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(連載90) 展覧会とバンドのライブとランウェイ・ショー!:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2017年

さて、さて、
今回も来て頂いて、有難うございます。

ゆっくりしてってくださいねー。(どこかで聞いた事あるなぁ〜)

そういうジョーク、もう、やめなって。


いつもの、、、、前回からの続きですので、そのお話を少し。

自分のソーイング・シスターズというプロジェクト、つまりバンドなのですが、それを進化させ、それまで、シンセサイザーがメインでやっていた曲作りをレ・ソーイング・シスターズと名前を変えて、ミシンのノイズだけで、ポップソングを作り始めたというお話でした。(以下シスターズと略します)

「ノイズポップ」 なるジャンル

こんなジャンルがあるのか?ないのか?も知りませんが、、、。苦笑

なんとなく聞こえはカッコいいですが、ミシンの音をサンプリングして、切ったり、貼ったり、フィルターかけたり、伸ばしたり、縮ませたり、刻んだして音を作る。なんせ、ガチャガチャ音なんで、ポップな仕上がりにできるかどうか?かなりな挑戦でした。

リズムセクションも含めてシンセはいっさい使わない。

自分の耳と価値判断だけを信じて、ともかくやってみた。

読んでくださっている皆様は、このバンドが、どんな音なのか気になると思いますので、ここでお聞かせします。

このビデオですが、当時、自分でやってる事を、ちょっと口で説明してもどなたも「ノイズポップ」なるものがイメージしにくいだろうと、あわてて作ってみたものです。

この時点の音源なので、少々荒削りなのはお許しくださいね。
以下、二つとも 1分ずつくらいです。

まずはこれ。

Needle Is Damaged  

この楽曲、歌詞はミシンの針と下糸をまくボビンが、壊れた、、、という内容の歌です。



お次は

I’m Sewing 



いかがでしょうかーーー? 
賛否両論、諸説、いろいろあるとは思いますが〜。苦笑

このビデオ撮影も、バンドメイトのさおりちゃんの仕事場に、誰もいない夜中に忍び込み、スポットライトを右手で振り回し、左手にケイタイのカメラで、自撮りまたは、ふたり交代で撮影した。

なんでも絶望的になれば、どうにかなる

ルンナ語録:絶望編



それで、ライブを一回やったものの、いろんな悪条件が重なって失敗し、学び直し、修正したりして、今度こそ!!と、2回目を狙っていたところに、ちょうど、タイミングよくお誘いが!!

というところから、今回のお話がスタートします。

ロングビーチ美術館という、アウェイではありますが、(家からは車で1時間くらい)立派な美術館で、そこのキュレーターの方が声をかけてくださったのでした。

「ロングビーチの美術館の中ではないが、近くの artX アート・エックスというギャラリーがあり、そことの共同でバックアップしてあげるから、展覧会をやったら? オープニングには、ファッションショーも出来るよ。」と。

上記の流れで、シスターズの二回目がやりたくて、ウズウズしてた私は、

うひょ〜〜!!すごいタイミング!!


だったらファッションショーの前座は、是非

シスターズ(自分)でやらせてもらいます!!


と、すぐに、付け加えた。


そして、あっという間に、以下、この「3本立て企画」が決定した。


絵の展覧会

それまでやっていたメンズシャツの「汚れの首輪」の絵。それしか描けないし。汗


汚れたメンズシャツの襟がテーマのランウェイ・ショー

2001年からずっと続けているので、キャリアの長さ(だけ)は自慢出来ます。苦笑


レ・ソーイング・シスターズのライブ

実はこれが一番やりたかった!


一度にこんなにたくさんのことをやったのは、実ははじめてではなく、遡って2006年の回顧展の時も、自分の作品の展覧会とファッションショー(ランウェイ)と、その音楽担当というのは、経験してます。

これら、、、、、、

すみません、過去のNOTE、今、探してみたら、この回顧展の話だけで、こんなにありました〜。汗 ひえ〜〜!!ありすぎやろ!



