只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投…

只野成行

1961年生まれ。男。noteには主に映画感想文を書きます。実際に文章を書いてから、投稿するまで、間があるので、上映が終了していたりします。だから映画を見る参考にはなりません。画像は岡本太郎作品から無断借用しています。最近は、読書感想文も増えてきました。誤字脱字変換間違い多し。

マガジン

  • エッセイのようなものとか

    いまいち分類できないような個人的な文章

  • 映画日記

    見た映画の感想文。おおむね、ほめるよりもモンクが多く、偏った感想になっている。

  • 読書日記

    読んだ本の感想。私の場合、ベストセラーとか話題の本はあまり読まず、時流からかなりズレている気がします。音楽本や映画本が多いかもしれません。当然、読書案内というより、いい歳をして、モンクたらたらの文章が多い気がします。あしからず。

  • 異人・偉人日記

    映画、文学、ロック、などで活躍した異人・偉人に対する愛憎渦巻く個人的な気持ちを発露した文章。

  • 時事日記

    時事問題、社会問題に関する個人的な気持ちの吐露と提言?

最近の記事

noteの文章

今更こんなことを書くのも変だが、最近、noteにはまっている。はまっていると言っても、自分でも文章を書いてアップしているけど、読む方だ。色んな人の文章が面白くて仕方がないのだ。 note には実に色んな人が参加している。文章のプロらしい人もいれば、普通の人も大勢いる。アーチストもいれば、オタクのような人もいる。海外に住んでいたり、海外旅行の経験が豊富な人もおり、私などが体験しそうもないことを教えてくれる。 文章の内容もまちまちだ。単に日記のように毎日書き続けている人もいる

    • 読書日記 山本 俊輔 /佐藤 洋笑・共著『永遠なる「傷だらけの天使」』

      ショーケン絡みの本が出た。山本 俊輔 /佐藤 洋笑・共著『永遠なる「傷だらけの天使」』集英社新書という本だ。私はショーケン・ファンだから、すぐに買って読んだ。 この本は、ショーケンの代表作「傷だらけの天使」というテレビドラマについて書かれた本だ。「傷だらけの天使」は、1974年10月から1975年3月までの半年間に放送された。全部で26話ある。 もう50年も前のドラマだ。私の世代の一部で以上に評価が高いが、未だに人気があるらしく、若い人達にもファンがいるらしい。 本書の

      • 映画日記  白石和彌/監督『孤狼の血 LEVEL2』

        『孤狼の血 LEVEL2』をネットフリックスで見た。 前作と別人になったような松坂桃李が主人公だ。いつまでたっても役所広司が出てこないなと思って見ている自分がいて、途中でそれに気がついて、笑った。 前作で死んでいたことをすっかり忘れていたのだ。前作を見て、まだ1週間も経っていないのに、この有様だ。私はボケたのだろうか……。最初は笑ったけど、すぐに笑えなくなった。 本当は役所広司主演の『すばらしき世界』が見たいのだ。しかし、ネットフリックにはないのだ。 映画『孤狼の血

        • クマとかサルとかのこと

          私の田舎に動物園がある。平成以降に出来た施設だ。恐らくもう30年以上の歴史がある。私は昭和の末に東京に出て来てしまったから、よく知らないのだ。 帰省した時に、一度、友人に連れられて行ったことがあるが、サイがいたことくらいしか憶えていない。今は、ゾウやキリンもいるらしい。いや、ゾウやキリンは最初からいたのかもしれない。 去年の夏、その動物園に、野生のクマが侵入・出没したために、休園になったというニュースが何度か伝えられた。動物園にクマが侵入って、笑えるような変な状況だが、深

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        記事

          革靴

          先日、久しぶりに革靴を履いた。私には革靴を履く習慣がない。履くときは冠婚葬祭に限られる。 前回履いたのは、義姉の葬儀の時だから、数年前だ。今回は義母の葬儀だ。 前回以降、革靴は靴箱の中にあった。何代か前の革靴は、靴箱にしまっているうちにカビが生えたり、反ったりして、履けなかったり、あるいは履く際には手入れが必要になったりした。 だから、一応、吸湿剤と防カビ剤を入れておいた。今回は、そのまま履ける感じだった。といっても、安物の合成皮革の靴だ。 その日はあいにくの大雨だっ

