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「本当の自分で生きる」ことの大切さ、カポーティの映画を観て

オードリー・ヘプバーン「ティファニーで朝食を」の作者、
というだけで興味を持ち、初日に鑑賞してきました。

「トルーマン・カポーティ 真実テープ」

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観終わって なぜか松本清張の「砂の器」を思い出してしまった。

「砂の器」ほどの重さはないが、貧しさと子供の時に
辛い環境だった、ということが共通している。
カポーティは、母に捨てられて親戚をたらい回しされて育った。

11歳くらいから、書くことをしていたが、19歳で執筆の「ミリアム」が
O・ヘンリー賞を受賞。

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社交界、著名人との交流、TV出演など華やかな世界で
過ごしていたが、社交界の暴露本的執筆により信用を失っていく。

そして、薬物・アルコール中毒により59歳で亡くなる。
彼が最後まで大切にしていた物が、子供の頃にもらった缶入り
ジンジャークッキーだった・・・・・。

どんなに成功しても、子供の頃の記憶や経験は
良くも悪くも必ず心に消えずにあるのだと、改めて認識させられた。


カポーティは、若くして成功を掴み 皆に憧れられる世界に
身を置きたい、としてきたが、
本当の自分を偽り続け、心休まる場所に生きることができなかった。


※「砂の器」あらすじ:父のハンセン病で村を追われた貧しい父子。
放浪途中に駐在所のおまわりさんに助けられ、父は療養所へ。
息子(和賀)は、養護施設を飛び出し 苦労して音楽家となる。
有名になり音信不通となっていた和賀に、おまわりさんが会いに来るも
暗い過去を消して生きてきた和賀は、露呈するのを恐れて殺害する。

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