春、立夏、立秋、立冬の前日を意味していましたが、旧暦では春の始まり立春を一年の始まりとして大切にしたため、その前の節分だけが残るようになりました。 古来、季節と季節の隙間には邪気が忍び込むと考えられてきました。そういっ

          2024年2月の暦・行事(季節を味わう#00044)

          冬の食べ物の俳句(季節を味わう#0043)

          「季節を味わう」では、第5水曜日にその季節の食材を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【鰤】【大根】譲りあひ席の生まるる鰤大根   照井翠 冬の料理「鰤大根」。冬の食材である鰤と大根を甘辛く煮た料理です。大まかに西日本では塩ぶりが、東日本では塩鮭(荒巻鮭)が年越しのご馳走とされています。 昔はぶりを日持ちさせるために塩漬けしていました。この塩漬けしたぶりを年末に丸々1匹買って、切り分けたものを歳神様にお供えしたり、おせちに入れたりしていました

          冬の食べ物の俳句(季節を味わう#0043)

          1月の花の俳句(季節を味わう#0042)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【水仙】水仙に狐あそぶや宵月夜  与謝蕪村 水仙はヒガンバナ科の多年草です。海岸近くに群生するそうで、福井県の越前岬や静岡県伊豆の爪木崎が群生地として有名です。残念ながら私はその風景を見たことがありません。もっぱら切り花用に栽培された水仙を見るばかり。 細い葉の間から花茎が伸び、その先に白い花を数個つける水仙は独特の芳香を放つ水仙。凛として美しいと思います。

          1月の花の俳句(季節を味わう#0042)