こんばんは。
お忙しい中ご覧いただき、ありがとうございます(^^)

さて、みなさまは自分の仕事の能力に不安を感じている部下メンバーがいたら、どんなアドバイスをしてますか？
プレゼンが苦手、数値分析はちょっと・・など苦手意識がある分野が特定されているなら具体的なアドバイスがし易いですが、漠然とした不安を感じている場合はどうでしょう？　今回はそんなケースについて考えます。

＜また合併します＞

先日、私の部署の最若手Mさんから、課題解決案の報告を受け、その延長で軽く１on１を行いました。
Mさんはこういう＇ついで＇のタイミングで私に諸々の質問をしたり、自分の話を聞いてもらうのが好みらしい（微笑）
 
実は私の会社は来年また合併を予定しています。
但し自分達より格上の同業種の会社で既に資本関係もあり、吸収される側なのです(汗)
合併に向けてMさんは特に不安を感じているようで、色々と情報が欲しくて報告ついでに私に質問をしてきます。 
今回は若干時間に余裕も有り、良いタイミングでもあったのでＭさんの感じている不安を少し掘り下げて聴いてみました。
 
要約すると、
就活時に合併相手の会社に落とされた！！（こんな話もあるのです。驚！）
だから合併会社の社員は自分よりも優秀な人達に違いない。そんな人達と一緒に仕事をするようになるのだから自分は不要な人材にならないか？
という漠然とした話。

＜具体的には何が不安なの？＞

漠然と不安を感じてしまうのは、よく解ります。でも何だかよくわからない曖昧なものに不安を感じるのは、勿体無いというか、不安の感じ損ではないでしょうか。

なので私はMさんと不安の特定、具体化を一緒に考え列挙してみることにしました。

（ちなみに合併相手とは既に交流が始まり、同様の業務を行っている人達とは既に知った間柄。またシステムの都合で現状のＭさんが担う定型業務はなくなる予定は無く、何度か説明しています）

Ｍさんは
・自分が相応の時間を掛けて習得した担当業務は残ること
・自分と同等の職務資格の人がバリキャリではなく普通の人であること
・業務量（処理能力）も、実務内容も仕組み違えど大して変わらないこと
・自分が苦手な資料の論理構成も、相手の資料もあまり変わらないこと
・優秀に見える（目立っている）人は年齢もかなり上の管理職だったこと
・・・・・などなど大きな付箋にランダムに列挙してもらい、だいたい出尽くした段階で書いた付箋を並べて全体的に眺めてもらいました。

すると・・・「ニコっ！」としてから「私、何を気にしていたんだろう・・」と笑い出してくれました(^^)

私はＭさんを普段見ていて感じる、仕事が速いこと、文章の理解が正確であること、ちょっとおかしな点に気付く感度が高いこと、など挙げながら得意な点の太鼓判を押しておきました。

＜おわりに＞

みなさんの会社では合併の予定は無いとしても、なんか漠然とした不安をモヤモヤと抱えていそうな部下メンバーはいませんか。
漠然としたイメージだけで不安を感じて元気やモチベーションが下がるのは勿体ないし、ムダな負担ですね。
そんな場合は是非、不安の特定、具体化を知識や観察力のサポートしながら一緒にやってみて下さい。結構それだけで解決しますよ(^^)
 
また、漠然とした不安は自信が無いところから生じています。
改めてできている所を言葉で伝えつつ、目の前の業務に日々全力で取り組むこと、自己成長を意識してチャレンジし続けることが、自信を育む唯一の方法であることも伝えてみては如何でしょうか。

この内容が、みなさまに何かしらお役に立てれば幸いです。
では！また！

＜おまけ＞
朝ランニングをしていたら突然の通り雨。私は雨宿りしようと近くの街路樹までダッシュ！ふと見るとセミが３匹じっと雨宿りしているではありませんか！
自分の発想はセミと一緒なんだ～とちょっとがっかりしましたが、生き物の本能的な行動とレイヤーを上げて考え、自分を納得させることにしました。

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