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【オルタナティブ学童】当事者意識を育てていこう

こんにちは!
2025年4月から今までの学童の常識を覆すオルタナティブ学童クラブを立ち上げようと思っている藤森です。

私の18年間の保育園・児童館・学童クラブ勤務で培った児童健全育成理論、
そして目指している理想の学童クラブについて綴っていこうと思います。

起業までの道程もストーリー形式で綴っていくつもりです!

最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!


子どもたちとの相互信頼を大切に

私は家族の中で一番朝起きるのが早い(そして一番寝るのも早い)です。

次に起きてくるのは朝練がある長男(中1)・長女(中3)です。

しかし…
今朝はなかなか起きてくる気配がありません…

妻が
「そろそろ起こした方がいいんじゃないの?」
と私に声をかけてきました(本人は寝たままですが(笑)…)。

しかし…
当事者意識を育てる(主体的な子に育てる)ことを子育ちの最重要課題
としている私にとって
子どもを起こしに行くということは 子どもを信頼していない!
ということでもあり、なかなか起こしに行く気分にはなりません…

それに
遅刻しそうなときは起こしてもらえるのであれば当事者意識は育ちません。(とはいえ起こさないと「なんで起こさないんだよ!」となることもあるため、現実社会においては「それは子どもの課題だ!」と悟りを開いて放置するのが必ずしも正しいわけでもないよね…と親として悩むわけです…)

ふむ…つまり…
子どもに意図を悟られないように声をかければ良いってことだな…

しばらく考えてから長男・長女のところに行き

「今日は朝練あるの?」

と聞くと、 2人とも

「…今日はない。」

と小さな声で返事が返ってきました…

ふぅ…
どうやら訊き方はこれであっていたようだ…。

もし

「そろそろ起きる時間じゃないの?」

という声をかけていたら

「今日は朝練ねーよ!起こすな!」

とキレられていたかもしれない…(つねに最悪を想定(笑))

朝練がないならないって言っておいてくれればいいのに…
…と思わないこともないですが、そこまで求めるのは今は求めすぎだろう…

いや…
そのくらいは前日までに確認しておくべきだったか?…
うーん…
言われていないのなら、訊くのは踏み込みすぎか?…

ふぅ…
中学生というのは本当に一つひとつの対応が難しい年代ですね…


当事者意識が芽生えれば、主体性は育つ

さて今日は、学童保育ではなく
オルタナティブスクールでもなく
私立の中高一貫校の話から…

横浜創英中学・高等学校の教育改革が本当に素晴らしい!

教育関係の人には有名な学校なので詳しい説明は省きますが
工藤勇一校長というカリスマ校長がいなくなっても
本間朋弘新校長(元副校長)がその意思を引継ぎ、改革を進めています。

学校改革の最上位目標は
生徒の当事者意識を育てながら学びや学校運営を生徒主体に委譲し、実学的な学びによって社会に貢献できる人材を育てること 

控えめにいっても最高にカッコいい…
しかも

この目標をHPやSNS上でこんなにも堂々と宣言するなんてスゴすぎます…

退職された工藤勇一校長も
熱い記事・著書を出すなど発信を続けております。
是非読んでみてください!

校長に就任時から一貫して当事者意識の大切さを訴えている工藤勇一さん。
たくさん記事がありますが、一つだけリンクを貼っておきます ↓

この記事を読んでもらえれば
当事者意識を芽生えさせ、主体性を育てることは大切だ!
ということが理解してもらえるのではないかな…と思います。


しかし…
子育てを頑張っている保護者の方に
当事者意識を育てる前に知っておいてほしい重要な情報があります。

それは…

子どもの当事者意識を育てると子育てが一気に難しくなる!

ということです(笑)。
※知っている人はすでに実体験を通してイヤというほど理解しているとは思いますが…。

ということで
この記事は、聞き分けの良い素直なお子さんをお持ちの保護者の方にこそ読んで欲しい内容となっております。


学童保育(1~3年生メイン)の現場で起きる出来事

主体性を伸ばしてあげようとしてルールをゆるく or 無くすと
まだ未熟な子どもたちが主権者として様々な場面で自由を主張するので
はじめのうちは毎日山のように大小さまざまなもめ事が起きます(笑)…。

しかも
子どもの成長に役立つもめ事も、どうでもいいもめ事もごちゃまぜで…

特に4月は私以外のスタッフにとってはまさにカオスです(笑)

