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2023年4月の記事一覧
死んでたまるかと思うし、死なせてたまるかと思う。本当に最低な世の中だ。最低な世の中を愛しているが、そんな世の中を愛せない人間とも一緒に闘いたい。共に愛せる場所を作りたい。私は。
落ち着かない夜、だからこそ、考えてみる。嫌に冷静な頭と、ある種練習のように百難と真正面から向き合うことを繰り返してきたことで、大抵のことには動じずに半分以上面白がっている自分もいる。
志賀理江子さんのTCAA受賞作品に衝撃と感動を覚えてから、震災後に自死した人間のエピソードと、ビルケナウの作品と4枚の写真の結びつきを考えている。志賀理江子さんの作中で出てきた文章は下にまとめた。
時代と空
「猫くらいで休むなよ」と言える安定した人間は、人の悲しさの天秤は常に同じ方に傾くと思っているのだろうか。
7, 8年前に同僚から「飼っている猫が亡くなったので今日仕事休みたいです」という連絡があり、その時の上司が「猫くらいで休むなよ」と言ったシーンを鮮明に覚えている。(上司は凄く優しい人だった)
その頃は今ほど多様性という言葉も無かったし、「風邪でも絶対休めないあなたへ」とかいうコロナ禍中には考えられないようなキャッチコピーのCMもあった。(風邪でも絶対休めない世界線はまた戻ったけど)
世間
2011.3.11 皆が、同じ方向に向かっていく気味の悪さを、ふと感じることがある。この瞬間だけは、これまで都心に流れ続けたエネルギーが逆流してくるようだった。
インタビューの圧倒的凄さを感じた。集合知とそれを落とし込む力。マタギの視点による「生」や「自然」の捉え方が形而上学的に循環しながらも、悲劇とされる事象に対してのあらゆる角度で的確かつセンシティブに、一つ一つ針を刺すように表現する言葉。
「イメージ、それでもなお」から「ビルケナウ」に至るまで、文章とイメージの結びつきに可能性を感じるようにはなっていたけれど、イメージと文章と、そしてそれを表現す