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【365日の魚介レシピ】サーモンのたたき、刺身の行者ニンニク醤油

おかげ様で、店の方はずいぶん忙しくさせていただいており、noteの更新もままなりませんでした。最近新しく入ったバイトちゃんがどハマりしているという金カムこと『ゴールデンカムイ』、私もずいぶん楽しく読みました。読んでいると、アイヌの料理や文化の勉強になり面白いし興味深いと思っています。(うちは母方が樺太出身、父方は岩手にずーっといる家系なので、アイヌや蝦夷との繋がりを勝手に想像しています。)

そして、作中に出てくる料理を再現してみたくなったりもします。中でも印象的なのは肉や魚をたたく料理『チタタプ』でしょう。チタタプというのは、「我(チ)が叩いた(タタ)もの(プ)」という意味だそう。肉も魚も木の上でチタタプして行者ニンニク(アイヌネギ)を混ぜて食べるシーンが出てきます。

折しも山菜が豊富に出てくる季節。行者ニンニクを使って鮭(カムイチェプ)のチタタプ作ってみたい!ということで、作ってみました。最近、養殖業が盛んになってきた、岩手産のサーモンを使って。

(※諸説あるようですが、本当はチタタプ言いながら作らない、鮭のチタタプは氷頭などを使い、身は火を通して食べていたらしい、など。作中の創作部分もあるみたいですね。)

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【サーモンのたたき(塩麹あえ)】

◎材料


サーモン刺身用 80g

塩麹 大さじ1/2

きゅうり 2センチ

行者ニンニク 1枚

青ネギの小口切り ひとつまみ

◎作り方

①サーモンはサクを細切りにしてから細かく切り、叩きます。きゅうり、行者ニンニクもそれぞれ粗みじん切りにしておきます。
②まな板の上、もしくはボウルに全ての材料を合わせてよく混ぜて出来上がりです。

※食感を出すためにきゅうりを入れてみました。みょうがや玉ねぎ、生姜などを入れてもあいます。味付けは塩麹を使って、マイルドに。東北には、鮭の塩麹漬け(塩辛)の保存食もあるので。

※なめろうのように塩麹の代わりに味噌(アシリパちゃんがオソマと呼んでからかってたやつ)を入れても美味しいですね。


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【行者ニンニク醤油】

お刺身をあえたり、豆腐にかけたり。

◎作り方

行者ニンニクは沸騰したお湯で5〜10秒くらい、さっと茹でて、細かく切ります。水気をペーパーでおさえて、だし醤油か麺つゆ、醤油と味醂を1:1で合わせたものなど、お好みのタレに漬けておきます。冷蔵庫で1.2週間はもちますよ。

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近年、鮭の漁獲量が落ちたため、代替策として、三陸の各地でサーモンの養殖が盛んになっています。海外産より上品で旨味のある脂がのり、臭みの全くないしっとりとした身質が特徴で、もう、絶品なんですよ!!

安心、安全の国産サーモンを食べてみませんか?

北三陸久慈琥珀サーモン

大槌サーモン


宮古トラウトサーモン

大船渡 三陸サーモン















おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。