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幻想風景写真を撮るための検討

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「美しい幻想風景」を撮る4要素(浅はか編)

「美しい幻想風景」を撮る4要素(浅はか編)

前回の記事で、下記の要素をどう組み合わせるかが自然風景の表情を変化させる要素だ、と定義した。

季節性・状態(新緑、紅葉、開花、枯れ木etc)

天候(快晴、雨、雪、くもり)

日光の差し方・時間(朝日、日中、夕日、夜)

自然現象(靄、霜、露、虹、風etc)

光の選び方(サイド光、逆光、順光 など光の方向)

構図

画角

現像

オプション(野鳥を入れる、何かしらアイテムを添える など)

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「美しい幻想風景」を撮る要素:その2 〜幻想さの松竹梅〜

「美しい幻想風景」を撮る要素:その2 〜幻想さの松竹梅〜

はじめに(結論)前回、「美しい幻想風景」を撮る4要素(浅はか編)と題して、幻想的な風景に必要な要素についてさらっと分析してみた。

大筋で間違ってはいない気はしつつ、少々乱暴な整理である気がしてきたので、この記事で検討を深める。

結論、幻想的な風景には希少な要素が必要。だがこの"希少な要素"が"誰にとって(何人にとって)希少か"で、「幻想性」の社会的評価、影響力が決まる ということがわかってきた

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【まとめ】人を魅了させるような風景写真を撮るための考察

【まとめ】人を魅了させるような風景写真を撮るための考察

本項の留意事項・目次本項は人を魅了させるような風景写真を撮るためにはどうすればよいのか、私個人の検討プロセスをまとめたものである。

あくまでも素人の私見であること、ならびに色々なテーマに対する検討プロセスを統合的に整理する目的で記載するため、この検討に結論が導かれない限り、常に変更されることをご了承頂きたい。

考察の変遷(時系列)1.Instagramでバズるためにはどうすればよいか?【検討中

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ナショジオ「プロの撮り方 風景を極める」を読んで

ナショジオ「プロの撮り方 風景を極める」を読んで

結論。
「人の目を惹く美しい風景写真をどうやって撮れば良いか」について悩んでいる私にとって、そしておそらく同じ悩みを持つ全てのカメラマンにとってこの本は救いになる。

学びとなった点をピックアップしてまとめるつもりだったが、不要だ。
全ページ、余す所なく重要だから。

何が最高?(せめて)この本が最高な理由は、仕事として風景写真を撮るプロの目線で考えがまとめられている点。マジでありがたい。

プロ

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「美しい幻想風景」を撮る要素:その3 〜「雄大さ」を広角で表現する難しさ〜

「美しい幻想風景」を撮る要素:その3 〜「雄大さ」を広角で表現する難しさ〜

「美しい幻想風景」を撮りたくて、そのタイミングで考えたこと・気づいたことを過去に記事として整理してきたが、自戒もこめて、「雄大さ」を表現することの難しさについて述べておきたい。

なお、過去の記事は↓の通り。

そもそも「雄大さ」を表現する絵とは?個人的に完全に盲点だったことがある。

「雄大な自然風景」は、「雄大な自然」がある場所に行って撮ればよいので、いかに素晴らしい場所に赴くかどうかだ と考

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