ということでもめ事の仲裁に入るんですが…
大人がリードして解決してしまうと 何も学べないまま終わってしまいます。

山ほどもめ事が起きるうえに
大人が解決してあげると成長しない…

…なんという難しさ!…

なので慣れてくるまでは私がトラブルの仲裁に入っていました。

この仲裁にはちょっとしたコツが必要になります。

それは…
話し合いの最中に子どもたちに質問をすることです。
「自分のやったことは「オレの自由だろ!」っていうのに相手のやったことは自由じゃなくてワガママだって? キミたちの言うワガママと自由ってどうちがうの?」
とか

「ずるい~とか、平等じゃない~とか言いたい放題言ってるだけで全然話が進まないね! で、キミたち結局どうしたいの?」
とか

「え?ホントにそう思ってるの? どうもそう思ってるって顔じゃない気がするけど…。 本音で話さないと後で絶対後悔すると思うよ?」
とか

「ケンカした理由は○○なのね。なるほど~、良くわかった!…じゃ、ケンカの続きをどうぞ!」
「続けていいよ! 解決してないんでしょ?」
「どうやって終わりにするかなんて、それは自分たちで決めていいよ。  友達同士なんでしょ? もしヤバそうになったらちゃんと止めるから!」

とか
「どうしたいの?」
という鉄板フレーズ以外はケースバイケースで違うのですが…
とにかく一般的な学童のスタッフなら言わなそうなセリフばかり言います。

なぜなら…
最上位目標は当事者意識を育てる!ですからね。
ケンカが「ごめんね」「いいよ」で速攻で解決!なんてほぼありえません。

もめてるのは私じゃなくて子どもたち
ちゃんと自分たちで話し合って解決できるようになってほしい!
って想いがあるので、必要に応じて納得いくまで話し合ってもらいます。

そして…
その話し合い(対話)のなかで心情が変化してくる瞬間を見つけて

「本当の自由には、お互いの自由の認め合いが必要みたいだね。」
とか

「自由と平等は仲が悪いから、思いやり(友愛・博愛)が必要ですね。」
とか

「言いたいことは、言葉にしないと伝わらないよね。」
「相手の言っていること、ちゃんとわかってないのに怒るのとかは良くないよね。」

とかいって
少しずつ考え方や大切にしていること(価値観)の違いを理解していってもらいます。

ここの言語化が大切なんです…。

実際はこんなスマートな言葉で子どもたちに伝えられることは多くないのでどのような表現をすればその子たちに響くのかは一生懸命考えます。

私が仲裁時に大切にしているポイントは
子どもが選んで使ったセリフの意味をしっかりと理解しようと努めること
です。

このテクニックについてはまた機会があったら詳しく書きますが
ここに力を入れるだけで、子どもからの信頼度はだいぶあがると思います。

しかもありがたいことに、学童児はほぼ10歳未満。
「「つ」のつくうちは神の子」です(あっという間に仲直りします)。

小学校4年生くらいまでだったら人間関係はそうそうこじれませんので
ケンカや言い争いを通して相手の気持ちを理解する経験を積むなら
小学1年生~4年生が最高のタイミングだと思います。

中高生にそれができる横浜創英はホントすごいな~…と敬意を払いつつも
個人的には
子どもが生意気になって、前より子育てが面倒くさくなったとしても(笑)
当事者意識は小学4年生までに身に付けてもらったほうが絶対良いですよ!
と声を大にして伝えておきます。

そして
正直子育てはプロに手伝ってほしい…という保護者の皆様!
私の目指している支援の形は小学校1年生~18歳までのお子さんを対象とした長期間の伴走支援です(オルタナティブ学童+子どもの居場所事業)。

もし
私の施設にお子さんが通うのであれば
お子さんはもちろん保護者の方も
両方まとめてしっかりと伴走支援させて頂きますよ~!


オルタナティブ学童&こどもの居場所事業は
家庭や学校、塾や習いごととはちょっと違う「人間力を身に付ける場所」

2025年4月開所予定!

オルタナティブ学童「ピカイチ(仮)」
「託児」がメインだった今までの学童に、非認知能力を伸ばす多彩な取組みを導入し、これからの時代を生き抜く子ども達をのびのびと、健やかに、逞しく育てます!

子どもの居場所「こどものスタバ(仮)」
非認知能力を伸ばす 伴走型支援ができる 優秀なスタッフたちが運営する「こどもの自立をサポートするハイスペックな遊び場&イベントスペース」です。

この人たちなんだか面白そう…と思った方!
私もそんな人たちとつながりたいなぁ~と思った方!
私にも何かできるかも…と思った方!
是非ともつながりを作っていきましょう!

コメントお待ちしております!
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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