見出し画像

パレオリシックダイエット(運動2)

運動編の続きです。

狩猟採集民と現代人の運動のギャップを確認していきましょう。
前回、狩猟採集民は日常生活で、圧倒的な運動量をこなしている
といいました。

その消費カロリーは

「800~1200kcal」

ちなみに、現代人はその3分の1以下です。
現代人が、圧倒的に「動いていない」ということが分かります。

ここに、落とし穴があるわけです。
人間は進化の過程で、遺伝子が1日の最低運動量を設定しています。
よって、現代人の「座りすぎ問題」の健康被害が、問題視されるわけです。

ここで、理解してほしいのは「これって、ただ太るだけでしょ?」で
終わらないことです。

運動不足により、体内では慢性炎症(細かなキズみたいなもの)が
発生します。

わかりやすく言うと「老化」がすすむ。
健康でいるためには、なるべく時間の経過に対抗して、肉体の若返りを
図りたい。
これに、逆行してしまいます。

次に、狩猟採集時代より、現代に多すぎるものをみていきます。
先ほど人間の遺伝子には、1日の最低運動量が、設定されていると
お話ししました。
その逆で、1日の最大運動量も設定されているようです。
そこを超えてしまうと、ストレスホルモンが出すぎてしまい、体の
老化に繋がってしまいます。

おそらく、これは狩猟採集時代には、適切に機能していたでしょう。
食べ物が満足に確保できない環境では、無駄なエネルギー消費は
死活問題です。
エネルギーの浪費を防いで、温存するような仕組みになっているので
しょう。

現代では、どういう問題が起きるのか?
それは、高負荷な有酸素運動を長時間行うことで「ストレスホルモンが
激増=老化する」問題です。
現代人は、日常での運動不足を取り返そうと、必死にランニングや高強度の運動をしがちです。
ランニングをすればするほど、健康になれると、勘違いしている人もいます。

その結果、ストレスホルモンの激増で
・アレルギー
・虫歯
・筋肉分解による代謝悪化
・食欲増進で逆に肥満になる
・リッキーガット(腸のバリアが破れてしまう)の原因
になります

もちろん「ランニング」自体を否定する意図は、全くありません。
気分がよくなって、ポジティブになれたり、心肺機能や持久筋は
強化されるでしょう。

ただ、体内では、遺伝子の設計通りの反応が起こります。

「目安:最大心拍数の70%以上で45分以上」

このあたりが、ストレスホルモン増加のラインです。
ランニングのみならず、運動強度を管理するうえで、意識してください。

今回、強調したいのは「そこまで運動は、頑張りすぎなくていい」
ということです。
もちろん、スポーツの大会に出たり、競技で成績を出したいのなら別です。

ただ
・健康になりたい
・調子がいい状態を保ちたい
・若返りたい
そういったことであれば、激しい運動は必要ありません。

「健康」を目指すうえでは、それほど運動を頑張らなくていいのです。
・気持ちがいい
・楽しい
・ポジティブでいられる
この感覚で、運動をしていってほしいです。

次回から、具体的なプランを見ていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?