25mを泳ぎ切れ。
どれだけ雑念をなくして目の前のことに集中できるかだと思う。
小学生の頃水泳の授業で25m泳げないと泳げるまで夏休みに登校させられる制度があった。
二人目の「考える人」になってしまうほど「休みとは一体なんなのか」と疑問に思いながらもしぶしぶ追試を受け、夏休み中盤に差し掛かった頃なんとか25mを泳ぎ切ったのだった。
僕が泳げなかったのは体に力が入りすぎていたのと息継ぎのタイミングが悪いのが原因で、下手くそなりに息継ぎのタイミングをイメージしてトライしているうちに泳げる距離は伸びてきたのだ。
また、25m達成したあとからはずっと泳げるようになった。「泳げないかもしれない」という不安が緊張に変わり力みになっていたのかもしれない。
最初は考えないとできなかった動きが練習することや、不安を取り除くことで少しずつ無意識にできるようになる。
いいパフォーマンスをしたり、遊び心を追加するにはまずそういう状態まで自分を持っていかないと行けないのだなと思った。
お客さんが呼べてない日は気まずさや情けなさに心が支配されてどこかこわばったライブになってしまうことが多かった。「人を呼ばなければ行けないから告知する」という思考に支配された時期もあった。
僕とお客さんで純粋に音楽で笑ったり泣いたりするために余計な雑念をなくしたい。
だからたくさんの人に来てもらえるようになって、準備もしっかりして、演奏も無意識でできるレベルを上げたいと思う
CDやDVDを自由価格にしたのも良かった。その場で売り上げを気にしすぎるとなんだか暗い気持ちになってしまうけど、もともと無料でもOKな程でいれば欲しい人はどうぞ!というマインドで立っていられる。
勉強や練習、工夫や発想は本番で大いに役立ってくれる。
歳をとるほど集中力は落ちていく気がするけれど、内からじゃなくて外からでも純度を高めるきっかけは作っていけるはずだ。
もっとおいしく時間を楽しみたい。だから雑念を減らしていく。
25mを泳ぎ切れ。
[この記事の元になったツイート]
よかったら投げ銭感覚でサポートお願いします:-)