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《27》【読書感想】指導力 才能を伸ばす「伝え方」「接し方」(仁志敏久)

こんにちは、田中梓です😃

私は小学生の頃からプロ野球観戦が好きで、特に巨人戦を観て育ちました。そして、現在は横浜DeNAベイスターズのファンです。

このファン歴の遷移からわかる人にはわかるかもしれませんが、私は仁志敏久さんの大ファンです✨

仁志さんは巨人・ベイスターズのセカンドとして活躍されたあと、様々なチームでコーチや監督としても活躍されています。

プレーヤーとしてだけでなく、指導者としても優秀という声が多い仁志さん。

実は2021年に書いた指導力の他にも、複数の本を出版しています。

野球のコツを書いた専門的な本もありますが、この指導力は野球に関わる人以外でも勉強になるポイントがたくさんあります。

指導者としての役割や覚悟とは

指導者としての役割や心構えが書かれており、上司や親目線でも意識したい要素が数々散りばめられていました。

例えば、練習やタスクなどを行う前に「なぜ必要なのか?」をしっかり一人ひとりに伝えて、部下や子供が自分事として積極的に取り組める空気を作るのも指導者の役割です。

この本を読んで一番印象的だったのは、U12(12歳以下の野球選手による世界大会)の監督をしたときのエピソードです。

監督として子どもたちに野球を教えるのはもちろんですが、仁志さんはただ単に「野球のコツを教えてくれる大人」ではありませんでした。

「教えた子どもが野球の道を極められる機会になれば嬉しいですが、仮に野球の道を外れたとしても人間として大切なことを理解できる大人になってほしい」という想いで監督をされていたそうです。

時間厳守を徹底する、自分の身の回りのことは自分でやる、周りを見て自分の言動を正す……など、野球界以外でも大切なことを子どものうちから学べる環境は、大人になってからありがたみがわかりますよね。

そして、何よりも「実の子と同じくらい、命がけで子どもたちを守る」ことに対する責任感の強さを感じました。

世界大会ともなれば、慣れない環境の中で、どのような危険が待ち受けているかわかりません。

指導者とはただ専門的な技術を教えるのではなく、深く揺るがない決意や覚悟を持って引き受けているのだと知りました。

今も刻々と自分は誰かにとっての先輩・年上になっている

上記のU12の件で言うと、12歳くらいの子どもと40代という「子どもと大人」という関係です。

私は現在アラサーで20歳以上の人たちと仕事をする機会しかないので、親子ほど年齢差がある人と関わることはありません。

しかし、こうしている間にも自分はどんどん誰かにとっての先輩・年上になっていると自覚しておくことが大切だと感じます。

40代や50代になってから急に指導者としての心構えができるというわけではなく、今のうちから指導者になる覚悟を持っておくといいかもしれません。

チームやプロジェクトの指導者になったとき、指導者の役割を把握していないと、肩書きにあぐらをかくだけの人になってしまうでしょう。

チームやプロジェクトの目的を達成することにコミットしている指導者であれば、「自分たちの時代は〇〇という方法が正解だったから」と自分の価値観を押し付けず、時代の常識や文化をアップデートできます。

私は今までもこれからもプロ野球選手になることはないでしょうが、どんな仕事においても、大人になるにつれて「指導力」を頭に入れておく必要があると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました😃
今後ともよろしくお願いします✨

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