          葬儀屋のホームページ

          葬儀屋のホームページを二つ見た。 一つは、単なる看板みたいなサイトで、連絡先以外、具体的な中身がなにもなかった。社長の挨拶があるだけで、実際の葬儀では、どんな形式が選べて、それらがいくらくらいかかるのか、といった知りたいことが、まったくわからなかった。 もう一つのサイトは、詳細な情報にあふれていた。選択肢がいくつもあり、見積もりの方法が示してあり、具体的な金額が明示してあった。葬儀会場や火葬場での費用、待機時の飲食代、どこの火葬場でやると最低いくら必要なのか等、返礼品につ

          葬儀屋のホームページ

          映画挫折日記 CGとアニメに違いがあるのだろうか?

          ネットフリックスで色んな映画を摘まみ食いしている。最初は、終わりまで見るつもりで見始めるのだが、大抵、途中でやめてしまう。私はかなり飽きっぽいのだ。 先日は、キアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック』という映画を3本見た。どれも、アクションシーンがメインの映画だった。そもそも、映画館の大画面で見ないと意味のない映画かもしれない。だから、私は、出発から間違っているのかもしれない。 最初は、ほーう、すごい、なんて見ていたけど、アクションシーンばっかりだと、どんなに派手でも飽き

          映画挫折日記 CGとアニメに違いがあるのだろうか?

          映画日記  白石和彌/監督『孤狼の血』ヤクザの顔と昭和

          ネットフリックスで『孤狼の血』を見た。 2018年公開の映画だ。 舞台は昭和の末の広島の街だ。対立するヤクザの組があって、それが全面戦争に発展してしまわないように、マル暴の刑事が奮闘するというハナシだ。 暴対法が施行される少し前だから、ヤクザを自由に描けるギリギリの時代設定だ。 ヤクザの親分役に、石橋蓮司、伊吹吾郎などが出てくる。その他の組員も、古典的なイメージそのものと言う配役と演技だ。 主人公のマル暴の刑事は、役所広司と松坂桃李だ。役所は、目的のためなら手段を択ば

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          映画日記 紀里谷和明/監督『世界の終わりから』アニメみたいな実写映画

          ネットフリックスで『世界の終わりから』という映画を見た。 紀里谷和明監督の最新作にして最後の作品『世界の終わりから』予告編 公団のような建物の居室にベッドがある。老婆が寝ている。病人のようだ。孫らしい女子高生と、医師と看護婦がいる。 医師が「ご臨終です」みたいなことを言う。看護婦が、女子高生に慰みのコトバをかけて、医師と看護婦はいなくなってしまう。ベッドの遺体と女子高生が残される。 そんなファーストシーンだったと思う。 両親はしばらく前に交通事故で亡くなっている。祖

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          映画日記 和田秀樹・監督「私は絶対許さない」 老人向け新書と実験的な映画

          ※多分、一年くらい前に書いて、下書きに入れておいて、忘れていた文章だ。せっかくだから、公開してみる。 1 老人向け新書を量産する流行作家 本屋に行くと、新書本のコーナーには、何歳になったらどうたらこうたら、といったタイトルの本が大量に並んでいる。心と体に関する老人向けの本だ。 少し前まで、「60歳」を過ぎたらだったのが、今は「70歳」に年齢が延長されている。今時、紙の本を買うのは老人ばかりなのだ。その老人も、ちょっと前は60代が中心だったのだが、きっと今は、スライドして

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          読書日記 松村雄策・著『ハウリングの音が聴こえる』

          松村雄策・著『ハウリングの音が聴こえる』河出書房新社を読んだ。この本は、松村雄策が「小説すばる」に連載していた文章を一冊にまとめたものだ。 途中、著者が脳梗塞になったために、4か月間の中断がある。連載は復活したのだが、すぐに終了してしまう。これは著者の健康状態が影響したというよりも、編集部の意向だ。「小説すばる」は、元々、著者と相性がいいとはいえない。 連載が終わった著者は、その後、だんだん体調を崩していって、2022年の3月に70歳で亡くなってしまった。死因は、脳梗塞で

          読書日記 松村雄策・著『ハウリングの音が聴こえる』

          映画日記 『あちらにいる鬼』豊川悦司はコントをやっているのか?

