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case4千賀健史 〈まず、自分でやってみる。〉
いつのどういった作品であれ、写真家はその対象となる事物における真相を(真実?何と言って良いかわからない)見出そうとしてきた。それは予め撮り手の中にあった知識の表出・表明することではなく、写真行為の中で見出されてきたものへ向かうということだろう。そのプロセスは、行為の結果として現れてくる表面と対面する事で(自身で撮り表したものであるにもかかわらず)、ことの真相を得る。おそらく、行為の諸々の途上では
もっとみるcase1 フジモリメグミ <アラウンドスケイプ>
フジモリメグミのアラウンドスケープは彼女の視座を感じさせる。事物は並置されているという捉え方だ。女性だからかもしれない。男性は物事を相対的に二元論的に見る傾向があるのかもしれない。(あるいは、展示に添えられた言葉に導かれてかもしれないが…)
"日常の貴重さ"という彼女の言葉には日常と非日常の別がない様に思える。フォークロアでいうところのケの日とハレの日。ハレの日は膨大なケの日の時間に現れる特異