コントレイルかれん

太平洋側生まれ、ドイツ仕込み

コントレイルかれん

太平洋側生まれ、ドイツ仕込み

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「コントレイルかれん、太平洋側生まれ、ドイツ仕込み」

私を端的に自己紹介するとしたら、 こうなる。 ふだんの外からの印象は、 大声で笑っているから 太平洋側の気質のそれだし、 たまに漏れ出る口の悪さはドイツ仕込みだ。 「Scheiße!!」 を日本一心を込めて言える女だと思う。 私は将来もの書きになりたい。 エッセイ、小説、文章を書くのが好きだ。 この前、一本エッセイを書いて賞に出した。 「恋人にペンネームをつけてもらったら素敵!」 と思ってお願いしたら、 「一生使うかも」とか言ったせいで、 相手が怖気づき、 その日優

    • 「目からシチュー」

      何も決定的に悲しいことはないのに とてつもなく自分が虚しい存在に思えて 毎日、10分だけ泣いてしまう どんなにおいしそうなメニューをみても 何を食べたいのかわからない 歯を磨かないと… 目からシチューが出たらいい そしたら、笑って、かなしい気持ちも 少しなくなっていく気がする

      • 「君の大好きなものなら 僕もたぶん明日には好き」

        スピッツの「大好物」の歌詞。 私にぴったりだと思う。 わたしは、 好きな人の大好きなものを とことん好きになる。 とことん とことん 大好きになる。 そういう質だ。 関心がないくらいが「追われる」とか よく言うけれど 本当にどうでもいい。 好きな人が 好きなものを 好きになるのは すごく楽しいじゃないか! 目の前にある 日常をみている私の目。 そこに彼の視点が加わる。 そうすると、 道を歩くのすら、 冒険だ。 ------------

        • 「藤沢駅で、深夜の会社で、勝利宣言」

          気性がはげしい、母。 強火で、ボーボー燃えている。 いつも、火傷しそうだ。 母が父を繋ぎとめたときだって、 もう力づくだった。 藤沢駅で別れをつげた父。 母は階段を登っていく父の背中をみて叫んだ。 「ファイターーーーーーーー!!!!!!!」 降りてくるまで、叫んだ。 無視すればいいのに、 父は、降りていってしまった。 そして、私が生まれたのだ。 その遺伝子は脈々と受け継がれている。 ごにょごにょと遠回しに 自分が好きなのかと そして想いに応えられないと 電話

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        「コントレイルかれん、太平洋側生まれ、ドイツ仕込み」

          「ラッキガールは泣き虫」

          7年ほど前、 大学受験の面接室できいた、 衝撃のエピソード。 私の隣にいた、 ななちゃん。 彼女は、 毎回面接練習の度に泣いたらしい。 え、なんで? 「怖くなっちゃって」 意味がわからなかった。 こんな繊細な女の子が世の中に存在するのか。 面接室にいる人たちみんなが 薄くて綺麗なガラスを大切に扱うように ななちゃんへ 声をかけた。 そんな強烈な印象を植え付けた 彼女は、 入学式初日、 「絶対友だちになろうって思ったの!」 と、ぼーっと学部説明会にいた 私のとこ

          「ラッキガールは泣き虫」

          「ウーパールーパーにするために、ごはんを作りたい、女だけど」

          彼に、ごはんを作るのが、好きだ。 かなり真面目で、 責任やら、何やらで 固固になりがちな彼が 私のご飯を食べてるとき、 とろんとした目つきになる。 ウーパールーパーみたいな。 とっても、嬉しそうに食べるのだ。 自分を大切に思ってくれる人に ごはんを作ってもらうことって 本当にダイレクトに、 健やかな心身をつくる。 彼をみていて、そう思った。 それを生み出せる自分が、誇らしいと思った。 最近巷では、 ごはんを作るのは女だけの仕事じゃない とか、声高に言われている

          「ウーパールーパーにするために、ごはんを作りたい、女だけど」

          「たまごの額にひじきの前髪」

          最近、 25年間生きてきてはじめて、 前髪を作った。 広い額に、 ひじきみたいな前髪がのっかっている。 きっかけは、彼。 前髪がないことを ことあるごとにいじってきた。 友だちにも 「前髪のない彼女」 と紹介してるらしい。 いや世の中を見渡してみろ、 前髪ない女子、 半分はいるぞ。 「板野友美の結婚記者会見のときも、 前髪なかったもんね、たまごかと思った」 じゃあ私のことも たまごだって思ってるってこと? 「まあ、けっこう」 この会話で、前髪を作ろうと決心し

          「たまごの額にひじきの前髪」