白揚社

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ノンフィクションとポピュラーサイエンスの出版社です。書籍の立ち読みなど、を配信します。 http://www.hakuyo-sha.co.jp/

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  • 心理学の本

    人気の心理学書の試し読み記事をまとめています。

  • 生物学・進化の本

    人気の生物・進化の本の試し読み記事をまとめています。

  • 白揚社だより

    白揚社の本に挟んでいる出版案内「白揚社だより」のバックナンバーです。

最近の記事

5/2刊行予定『忘却の効用:「忘れること」で脳は何を得るのか』冒頭部分を公開

私たちは記憶をよくしたいとか、物忘れをなくしたいとか、とかく記憶力を強化することに注目しがちです。しかし、「忘れること」にも脳にとっては非常に重要な役割があることが最近の研究によって明らかになりつつあります。 ・過剰に記憶力がいい自閉症の症例から忘却の役割について何がわかるか? ・暗記が苦手な医師が、どうして名診断医になれたのか? ・認知症の画家の作品から、創作と忘却の関係について何が言えるか? ・記憶と忘却はパーソナリティにどんな影響をおよぼすのか? などなど常識を覆す興

    • 心の傷を乗り越えるために、私たちには何ができるか?『トラウマとレジリエンス』試し読み

      4/16(火)発売の白揚社新刊『トラウマとレジリエンス:「乗り越えた人たち」は何をしたのか』より、プロローグの試し読みをお届けします。 著者はコロンビア大学で「喪失・トラウマ・情動研究所」所長を務めるジョージ・A・ボナーノ教授。トラウマやレジリエンス(自ら立ち直る力)研究の第一人者です。 本書でボナーノは、「同じようなつらい体験をした人でも、トラウマに長く苦しむ人もいれば、すぐに日常を取り戻せる人もいるのはなぜか?」という疑問に取り組みます。 早期に回復できた人たちには、

      • 「カルト」と「宗教」の違いとは?『宗教の起源』著者、ロビン・ダンバー氏インタビュー

        発売半年で早くも6刷! 好評の白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』の著者であるロビン・ダンバー氏にインタビューを行いました。インタビュアーは国際ジャーナリストの大野和基さんです。 「カルト」と「宗教」はどう違うのか? カルト教祖の特徴とは? なぜ宗教は、「有益」と言えるのか?  といった疑問に答えてもらいました。 ※本稿は、3/17に「ダイヤモンド・オンライン」で公開されたインタビュー記事と同一の内容となります。 ■ ■ ■ 「カルト宗教」

        • 気候変動は生物をどう変えたのか?『温暖化に負けない生き物たち』試し読み

          3月4日発売予定の『温暖化に負けない生き物たち――気候変動を生き抜くしたたかな戦略』の試し読みをお届けします。 著者は保全生物学者のソーア・ハンソン。『羽』『種子』『ハナバチがつくった美味しい食卓』など、自然について軽やかに語る著書は高い評価を受け、数々の賞を受賞しています。 今回、ハンソンがテーマに選んだのは「気候変動と生物」。ただし、従来の気候変動関連の本とはひと味違う角度から、この問題に取り組んでいます。 地球温暖化のせいで多くの生き物が苦しめられ、絶滅の危機にさら

        5/2刊行予定『忘却の効用:「忘れること」で脳は何を得るのか』冒頭部分を公開

        • 心の傷を乗り越えるために、私たちには何ができるか?『トラウマとレジリエンス』試し読み

        • 「カルト」と「宗教」の違いとは?『宗教の起源』著者、ロビン・ダンバー氏インタビュー

        • 気候変動は生物をどう変えたのか?『温暖化に負けない生き物たち』試し読み

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        記事

          バラク・オバマ、ビル・ゲイツ推薦『世界から青空がなくなる日』試し読み

          1/26刊行『世界から青空がなくなる日:自然を操作するテクノロジーと人新世の未来』から試し読みをお届けします! 本書は『6度目の大絶滅』でピュリッツァー賞(ノンフィクション部門)を受賞したベストセラー作家、エリザベス・コルバートによる待望の最新作になります。 前作『6度目の大絶滅』では、地球上では過去に5度の大量絶滅(5度目は隕石による恐竜などの大絶滅)が起き、私たち人類はいままさに自らの手によって6度目の大量絶滅を引き起こしている「人新世(じんしんせい)」という時代が紹介

