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~ハムスターぐらし~ 🐻クマを指定管理鳥獣に指定せず、クマと棲み分けを進め共存すること。

🧸クマのマスコットやキャラクターはよく使われており、いろんな「クマさん」を日常よく目にしますね♡ まさにクマキャラは世界中でもダントツ、動物の中のトップアイドルだと思います!その可愛くて親しみある、人気者な動物のリアルに、いま少しばかりの敬意と愛情の気持ちをもって、このことを考えてみませんか?

皆さんは昨年の秋からTVニュースでもよく流れていた「クマが民家に出没、近隣の外出自粛を促す」または「倉庫で寝ていたクマに罠をかけ無事捕獲」あるいは「人を襲ったクマは猟友会の協力のもと駆除」というのを見聞きして、どのように思いますか?

ちなみに私は去年から犬と猫の保護関係の団体様の他に、自然環境や野生動物に関する保護団体様の会員にも参加させて頂いており、そこから頂くお知らせで普段の生活では意識もせず気付くこともない、地球の問題や自然界・動物界多くの情報に触れることで、いつも多くを学ばせて貰っています。

それは(私は我が家のハムスターから感化されたのですが)地球は人間ばかりのものでなく「すべての生命の揺りかご」であるという基本に立ち戻り、それを常に忘れないため、そしてそんな活動に微力ながら自分も何か出来ないかという気持ち…からでした。

さて話は戻り、昨今の野生クマの急激な被害増加により、今年に入り鳥獣保護管理法施行規則の一部改正する省令案がいま進められています。
(この3月にも取り決めていこうとしているようです。)

もちろん、緊急時に人命が危害にあうような場合には止むえないと思います。しかし、現在のクマによる人身事故を防ぐためのソリューションが「捕殺強化」がメインであってはならないと感じます。

そもそも気候も異常になり自然環境も崩れたのは、山や森をガンガン開き切り崩してきた人間の責任ですよね?今でこそ、自分たち人間の生存がヤバくなってきたからと、SDGsとか再生資源とか必死になってきていますが。

私達はこれまで、地球が秩序立って持っていた生態系に対して配慮せずに、自分たちのものだと奪った土地を、将来的な計画も、適切な管理・コントロールもないままに好き勝手使ってきました。挙句そこにいる動物たちの生きる権利も無視し、その生態環境のバランスを壊したことで、ある種を過剰に増加させる結果や、一方で今回のクマのように食べ物を求め生きるために他の場所へ出てくると、人間に都合悪いというだけで殺すのを正当化する法律を作るのです。

まるで植民地と捕虜の構図みたいな…ここまで人間だけファーストなことを繰り返すの、もう嫌ではありませんか?人間も地球のいち生命体として一緒に地球に生きてる仲間として、他の生き物へ罪を感じませんか?私たち人間と同じように、どんな生き物も生存するため生を受けて来たのだから、そこで出来るだけ生きていきたいはずです。

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クマの捕殺強化にあたり、ニホンオオカミのように絶滅を心配し「日本でのクマの生息推定数の調査」などカウントするよりも、クマと棲み分けのために総合対策を行う新たな制度がいくつ挙げられそうか、そちらを早急に考えて速やかに実施する必要があると思います。

例えば、下記のような地域への政策支援をスタートすることが先決ではないでしょうか?

①人身事故や農作物被害を防ぎ、クマを寄せ付けない集落をつくるため、捕殺に頼らない環境整備等の対策を行える専門員の市町村への配置

クマの本来の生息地・餌場である奥山の広葉樹林の復元

山の実りの凶昨年に集落に出ないよう、山裾にエサとなる樹を植え「クマ止め林」をつくる。

④地域的な絶滅を招く恐れのある大量捕殺の抑制すること。そのため、全国に放獣体制を整備し、すぐに放獣できない場合の保護施設を設置する。錯誤捕獲が起こらないよう対策の徹底。

大規模森林伐採を伴う奥山での再エネ開発の規制。

日本で野生熊の人的被害を防ぐための対策に関しては、これまでもあまり具体的なものがありませんでしたが、いま一般的に知られている中で、日本での野生の熊による人的被害を防ぐための主な対策は以下の通りです:

  1. ゴミ管理: 山間部や熊の生息地近くでのゴミの適切な管理や収集を徹底し、熊が人里に出てくる誘因を減らします。

  2. 熊鈴の使用: 山歩きやハイキングをする際に、熊鈴を携帯し、熊に人間の存在を知らせることで予期せぬ遭遇を避けます。

  3. 啓発活動: 居住地域や学校での啓発活動を行い、熊との遭遇時の正しい対処法や予防策を住民に広めます。

  4. 熊よけスプレーの普及: 熊と遭遇した際に使用する熊よけスプレーを普及させ、個人が身を守る手段を提供します。

  5. フェンスの設置: 熊が人里に侵入しやすい場所に電気フェンスなどの物理的な障壁を設置して侵入を防ぎます。

  6. 熊出没情報の共有: SNSや地域の掲示板を通じて熊の目撃情報を共有し、住民がリアルタイムで熊の動向を把握できるようにします。

  7. 捕獲・避難: 繁殖期や食糧不足時に人里に出没する熊に対して、捕獲や避難を行い、人的被害を未然に防ぎます。

  8. 生息地の保護: 熊の生息地を保護し、人間と熊との接触機会を減らすための自然保護活動を強化します。

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確かに日本は土地が狭いので、諸外国のように、迷いクマその他動物のために野生保護地区などを各所へ設けるような大がかりことは、かなり困難かもしれません。

