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【折々のギフト 令和5年10月号】西洋事情のギフト

海外のドラマを観ていると、その国や地域の視聴者の関心が見えてくる。
Netflixなどの海外映画や海外ドラマから垣間見えてくるテーマや時代設定が面白い。
最近ハマっているのが「ヴァイキング」をテーマにしたドラマだ。9~10世紀頃の欧州、特に英国を舞台としている。英国はローマからの支配後にサクソン人が領土を築いた。
ヴァイキングは現在の北欧諸国、とりわけデンマーク人、ノルウェー人の侵略征服だ。
歴史的な背景はさておき、興味深いのは一神(キリスト教徒)対神々(異教徒)対決である。
ローマ起点のキリスト教圏と辺境の土着宗教が、お互いの信仰をバックに凄惨な戦いを繰り広げるさまは日本の時代劇よりも凄まじくスリルがある。

ここ10年位の人気のある海外ドラマの作品の中において、13世紀以前のテーマを大河ドラマ風のフィクションで取り上げていることに注目したい。

日本は古来よりの生活習慣や神事から、伝統的に継承されている贈り物の習わしがある。
日本のキリスト教伝来は16世紀だが、弾圧と長い鎖国の期間で沈黙させられた。明治・大正時代は西洋の文化文明を積極的に取り入れるも、現在に至る自由な社会風土は昭和の終戦以降と言えるだろう。

さて、長い夏がようやく去って、冬支度の季節となった。
お歳暮とクリスマスギフトの準備に余念がなく、年末の大ギフトシーズンの到来が近い。
昨今は、加えてハロウィンのお祭りが大きなイベントに成長している。ギフトのマーケットにまでにはなっていないが仕掛けられるチャンスはありそうだ。欧米ではクリスマスの次の日にボクシングデー(Boxing Day)があるが、現在はSALEの開催日として位置付けられている。

年間を通じて、西洋由来のギフトはキリスト教の行事を祝して贈ることが多いようだ。
その習慣を宗教的な意味合いを強くせずに商業ベースで展開しているのが日本流である。
フォーマルギフトの歳暮ギフトはプライスゾーンや売上規模が計れるが、クリスマスギフトは多岐にわたっており実際のスケールはわかりにくい。カジュアルギフトと呼ばれる贈り方は柔軟性があるので、企画する側の力でマーケットを拡大できる可能性が大である。
古今東西において様々な事情があったとしても、贈る側が『感謝の気持ち』をギフトに託せば、受け取り側には「伝心」するのである。


1000~2000年前のドラマが流行るのは、現代が覇権争いや気候変動に翻弄される、その時代に類似してきた証ではないだろうか。ドラマの面白さの裏にそんな危惧感が湧いてくるのは如何ともし難い気がする。
現代の日本は平和ではなく、戦争と戦争の、危機と危機のハザマなのだろうか。

贈り物相談室は、世界の平和を願う『感謝の気持ちギフト』を提唱します。


ギフト研究所事務局からのお知らせ

https://note.com/gri902/n/n80f4a2829e82


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