普通を目指した、自分を見失った
普通になりたかった。ずっと、小さい頃から「ズレている」という感覚だけあった。何故か周りと話が合わなかった。好きなものが周りと違った。ただ、生きる為に普通になりたかった。
༝ ༝
幼少期は「女の子らしい」ものが悉く嫌いだった。幼稚園の誕生日パーティーで白いドレスを着せられるのが嫌で、毎年誕生日なのに泣き叫んでいた。周りの友達が「お嫁さんになりたい」「子どもが欲しい」などと言う中、私は何一つ共感できず適当に話を合わせた。
小学生に上がるとクラスごとの繋がりが強くなり、より