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感想|噓つきみーくんと壊れたまーちゃん/入間人間

◆ 基本情報

・作品名  噓つきみーくんと壊れたまーちゃん
・作者   入間人間
・出版   角川・電撃文庫
・出版年  2007年6月10日
・ジャンル ライトノベル
・備考   このライトノベルがすごい! 2010年 7位

◆ あらすじ

 御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。──あ、そういえば。時間があれば、今度質問してみよう。まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。第13回 電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作が登場!〈amazon より引用〉

◆ 宇宙ゴリラ的評価

・読みやすさ ☆☆★★★ 2点
・筋の面白さ ☆☆☆☆★ 4点
・芸術性   ☆☆☆★★ 3点

合計 9/15

◆ 総評「アングラ感漂う、ライトノベル」

 イラストの可愛さに魅かれて手に取ると、後悔しかねない重めでホラーな内容。雰囲気としては古いノベルゲーム(さよならを教えてとか)を彷彿とさせる。

 本人が西尾維新に影響を受けたと話していることからも分かるように、会話と独白の雰囲気は戯言シリーズのようである。特に似ているなと思うのは、西尾維新の「壊れた世界シリーズ」。作品全体に漂う、不穏な雰囲気がそっくりである。

 アマゾンのレビューを見ると文章が分かりづらい、という意見が多かった。それらの意見を否定するつもりはないが、ライトノベル以外の文芸も含めると分かりづらいという程ではないと思う。

 アングラな雰囲気を味わいたい人は手に取ってみても良いと思う。出てくるヒロインは軒並み可愛いしね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。


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