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ライブハウスのノルマ制度よりもその周辺事情が問題です。

現在起こっていることは正しいんです。なんせ資本主義社会です。基本的には自由主義経済です。もしノルマ制度や機材費を普通に取るライブハウスが今も存在して維持できているなら、それは正しいことなんです。善でも悪でもありません。もちろん犯罪ではありません。両断される立場では全くありません。

時々このノルマ云々の問題が話題になりますが、ノルマを払ってるバンドが一定数いる限り無くなりません。お金を払ってでもライブをやりたいバンドはたくさんいます。だからライブハウスは増え続けます。バンドはお客さんです。チケット代を払って観に来てくれるお客さん以上の上客です。ノルマありきのブッキングでリスク無く売上が立つんです。よほど志の高いオーナーで無い限りはノルマ制度を採用するに決まってます。需要と供給が見事にバランスしてるんです。

私が懸念するのはノルマにまつわる周辺事情です。ノルマある無しはたいした問題ではありません。大きく分けて問題は2つあります。

まずはライブハウス側のパワハラの問題です。ノルマ払って出るのが当たり前だと半ばバンドを脅すようなことはして無いか。ノルマや機材費のことは事前にちゃんと話さず当日になっていきなり請求してないか。支払うべき金額を誤魔化して大目に取って無いか。ライブハウスの店長は若いバンドマンにとってはもしかしたら怖い存在になってないか。この人に嫌われたらおしまいだから言うことを聞かざるを得ないと思わされてないか。

2つ目に進みます。上記と関連しますが、ライブハウスのアーティストに対するリスペクトの問題です。ライブハウスのアーティストに対するリスペクトがあるのか。歳下だからと言って過度にエラソーにしてないか。そもそもギャラを払うべきところをノルマという特殊な制度をのんで出演頂いてるという認識をちゃんと持ってるか。お客さんの動員をバンドに任せっきりにしてないか。そして集客を全てバンドの責任にしてないか。ライブハウスはお客さんを呼ぶ努力を怠ってないか。円安でインバウンドが見込める現在日本において外国人向けにちゃんと発信してるか。普通の飲食店並に丁寧な接客ができてるか。ノルマを払うバンドは上客なのにちゃんと上客として接してるか。

これらの問題は一昔前までは当然のようにありました。でもそんなライブハウスは淘汰されてきてます。そう信じたいです。少なくとも私が今現在関わってるライブハウスでは上記のようなことは無いように思えます。良い方向には向かってます。

もしライブハウスとの関係で何か心配事や不安や悩みを抱えてるバンドマンがいるなら遠慮なく連絡ください。相談にのりたいです。なんせ若いバンドマンに向けて毎日書いてるくらいだから若いバンドマンの味方をします。

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