          バラク・オバマ、ビル・ゲイツ推薦『世界から青空がなくなる日』試し読み

          16ヵ国で刊行!『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』の試し読み

          12月19日刊行予定『WEIRD「現代人」の奇妙な心理――経済的繁栄、民主制、個人主義の起源』から、第1章の冒頭部分をお届けいたします!『文化がヒトを進化させた――人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』から4年、ジョセフ・ヘンリックの待望の最新作です。 本書の「はじめに」で明かされますが、『文化がヒトを進化させた』はもともとは『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』の第一部となる予定のものだったそうです。書き始めるとボリュームが膨らみすぎたために2冊に分けた、ということですが、読み

          16ヵ国で刊行!『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』の試し読み

          宗教の認知科学・進化心理学の新たな地平/藤井修平さん『宗教の起源』書評

           ロビン・ダンバー著『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』の書評を、『科学で宗教が解明できるか――進化生物学・認知科学に基づく宗教理論の誕生』などの著作を持つ藤井修平さんにお書きいただきました。専門家の目に本書はどう映るのか―― ■ ■ ■ 宗教の認知科学・進化心理学の新たな地平 本書は、安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を提唱したことで著名な人類学者・進化心理学者のダンバーが、宗教の起源と発展という壮大なテーマに取り組んだものである。  近年、

          宗教の認知科学・進化心理学の新たな地平/藤井修平さん『宗教の起源』書評

          マイケル・トマセロの野心作『行為主体性の進化』試し読み

          11月7日発売のマイケル・トマセロ著『行為主体性の進化――生物はいかに「意思」を獲得したのか』(高橋洋訳)の試し読みをお届けします。 何をするべきかを自分で意思決定し、能動的に行動する能力、それが行為主体性。生物はどのようにして、ただ刺激に反応して動くだけの存在から、人間のような複雑な行動ができるまでに進化したのでしょうのか? 認知科学の巨人マイケル・トマセロが、太古の爬虫類、哺乳類、大型類人猿、初期人類の四つの行為主体を取り上げ、行為主体の心理構造がどのように複雑化して

          マイケル・トマセロの野心作『行為主体性の進化』試し読み

          好評御礼!『宗教の起源』試し読み第2弾

          白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』は、おかげさまでご好評いただき、早くも2刷、3刷と重版が決まりました! そこで今回は試し読み第2弾として、本書の全体像がつかめる「はじめに」をお届けします。 少々ボリュームはありますが、ぜひ最後までお付き合いください! ■ ■ ■ はじめに 人類の歴史が始まってから、宗教はつねに重要な営みのひとつだった。民族誌学や考古学で実在が確認されている文化には、形はどうあれかならず宗教が存在している。数世紀前からは、宗

          好評御礼!『宗教の起源』試し読み第2弾

          〈信じる心〉はなぜ生まれたのか?『宗教の起源』試し読み

          10/3(火)発売の白揚社新刊『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』より、日本語版序文の試し読みをお届けします。 著者はオックスフォード大学進化心理学名誉教授のロビン・ダンバー。ヒトの安定的な集団サイズの上限である「ダンバー数」を導き出したことで世界的に知られ、人類学のノーベル賞「トマス・ハクスリー記念賞」を受賞した、人類学・進化心理学の世界的権威です。 本書でダンバーは、半世紀におよぶ研究の集大成として、「宗教の起源と進化」をテーマに取り上げます。 目

          〈信じる心〉はなぜ生まれたのか?『宗教の起源』試し読み

          【試し読み】『イエローストーンのオオカミ』1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。

           みなさんはオオカミについてどれくらい知っているでしょうか?  かつて日本では田畑の作物を食い荒らすシカやイノシシを追い払う存在として、オオカミは信仰の対象となっているほどでした。  一方、西洋の昔話や童話では赤ずきんを襲ったり、子ブタたちのお家を壊す悪者として描かれています。当時の人の目には、群れを形成して狩りを行なうオオカミは恐怖の対象としてうつっていたのでしょう。  アメリカでは盛んにオオカミ狩りが行なわれ、その結果、20世紀初頭に最期の一頭がパークレンジャーによって

