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素人目線は玄人目線を上回る重要性を持つ

顧客目線や一般の方のご意見、わかってないなぁと高を括ってはいけない。実はそこに深層心理が隠れているかも、という話

本日日曜日は少しゆるめの一日を過ごすことができた。とはいえ、修行僧並みに早起きの私は、通常通り早朝3:30に起床。日課の第二領域を粛々と済ませ、家族が起きる前の贅沢な時間を堪能した後、家族分の朝食の準備に取り掛かったのだ。

結婚から10数年、休みの日は私が食事を作る習慣を設けている。朝、昼、晩の献立を考え、買い出しから調理、後片付けまでのセットである。決していい旦那を演じていることではなく、妻が少しでもラクになればという気持ちもないわけではないが、それよりも料理自体が好きなのだ。

趣味と呼べるほど凝ったものを作るのではなく、基本的には冷蔵庫の中のものを中心に家庭料理レベルのものを2、3品作っては食卓に並べる。

キッチンに立っている間は仕事のことも忘れ、無心になれることから、私にとっては大事なリフレッシュとなっている。そんなわけで、主婦レベルというと怒られそうだが、そこそこの腕前である私は夕方前には夕飯の仕込みを済ませ、そこから特に予定がなければコーヒーを淹れて妻と話をすることが多い。

そこで話す話題はたわいもないことから、家族のこと、そして時々仕事の話を聞いてもらうのだが、今日もトラブルの渦中にある仕事の話を聞いてもらっていたのだ。

一般的にあまり夫婦で仕事の話はしないと聞くが、私にとってこのアウトプットはけっこう重要で、忖度なくどストレートに返ってくる意見はイラっとするというより、参考になるのである。年々人から注意や指摘、お叱りなど受けないような立場になってしまったこともあり、その辛辣極まりない忌憚のない意見は素人目線でありながら、的を得ているの事が多い。

普段から意識して素人目線や顧客目線を持つように心掛けるが、そこはやはり玄人であるがゆえ、視点がプロの素人には適わない。実際に顧客から話を聞いたり、アンケートなどでご意見もいただくが、そこには建前やお世辞が混ざっている。鵜呑みにしようものなら力を入れる方向性を間違い、努力が徒労に終わってしまうこともあるのだ。

フムフムと聞いていると思わずメモを取りたくなることもあり、そのときは一言「ちょっと失礼」と断りを入れてスマホのメモ機能に打ち込む。後で読み返してみても色々と気づきがあるので大変貴重なご意見なのだ。

メモを取っていると、話し終わるタイミングで必ずと言っていいほど「はい、コンサル料10万円になります」と話を締めくくるが、ここだけの話、妻の意見から仕事のやり方を改善し、売上げが伸びた分野がある。その総売上げから考えれば、10万円のコンサル料は破格の安さである。

実際に毎度10万円を支払っているわけではないが、それくらい素人目線には潜在的なニーズがかくれていることがある。妻や彼女の意見を参考にせよ、ということではなく、利害関係のない人との雑談にはいがいとダイヤの原石が潜んでいるということを言いたいのだ。

「何を素人が偉そうに」と玄人の姿勢で構えてしまい、偏見まみれの頭で考えたところで古いアイデアしか浮かばない。そこは頭を柔らかくして、素人目線を受け入れた方が得策なのである。

多種多様な視点からの意見は新しい発想を生む。聞く耳の領域は無限に広げておいた方がいい

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