また、何よりそういったスペシャリストや専門人員の数も少ないのだと思われます。ゆえに、いつも野獣が出たとなると、最初にまず、懸命にイノシシやサルを追いかけまわす多数の警官のシーンを見ることになりますね…その方々も動物に慣れてないのに、ある意味命がけで大変な苦労です。

だからこそ、日本も着眼点を変えたら、まだまだ改善できることがあると思います。さらに今後そういった人間の活動と野生の生息域を適切に管理する能力と体制を強化・向上させることで、実際のクマによる被害を減少させながら、クマの生存機会も守ることが可能であると考えます。

クマを捕殺せずに共存を図り、かつ人との安全な棲み分けを実現するために、日本国内でもどのような制度や取り組みができるでしょうか?
実際の例を参考にしながら、一緒に考えてみましょう。

【①クマ対策教育プログラム実施】
地域住民や学校を対象に、クマの行動特性を理解し、クマとの遭遇時の正しい対処法や予防策について学ぶ教育プログラムを実施することで、地域がクマとの安全な共存のための知識とスキルを身につけることができます。
1. クマの行動特性について学ぶ
·       クマがなぜ人里に出没するのか、その生態や行動パターンを理解する。
·       季節によるクマの行動の変化について説明する。
2. 遭遇時の正しい対処法を学ぶ
·       クマと遭遇した際の安全な行動指針を教える。
·       パニックを避け、静かに行動する方法や、クマに挑発されたときの対応策について学ぶ。
3. 予防策について学ぶ
·       クマが人里に近づかないための予防策(ゴミ管理、食料の保管方法など)を教える。
·       ハイキングやキャンプ時にクマに遭遇しないための注意点を学ぶ。
4. 実践的な演習を含める
·       シミュレーションやロールプレイを通じて、クマとの遭遇時の対処法を実践的に学ぶ。
·       クマスプレーの使用方法など、具体的な自衛手段を教える。
5. 地域コミュニティとの連携
·       地域の狩猟者や野生動物管理の専門家を招いて、経験談や専門知識を共有する。
·       地域住民が協力してクマ対策を行うためのネットワークを構築する。
6. 教材とリソースの提供
·       クマ対策に関するパンフレットやオンラインリソースを提供する。
·       教育プログラムの内容を学校のカリキュラムや地域のイベントに組み込む方法を案内する。
実施計画の立案
·       プログラムの目標と対象者を明確に設定する。
·       専門家や地域のリーダーを巻き込んで、プログラムの内容を企画する。
·       教育の効果を測るための評価方法を事前に計画する。
< 実例 >
実際にクマ対策教育プログラムを成功させている例として、カナダのブリティッシュコロンビア州で実施されている「Bear Smart Community Program」が挙げられます。
このプログラムは、ブリティッシュコロンビア省環境省とブリティッシュコロンビア保護財団、およびブリティッシュコロンビア市町村連合とのパートナーシップによって設計されました。
目的は、人とクマとの間の衝突の根本原因に取り組むことにより、人々の安全と私有財産へのリスクを減らし、毎年破壊される数を減らすことです。コミュニティが「Bear Smart」の認定を受けるためには、クマの危険性の評価、人間とクマとの衝突管理計画の作成、コミュニティ全体を対象とした継続的な教育プログラムの実施など、一連の基準を達成する必要があります​​。
BearSmart.comでは、クマとの共生を促進するための包括的なアプローチを提供しています。これには、クマの行動やコミュニケーションの理解、非殺傷的なクマ管理、クマとの遭遇時のトレーニングや道具の使用方法、さらにはクマの捕獲やリロケーション方法に関する情報が含まれます。このサイトは、クマとの安全な共存を目指す地域社会に向けて、教育資料、ツール、戦略を提供しています​​。
これらのプログラムの成功は、地域コミュニティがクマとの遭遇を管理し、予防する方法について学び、実践することを通じて、人間とクマの両方にとって安全な環境を作り出すことにあります。教育プログラムの実施、クマに強いごみ管理システムの開発・維持、そして「Bear Smart」条例の実施・強化など、具体的な基準を達成することが重要です。これらの基準は、クマにとって魅力的な非自然食源へのアクセスを防ぎ、人間とクマとの衝突を減少させることを目的としています。
このようにして、ブリティッシュコロンビア州では、地域コミュニティがクマとの衝突を減少させ、より安全な共存を実現するための実践的なステップを踏んでいます。これらの取り組みは、他の国や地域でクマ対策教育プログラムを計画・実施する際の貴重なモデルとなります。
 