          【試し読み】『イエローストーンのオオカミ』1995年、14頭のオオカミが自然に放たれた。

          全員が同意する「客観的な世界」は存在しない『なぜ世界はそう見えるのか』試し読み

          9月5日刊行予定『なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の科学』の試し読みをお届けします。 友人と一緒だと、坂の勾配がゆるやかに見える。 糖分を摂取すると、物までの距離を短く見積もる。 嫌悪感を抱きやすいと、政治的に保守になりやすい。…… 見る人によってはもちろん、同じ人でもその時々で、世界の見え方や物事に対する考え方は大きく違ってきます。 たとえば、ホームランを打ったプロ野球選手は「球がグレープフルーツみたいに大きく見えた」と言ったり、お年寄りが「坂が壁のように見え

          全員が同意する「客観的な世界」は存在しない『なぜ世界はそう見えるのか』試し読み

          【重版出来&電子書籍刊行】『DRINK あなたが口にする「飲み物」のウソ・ホント』訳者あとがき公開

           8月に入りますます気温も高くなり、暑さにうんざりしている人も多いかと思われます。そんなとき大事になってくるのが水分補給です。それもそのはず、人体の約六割は水分でできていて、なにもしていなくても体からは水分は失われているからです。  そんな水分補給「ただ水を飲めばいい」そう思っていませんか?  ぜひ、本書を読んで水だけでなく様々な「飲み物」の正しい知識を身につけてみてはいかがでしょうか?  訳者の井上大剛さんによる「訳者あとがき」をお届けします🥤 ■ ■ ■ 訳者あと

          【重版出来&電子書籍刊行】『DRINK あなたが口にする「飲み物」のウソ・ホント』訳者あとがき公開

          現代屈指のサイエンスライターが迫る生命の謎。『「生きている」とはどういうことか』試し読み

          7/4発売のカール・ジンマー著『「生きている」とはどういうことか:生命の境界領域に挑む科学者たち』から、試し読みをお届けします。 アメリカを代表するサイエンスライター、カール・ジンマーが「生命とは何か?」というテーマに真っ正面から取り組んだ意欲作。 科学が進歩した今でも、誰もが納得できる生命の定義はいまだに存在していません。生命と無生物を分けるものは、一体何なのでしょうか? 今も議論が絶えない中絶や脳死の話題から、生命の謎に挑んだ過去の科学者たちの奮闘、さらには無から生

          現代屈指のサイエンスライターが迫る生命の謎。『「生きている」とはどういうことか』試し読み

          全米ベストセラー作家の神経学者が語る、記憶と物忘れの仕組み。『Remember 記憶の科学』試し読み

          4/21発売の白揚社新刊『Remember 記憶の科学』より、試し読みをお届けします。 昨日のランチに何を食べたか、どうして思い出せないのか? 認知症による物忘れと、年齢相応の物忘れの違いとは? 先週見た映画のタイトルは何だっけ? どうしても思い出せなくて苦悶する――そんな経験はないでしょうか? でも、大多数の人はそうした物忘れを心配しなくても大丈夫。記憶はすばらしい能力だが完璧とは程遠いのだ、と著者ジェノヴァは語ります。 脳が記憶するメカニズムから、記憶力増進の秘訣、

          全米ベストセラー作家の神経学者が語る、記憶と物忘れの仕組み。『Remember 記憶の科学』試し読み

          『DRINK あなたが口にする「飲み物」のウソ・ホント』食べ物と同じくらい大事な「飲み物」の知識を一冊に。【試し読み】

          突然ですが、みなさんは普段から食べるものを気にして生活されているでしょうか?  「甘いものは控える」、「乳製品は太りやすいから避ける」、「糖質制限している」などなど…。実際、食べ物については、何を選ぶか、それが健康にどう影響するかを深く考える人は多いと思います。 ですが、どうして人は食べ物と同じように「飲み物」に注意を払わないのでしょうか? ・エナジードリンクは集中力を上げる? ・乳酸菌飲料が生きて腸まで届くって本当? ・グラス1杯のワインは健康に良い? ・浄水ポットの水は

          『DRINK あなたが口にする「飲み物」のウソ・ホント』食べ物と同じくらい大事な「飲み物」の知識を一冊に。【試し読み】