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スノーボード引退宣言

ここ数年は年明けにかけてなにかと体調を崩しているため、今年は“無病息災”をモットーに粛々と正月休みを過ごす予定だったのだが、1月2日の昼過ぎにその望みは絶たれることとなった。原因はスノーボードである。
正月休みは毎年決まって高校時代の友人とスノーボードに行くことになっている。そこで俺は派手に転倒し、顔面を氷床に叩きつけることとなった。俺はどちらかと言うと出っ歯なので、あまりの衝撃の強さに前歯が折れたかと思ったが程無くして無事を確認。だが唇を大きく切ってしまい、ウィンド・リバーのメインビジュアルくらい出血した。医務室で処置をしてもらい事なきを得たが、本当に死ぬかと思った。

今年は暖冬らしく、訪れたスキー場はいつもと比べて積雪量も少なくアイスバーンも多い状態だった。毎年滑りに来ているとはいえ、年に一度きり、それも毎回日帰りなので板に乗っている時間は多く見積もっても十五時間位のペーパードライバー。人様に迷惑をかける前に自滅できたのが不幸中の幸いだ。もうスノーボードは引退すべきで、これは事実上の免許返納である。

今回の経験から得た学びは、口内の怪我は痛すぎるし怖すぎるということ。唇や舌にピアスをあけている友人がいるが、もはや畏怖の念を覚えてしまう。ゴジラ-0.1やジョーズが口の中で爆弾を爆発させられていたが、あんなの最悪すぎるだろ。口内は生物にとってそれほど弱点なのだ。そう考えればあの怪我を経てしても俺が今生きているのは紛れもない奇跡である。この奇跡を噛み締めて生きていこうと思う。
唇だけに。

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