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5×10=1

「学ぶ」ことが5や10を知ることだとしたら「わかる」は1に戻ることではないかと思った。

「僕はスポーツの練習じゃなくて”武井壮を動かす練習”をしている」

武井壮さんのこの考え方に僕は衝撃を受けた。まさに!と思った。

トップアスリートが他の競技をやってみると意外なことに全然いいプレイができないのだという。それはその競技の反復練習しかしていないから。

その前にまず自分の身体がどういう状態か、イメージに対してどう動いているのかを理解しコントロールする練習をすること。

そうしていればどんな競技でもすぐに結果を出すことができる。これは言い換えれば「本質をつかんでいれば何事にも応用できる」ということだ。


編曲やミックスをやるにあたって知識0の状態から少しずつ勉強してきた。

コンプレッサー、EQ、リバーブ、ディレイ、1つの音に様々な処理をしてそれを重ねて普段聴いている音楽は作られている。

例えば1つの周波数に音が集まると飽和してモコモコしたり聞こえづらくなってしまう。それを防ぐために帯域をいじって整理するためのものがEQだ。

ギター単体で聞くと格好いい音なのにバンドに混ざると全然聞こえなかったり他の楽器の邪魔になってしまう。

楽曲全体で見ると削った方がいい箇所がたくさんある。

つまりは「居場所を尊重し合うことでそれぞれが生き生きするし全体もよくなる」ということだ。


それは仕事なんかにも言えることで、なんでもひとりでこなしてしまうスーパービジネスマンがチームになると自分も動けず仲間も活かせなかったりする。

そんな風に曲作りでわかったことが他の場面で役立つことが少なくない。

EQってどうやって使うんだろう。こういう時どこをカットしてどこをブーストすればいいんだろう。それを学んでいくのは5や10を学んでいく作業だった。

5や10を全部集めて見ると不思議なことに1になる。

僕はそういうのを探すのが好きだ。だからたくさん勉強していきたい。

音楽を学ぶことで人間関係が良くなったり、人間関係で失敗した経験が音楽にも生かされたり、そうやって全てが1つの場所にあるような生き方ができたらなあと思うのだ。

[この記事の元になったツイート]


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