毎回かなり詳しく、事細かに書いてるのですが、同じイベントの話を4回も続けたとは。。。。汗。
人生長く生きていると、自然にとんでもない事になってるものですね。

しかし、今読んでみても、どれも外せないかんじです。申し訳ありません。苦笑


あ、はずせないといえば、あと、これですかね。

ランウェイショーに自分がしゃしゃり出て、演歌を作って歌ったやつ。


まあ、こう、、、なんと言いますか、、、、、
自分、自分、自分で、ひたすら突っ走ってきて、いろいろやってきてますがねー。てへへ。

ま、今回のイベントは、ですね、そんな中でも

自分が中心に世界が回る

天動説のきわめつけ!


とも言えると思います。


つまり、展覧会に、ランウェイショー、そして、バンド

瑪瑙ルンナのリサイタルの、前座もヘッドライナーも両方をやったんですす。美空ひばりだって、宇多田ヒカルだって、やってないと思いますよ。

ど〜んだけ〜〜??


しかも!!ですよ!!!この時は、このどんだけ〜?をロングビーチ美術館が予算的にもバックアップまでしてくれたわけですから、こんなにラッキーなことは、ありません!!


本当にありがたいです!!


それまでは、自分とアシスタントで、小さい車にたくさんの作品をパズルのように時間をかけて積み込んで、自分で運転して会場に運んでましたが、この時は家まで取りにきてくれ、梱包までやってくれる、、、、。

そして会場でも、

ここに、これが、飾りたいだけど、あと、よろしくね〜。


みたいな、、、笑。

そんなことが許されたのだ!!

もう、どんだけ、甘やかせてもらえるのか??

こんな事は「これが人生で最後かもしれない」と思って、思いっきり享受させてもらいましたよ。笑


そういう意味でいろいろな作業が省けたので、私はプロモーション用に、こんなフライヤー(チラシ)を作ってみましたよ。

ハガキ大のカードに、モデルの切手!
切手はカラーコピーして、ミシンで回りに穴をあけて、ちぎりました。
もちろん郵送はできませんが。

宛名の部分は手書きで、しかも、一枚ずつ人に手渡すという、笑
アナログ感満載!!!


さて、なんだかんだで、あっという間に時間が過ぎ去り、展覧会がはじまりました。
会場の様子からお見せいたします。こんな立派なところです。



そして、イベントの当日はたくさんの人が来てくれました!
まずは、念願のシスターズのライブです。

ちょっと緊張してるの図



テーブルの下で歌っているの図



そして、前座が終わったら、「汚れの首輪」のランウェイショー

シャツの襟を分解したブラウス



汚れたシャツが頭の上に!!


汚れの首輪のアタッシュケースで「スペースX」に出勤するモデル(彼の勤め先は本当にそうです)


汚れの首輪のウェディングドレス


実は、このイベントの短いビデオを作ってもらったので、それをお見せしようと思います。1:30です。

ちなみに、このビデオに使われている音楽は、初代ソーイングシスターズの時の楽曲なので、シンセサイザーを使用してます。ニューヨーク在住のつぐみちゃん(Takashi Tsugumi)が、作曲、アレンジをしてくれたものです。

タイトルが「2センチメートル」で、2 sentimeter とtoo centimental を掛け合わせた楽しい歌詞になっております。


そうして、大イベントも無事終わり、、、よかったよかった!!

シスターズのライブもサウンドデザイナーのベンジーのおかげでバッチリだったし、大満足でした。


わ〜〜!無事に終わった!!いろいろと有難う!!


皆様に感謝、感謝で、大満足!!で、幕を閉じた。


楽しかったのは、これで

お  し  ま  い。


そして。

わーーーーっと盛り上がった後、、、
人が散ってゆき、何もなくなる。。。。全てが、何もなかったように。。。

バイ 自分



ショーの後はいつもそんな空虚な時間が待っている、もう今までもずっと何度も何度もそうだったから、私はもう、凹まないぞ!!と言い聞かせる。

人生はそんなもんさっ と。


しかし!


しかしぃ〜???



この時はちょっと、違った。



この客席で、我々シスターズをじっと見ていた人、、、

正確にいえば男性二人、、、、が、

この後のとんでもない展開を用意してたのでした。。。。。。

このアタクシ人生(もう後半のそのまた後半になっている)に、考えてもみなかった出来事が起こったんです!


あ〜〜いいところで、お時間になっちゃいました〜〜〜。爆笑

続きは次回にさせてください。うふ。
L*


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