コロナはじまる

アルバイトも慣れた頃、コロナが流行りだし緊急事態宣言により漏れなく仕事は止まりました。

自宅待機が続く中、思ったのは収入がなくなるのって怖いなってことですね。
あの頃、フリーターは苦しい時期だったと思います。
多少は手当は出るものの、最低賃金で働いているアルバイトには先が見えない状況でした。
国は全く助けてくれないというようなイメージでしたね。
国の支援する内容が全部、貸付や支払いを後回しにできるだけだったので。
ただの借金みたいなもんだなと思って貯金を崩しながら生活していました。

アルバイトが再開

しばらくして緊急事態宣言が終わりアルバイトを再開することになりました。
コロナに関する業務が増えました。
除菌とか。

その為かシフトが減ると思っていたのとは裏腹にもっと入れないかという打診を受けました。
実は、アルバイトだけでは収入が足りないのでフリーでほかの仕事もしていたのですが、その部分を担保できるぐらい入れてもらえるのであればということで承諾しました。
週5日、要するに社員と変わらないレベルでシフトに入ることになりました。

Wワークしている人も多かったので、その頻度で入るのは自分含め数人程度。
そうすると自然に色々な部署で知り合いが増え、やれる仕事が増えます。

また、コロナもあって結構な人数の同僚が辞めていきました。

そんなことが重なり、１年もしないうちにアルバイトのリーダーになりました。

バイトリーダーも大変だよ

お情け程度の昇給とともにバイトリーダーに昇格？したのですが、結構大変でした。
いままでの仕事にシフト作成、新人研修、営業とバイトの取次が追加されました。
別に経験がなかったわけではないのですが、いかんせん経験値が足りなすぎる。
アルバイトといえど、結構ハードな仕事で覚えることもたくさんあります。
リーダーになったけど1年程度では完璧にこなせる仕事ではないという自覚があったので半人前のまま人に教えるという奇妙な状況でした。

そのあたりから、アルバイトと社員という境界線を考えるのをやめました。
とりあえずアルバイトという立場だけを常にわきまえて、バイトというより仕事という風に捉えることにしました。

バイト＝仕事　で良いと思う

バイトっていうと何か責任なくて楽そうと思う人もいると思います。
でも、両方経験がある人はわかると思うんですけど結局は内容次第なんですよ。
バイトでも大変だしミスできないことバイトもあるし、社員だって楽な仕事はたくさん世の中にあります。
楽そうに見えて実は結構、専門知識が必要だったりね。
終身雇用がなくなって、退職金も魅力的でもなくなり転職やフリーランスは当たり前の時代です。
「稼ぐ」っていう点ではバイトも社員もフリーランスも変わらないじゃないですか。
昔は所詮バイトだしな、って正直思ってたりしましたけど今は全然思いません。
バイトでも仕事は仕事です。対価としてお金が支払われます。
これは社員と一緒です。
（ボーナスが出るのは大きいけれど）

常々思ってるんですが、バイトから社員登用はもっとあっていいと思うんですよ。
このルートが王道になるくらい。
一番下でも一生懸命やれる人、そこから見える景色を知っている人。
面接とかインターンとか、その場だけじゃないですか。
給料という責任があるなかで、どう働くのか。
どうですかね？全国の人事部さん

で、どうなったか

アルバイトから社員になりました。
多分、年齢や経験を活かしながら一生懸命働いて同僚にも社員にも信頼を勝ち得た結果だと思います。
これはもっと詳しく別途、記事にしたいと思いますが。
決め手は仕事内容も人間関係もある程度満足いく環境だったという点です。
思い返すと大学生のころ、この会社に入りたいなぁと思っていた企業だったので、まさか考えてもいなかったルートで十何年後に入ることになるとは。

ただ、社員なりたかったわけではないというのは本心です。
アルバイトのままでも満足だったと思うんですよ。
アルバイトって休みも結構、早めにいえばどうにかなるし。
アルバイトに時間の自由という最大のメリットがありますからね。

結局は社員になったのかよっていう感じかもですが、今でも可能性を狭めてしまったような気もしています。
そんなものかもしれません。
多分また揺れながら、ふらつきながら生きていくんでしょう。
僕はそれが昔、悪いことのように思えていたんですが今は転々と生きて自分という人間が当てはまる環境を探すのは良いことだと思っています。
もちろん100％を当てはめるというのは無理です。
だから自分が妥協できる部分も持っていなきゃいけないし、環境を変える努力も必要です。
無理しないで自分が素直に頑張れる場所で働きましょう！