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北海道置戸町を踏破<日本全市町村踏破>

前回の投稿の通り、陸別町から国道242号を北上、池北峠を越え、置戸町へ。

旧置戸駅前の、置戸町市街地。他の北海道の町村同様、いかにも開拓地といった街並み。直線の道路に平屋の建物が並ぶ。

置戸町も寒い。7月17日18時半頃で12.8℃。

置戸町にも、陸別町と同じく、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が通っていた。ふるさと銀河線が廃止されたのは2006年と、廃止となった路線としてはかなり新しい部類であるため、「廃駅」とは思えないような、立派なものが多い。旧置戸駅は、「おけとコミュニティホールぽっぽ」という名前で運営されているようだ。

駅裏には、線路も多少残っている。「管内最初明治四四年開駅之碑」など見ると、かつては繁栄したのだろう。木材等、沿線の豊富な森林資源の輸送に活躍し、冬期には流氷や結氷で閉ざされるオホーツク沿岸の港に代わる役目も担ったという。

石碑の隣には、長田幹彦という作家が書いた「続 金色夜叉」に登場する松が生えている。尾崎紅葉の死後、大正時代に書かれた続編らしい。そうした物語に登場するという事は、それだけ昔は置戸も栄えていたということだろう。

置戸町には「人間ばん馬」という行事がある。帯広で行われ、全国にも知られている、馬がそりを曳く「ばんえい競馬」があるが、これはその人間版。

ちなみに「ばんえい」は漢字では「輓曳」と書き、そりなどを曳く事を意味する。「ばん馬」は「輓馬」でそりなどを曳く馬を意味し、「ばんえい競馬」の略称である。

つまり「人間ばん馬」とは「人間輓曳競馬」なのである。駅裏には、長野県諏訪地方の「御柱祭」を思わせるような、「人間ばん馬」の像が置かれている。

北見方面へ向かう道道50号上の、置戸町の東側の境。
オホーツク総合振興局管内残り1町。

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