          『あちらにいる鬼』という映画をネットフリックスで見た。 主演・寺島しのぶ、豊川悦司、共演・広末涼子、映画『あちらにいる鬼』予告編【2022年11月11日公開】 主演の寺島しのぶ演じる女性作家のモデルが瀬戸内寂聴で、豊川悦司演じる男性作家が井上光晴で、男性作家の妻を広末涼子が演じている。原作小説を書いたのが井上光晴の娘で作家の井上荒野だ。 原作はだから、実の娘が、父親の不倫について書いた小説だ。井上光晴と瀬戸内寂聴は、別れたあとも親交があり、父の死後、井上荒野と瀬戸内寂聴

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          映画日記 是枝裕和・監督『三度目の殺人』 みんないつものみんなだった

          是枝裕和監督の『三度目の殺人』という映画を、ネットフリックスで見た。 ネットフリックスだから、テレビ画面だ。映画館と違って、何時間何分あるかわかるし、途中で止めたり、再生を繰り返したり出来る。 それでは映画に失礼な気がして、ネットフリックスで映画を見るときのルールを勝手に決めた。 最初から最後まで一気に見る。 途中で止めない。 トイレにもいかない。 残り時間が何分か確かめない。 気になった箇所があっても途中で再生はしない。 ということにした。 自分で勝手に決めたルール

          映画日記 是枝裕和・監督『三度目の殺人』 みんないつものみんなだった

          読書日記 大下英治・著『ショーケン 天才と狂気』なんだかなあな雑な本

          大下英治の『ショーケン 天才と狂気』が文庫になったので、つい買ってしまった。 結局、ショーケンは、無条件で受け入れて面白がってくれる年上に囲まれていた頃はよかったが、自分が年齢を重ねて、年上になっていくにつれ、居場所がなくなっていった、っていう人生だったように見える。と、私は思っている。 さて、大下英治の本だ。それにしても、ひどい本だった。 雑のひとことに尽きる。 この本は、徹底して他人のコトバで成り立っている。書者自身の、ショーケンに対する評価とか、出演作品に対する

          読書日記 大下英治・著『ショーケン 天才と狂気』なんだかなあな雑な本

          仙台の書店 金港堂と八重洲書店

          金港堂本店もなくなっちゃうのか… twitterというかXを見ていたら、仙台の「金港堂」本店が閉店すると出ていた。検索したら、河北新報に記事が出ていた。 金港堂は、懐かしい本屋さんだ。と言っても、私が利用していたのは、仙台に住んでいた1980年代の前半の数年間のことだ。って、この文章は、仙台を知っている人にしかわからない記述ばかりになりそうです。すいません。 金港堂は、片平の方から行くと、一番町通りの入り口にあって、当時は地下と二階があった。後に、定禅寺通りか広瀬通

          仙台の書店 金港堂と八重洲書店

          映画日記 『ある男』誰になりすましたって結局死ぬときは、自分でしかない

          ネットフリックスで『ある男』を見た。 (※能書き 文章をあらかた書いてから、無理やり目次を作ったので、内容と一致していません。が、目次なり章立てをしてから、本文を書いた方が、わかりやすい文章になるような、気がしてきました。) マグリットの絵画 この映画の最初と最後に、絵画が登場する。多分、マグリットだと思う。木を見て森を見ない私は、最初に、この絵が気になってしまった。 やってはいけないことだが、画像を静止させて、その絵画を見てしまった。映画館では絶対に出来ないこと

          映画日記 『ある男』誰になりすましたって結局死ぬときは、自分でしかない