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【読書感想文】だから僕たちは、組織をかえていける 〜やるきに満ちた「やさしいチーム」のつくりかた

読書感想文を書いてみる第2弾です。
今回もネタバレになるのが嫌なので細かくあらすじを書くようなことはしません。

感想サマリ

まず思ったのは「この本読んで良かったな」ってこと

正直なことを言います。
実は、まだ完読出来ていません。
気になる部分だけを抽出して部分読みしている状態です。
(でも7割くらい読んでいます)

読んで良かった理由は、自分がイメージしているリーダー像と現場で求められるリーダー像が大きく異なっている感覚があって、その解決策につながるヒントや考え方がたくさん書いてあったことです。

リーダーは完全人間に近くないとダメという誤解

以前にも書いていますが、私は大学時代体育会系学生でしたので、リーダー像というものは常に部活のキャプテンのイメージでした。

しかも、アメリカンフットボールという部員が多い部活のキャプテンをイメージしていたので、

・プレーヤーとして一人前
・プレーでの実績がだれよりもある
・勝つために必要な要素を因数分解できて、練習に落とし込める
・部員のモチベーションコントロールができる
・人望がある

といったように、隙がない完全なる人間性とパフォーマンスが求められるのがリーダーで、基本的にトップダウン、つまり、メンバーは半強制的にリーダーが出した指針に従う形の組織をイメージしていました。

でも仕事では、メンバーは成果と逆のワガママを言ってくるよね

しかし、仕事の現場では結構メンバーから

「私はあなたのようにできない」
「期待されても私はそんなパフォーマンス出せない」
「私はそのタスクが大事だと思わない」
「その仕事にワクワクしない」

結構、上記のような事を言われることが多いと感じていました。
「え?なんで?みんな成果を出したくないのか?」
と違和感を感じていました。

これはどうも自分の描くリーダー像が違うらしいぞ、と気づくのですが、一方でどういうリーダーがあるべき姿なのかがわからずよく悩むことが多かったのですが、この本はこれからの時代に必要とされるリーダーの持つべき視点を与えてくれたので、一気に悩みが解決しました。

リーダーシップって、目的達成のための手段だったのか

この本ではあらすじは書かないと決めているので、中身までは踏み込みませんが、少しだけお伝えすると、組織のリーダーとして持つべき観点をこの本では

・時代認識
・組織
・関係
・思考
・行動
・変革

という6つに分け、持つべき観点、考え方を教えてくれています。

この中では、私の誤解は特に「関係」と「行動」にあったことがわかって、喉につかえていたものがスッと落ちたような感覚を得ました。

また、これは取り立てて章立てされているわけではないのですが、この本では「リーダーシップはあくまでも目標や目的を達成する手段でしかない」と書かれていて、これには大きな気づきを得ました。

というのも、私は今まで人間は成熟すると誰しもリーダーシップを持ち、
「リーダーシップを発揮すること=オトナの生き方」
だと思っていたのです。

ただ、それは違うんだ、リーダーシップはあくまでも手段なんだ、ということに気づけたのは目からウロコでした。

感想を飛躍させてみる

多様性は主張するものではなく受容するもの、ではなかろうか

リーダーシップが目的達成の手段ということ、つまり、目的毎、組織毎にリーダーシップのあり方が違うということ何だと思います。

その背景は、組織に関わる人の組織の関わり方や生き方が多様化、いわゆるダイバーシティということなんだと思います。

とはいえ、多様とは一様ではない、つまり一緒ではないということだと思いますが、それぞれの人のどの部分が多様で一様ではないのか、は組織にとっては大問題だと思うわけです。

結構最近の会社ではダイバーシティ・マネジメントとか言って、あらゆる志向性をもつ人を会社組織に参画させることがイケている、かっこいいこと、最先端なことだと思われていますが、私は少しココに警鐘を鳴らしたいと思います。

多様性を言い訳にして低パフォーマンスを組織に肯定させる人が生まれる

これは大いにアルアルだと思うんですね。
というのは、私の所属する会社もまさに、ダイバーシティを大事にしている会社なのですが、その中でうまく言っている面もあれば、悪い面もあって、まさにこの「社員が多様性を主張してくる」問題には頭を悩ませることが多々あります。

「私は○○なので、これは私がやるべき仕事では無いと思います」
「私は○○なのでこれは出来ません」
「私は○○なので、このような業務をしたいです」

こういう謎主張が生まれることが結構あるように思います。

今は、こういう主張を頭ごなしに否定するとすぐに○○ハラスメントと言われかねないので、組織を運営する側、つまりMGRは本当にコレに頭を悩まされているはずです。

「みんな選り好みしやがって、じゃあ、この仕事誰がやるんだよ!!」

そのために、この本では組織が行うPurposeが大事、目的をしっかりと一致させれば、多少ストレッチな仕事を任せても、受けた側は、その意味をしっかりと理解するはず、というような事が書かれていましたが、これは結構難しいことだと日々思っています。

多様性はいつの間にか主張するようなものになってしまっているような気がします。

これはSDGsやLGBTQなどの多様性に直結する概念を使って金儲けしている組織があるためだと思いますが、本来的には、人間は皆、十人十色、多様なものなので、そんな事を改めて主張されたってその人達を司る組織側は困っちゃうわけです。

本来は、多様性は受け入れるもの。
多様性=違い、なので違いを受け入れること。

コレがあるべき姿だと思うんです。
受け入れるが、尊重するかどうかはその人次第、というルールが本来あるべきなはずですが、残念ながら今は、多様性というものはそういう概念に内容に思います。

いずれ一様性の強い組織がdominateしだすと思う

時代は揺り戻しされますから、いずれ、カウンターバランスとして一様性の強い組織が多様化社会でdominateしだすと思うんです。

個人の特性よりも、組織原理を優先すれば、意思決定スピード、行動のスピードは圧倒的に多様化した組織よりも早いワケです。

そういう組織がいずれ4~5年で出てくると思いますので、多様性を活かした組織を作ったら完成と思わないほうが良いと思います。

それは歴史がそれを物語っています。
古来より、中央集権→地方分権→中央集権という統治システムを繰り返しています。中央集権は一様性、地方分権を多様性と捉えれば、やはり揺り戻しは絶対に起こることは理解しておいたほうが良いと思います。

じゃあ子供に多様性をどう理解させるか?

これは非常に難しいので引き続き、答え探しをしたいと思いますが、いま時点では、
・自分と他人は同じではない
・自分と他人の違いを受け入れよう
・自分と他人が違うことは悪いことではない

このくらいしか教えられないかもしれません。
まだ、2歳ですからじっくり答えを考えたいと思います。

次はコレを読もう

さて、次回はコレを読みます。

福岡に移住して日々街の中で歴史を感じることが多くあります。
その理解を深めるために、この本を読んで地元の人より福岡を詳しくなってやろうと思います。


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