【②ゴミ管理・食料保管の徹底】
クマが人里に出没する主な原因の一つは食料を求めてのもの。ゴミの管理や食料保管を徹底し、クマにとっての魅力的な食料源を排除する。
< 実例 >
カナダの一部地域では、ゴミ収集所のゴミ箱や収集所にクマが容易にアクセスできないよう、ロック機能付きのゴミ箱を設置したり、ゴミ収集所を囲う高いフェンスや電気柵を設置。このような対策が実施されており、クマの人里への出没を効果的に減少させています。 「ベアビンズ」とは、クマによる開封が困難な特殊なゴミ箱です。アメリカの国立公園やクマが生息する地域では、この種のゴミ箱が広く用いられ普及しています。
 
【③クマ回避用の装置や施設の設置】
クマを寄せ付けないための電気柵や不快音を発する装置、クマが通りにくい地形や植生を利用したバリアの設置などが挙げられる。
< 実例 >
北海道ではクマ避けフェンスを設置し 、農作物をクマから守るために電気柵を設置する取り組みがあります。この柵は、クマが農地に侵入するのを防ぎ、農作物の被害を軽減します。
 
【④クマ情報共有システムの構築】
クマの目撃情報や活動パターンをリアルタイムで共有するシステムを構築し、住民への情報提供を行うことで、遭遇リスクを低減させる。
< 実例 >
スウェーデンでは、クマ出没情報の共有と警告システムとして、クマの出没情報を共有するアプリが開発されており、地域住民やハイカーがリアルタイムでクマの位置情報を把握できるようになっています。これにより、人々はクマとの遭遇を避けることができます。

【⑤クマの生息域保護と拡張】
クマの自然な生息域を保護し必要に応じて拡張することで、人里へ出没する必要性を減少させる。これには森林の再生や保護区の設定等が含まれる。
< 実例 >
ロシアのシベリアでは、クマの生息地として広大な保護区が設けられています。これらの保護区ではクマの生息環境を守り、人間の活動がクマに与える影響を最小限に抑えるための取り組みが行われています。

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これを読んでくださっている皆様の中にも、この問題について、私にはこんな解決策があるんだけど…こんな取り組みは効果的ではないだろうか?…といったようなご意見がございましたら、是非ともmasha.secretbaseplay@gmail.comまでご連絡くださいませ。
(そういったことに具体的に取り組まれている団体様へ、ソリューションのひとつとして提案させて頂けたらと考えています。)

そんなのは環境省の仕事だ、林野庁のやることだ…というかもしれません。それでも、そのようなあなたの一意見がもし、実行可能であり長期的に見て効果的でより多くの命と地球環境を守るようなものなら、それが自然と大勢の人に良いと賛同・認識される中に、それが公的なルールとして認められてゆく可能性はあります。

うちの旦那ですら「人間が山ほど捨ててるフードロスを利用して、野生のクマに合うようなフードに加工し、ドローンで山中に置いたらいいんじゃないのかな?どうせ生態系はもうおかしくなってるんだ、本格的にクマに対処するまでの時間稼ぎで。エサさえあれば、クマも人間のいる場所には来なくなると思う。だいたい本人たちだって、好きで人里や街中に降りてきたい訳じゃないんだから。」などの浅知恵を絞り出してくれます。

実際に某団体様では、それと少し似たことをしていたという話も聞くことが出来ました。ご自分たちが所有している山に生息してるクマたちのいる場所へ、実験的にどんぐり集めて置いておいたそうです。(結果は思ったほど、クマたちはそれを食べて尽くしていなかったそうですが。)

何よりも、無関心でいること、正しく知ろうとしないこと、自分から何も声を上げないこと、他人の決断へすべてを任せてしまうこと…それらが何か物事を良くすることへの最初のハードルでないかと、私は思います。

こんな記事を書いてる傍で、一匹ずつ大事に保護園で育てられているパンダたちのニュースが。世話するスタッフの足にじゃれついて、その愛くるしさに笑顔と歓声で、スマホを向けている沢山の観客らの映像。同じクマでも、えらい扱いの差ですね…。肉食と草食の差。加えて、野生動物と飼育動物の差。仕方ない運命です。
 
未来の野生動物保護パークが日本に出来たら…と、AIにイメージ画像を作ってもらいました。全体的には素敵ですが、ただ、ちょっとこの絵だと動物達がフリー過ぎて、スタッフはこんな軽装で見回りできませんね。相手は野生ですから、厳重な防具の着用と、専用車両なんかも必要でしょうね。(笑)

クマだけでなく、鹿や猪、タヌキやキツネ、猿も鳥も、ここで保護された動物達は専門スタッフによる管理飼育を受け、必要な期間が過ぎたら、彼らのホームである地域へ放し野生へ帰します。




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