見出し画像

「本」に執着している自分がいた

月曜日に新刊の入稿を無事に済ませたあと、年度末ということで仕事が急に忙しくなった。
毎日、何かしら執筆することを楽しみにして生きているのだけれど、まぁ仕方ない。思い切って、金曜日まで一文字も書かずに過ごした。

土曜日。
春の嵐から一変、穏やかな春の陽気。
久しぶりに電車に乗って出かける。
行先は、ずっと気になっていた「いりえ書房」さんだ。

本日は店主さんのご友人がタロット占いをするイベントデー。
占い好き(あまりnoteでは言ってなかった気もするが……)としては興味津々なイベントである。

いりえ書房の店主さんを知ったのは、昨年5月の文学フリマ東京36のとき。
搬入(送迎)を手伝った夫が、開場直前にWEBカタログを見て気になった作家さんだった。
本を購入して読んでからは、noteで記事を拝見する日々。
つい先日、神保町で「間借り本屋」を開店したというので、ようやく本日行くことができたのだ。

店主さんが小学生のころから読み集めていた本が並ぶ店内。
書籍の種類やジャンルも幅広く、「あ、同じ本読んだなー」とか眺めているだけで飽きない。
今回は、写真の二冊を購入。大切に読ませていただきます!

つぶつぶ10年は店主さんのZINEです!
昨年の冬の文フリ行けなかったので、買えてよかった!!

自分が愛読した本が、読みたいと思ってくれた人に受け継がれるスタイルの本屋さん。とても素敵だなーと感じました。
店主さんとのトークも楽しいし、小説の感想などもいただいて文学フリマ出てよかったと思えた瞬間でした。
(他のお客さまも文フリ繋がりでいらしたとのことで、ご挨拶できたのも嬉しかった!)

そして本を一冊以上購入で、店主さんのご友人がタロット占いをしてくださるということで、さっそく第一号で占ってもらうことに。

「いま悩んでいることとかありますか?」

私はこの質問に、即答できなかった。
ふだんから人に心の内を明かすことが苦手だったので、防御反応で「在宅の仕事ができるかどうか」など謎な発言をした。

いや、違うだろ自分。と頭のなかでツッコミを入れる。

ご友人さんのトーク術もあり、タロットカードで出た絵柄から、自分で意識しないようにしていた部分が認識できる結果となった。

それは、「商業で本を出せるかどうか」。

デビューしたいとか作家になりたいとか、それは後付けで、私は「ISBNコードのついた本を死ぬまでに絶対出す」ということをずっと内に秘めていた。
それも小説で。エッセイとかライターとして雑誌に載るとかではなく。
一冊でいいから、死ぬまでに書店流通のある本を出したい。

これを言えたことは自分を褒めたいと思った。
そしてモヤモヤとしていた近頃の迷いも消えた。
世の中の流れで「電子書籍」のほうがいいのではないか、ということだ。
そういう会社さんに原稿を出すか出さないかでも悩んでいたのだ。

私は「紙の本」に執着している。
商業誌もまず紙本が出てから時間差で電子配信となる。

それだ。
WEB小説サイトをやめたことも引っかかっていたが、それもクリア。
とにかく自分の書きたいモノで誰かひとりにでも刺さる物語を書いて、応募する。
編集者の心に刺さらなかったならば、自分の手で同人誌にする。
書店経由ではない繋がりで、私の作品を選んでくれる人へ届ける。

本屋さんが好きで、本を触ること、作ること、読むこと、全部好き。
たまたま小説を書くことができるから、それを本にしたい。
書店に自分の作品が並んでいたら、最高だ。

余計なことをそぎ落とせば、とてもシンプルな夢だ。
タッキー(TOBE・滝沢社長)が言ってたけど、「夢は見るものじゃない、掴むもの」という言葉がじーんと染みる。

タロット占いで、背中を押してもらえたので、今日からまた執筆を再開する。
ジャンルも間違ってないようなので、全力で私の書きたい世界を文字に込めて届けたい。(BLでやっていけるかの占いのときがいちばん汗かいたけれど、引く時も気合入った。念が伝わったかな)

***

なんと、また店主さんのご友人のタロット占いイベントがあるようなので、ぜひ本好きの方は、「いりえ書房」さんのお店をチェックしてみてください。

最後に、いりえさん、ご友人の方、本日は楽しい時間を過ごさせていただきました。
占いの話ができるのは私にとって非常に貴重な経験でした!
久しぶりに動物占いの話ができてテンション上がりました(笑)。
ちなみに、教えていただいた「16Personalities」は「提唱者INFJ-A」との結果。
ふむふむ、といった感じですかね?
またお店にお伺いしますね~!!

おわり。



この記事が参加している募集

文学フリマ

一度は行きたいあの場所

最後まで記事を読んでくださってありがとうございます。 読んでくださった方の心に少しでも響いていたら幸いです。