妄想癖について

発達障害には頭の中がうるさいという症状をもつ人がいて、私もその症状をもつ一人で頭のうるささにうんざりすることがある。

それとは別で私には妄想癖がある。思い返せば思春期頃からはじまったような気がする。
理想の自分と現実の自分があまりにもかけ離れていて、その辛さを埋めるために妄想の世界に逃げ込むようになった。


友人に囲まれて、毎日部活をがんばって、先輩に恋してみたり、友人と恋バナで盛り上がりファミレスでドリンクバーだけで何時間も過ごせるのが私の理想の学校生活だったけど、実際にはいつもほんのり浮いていて、なんかしっくりこなくてどこにいても居心地が悪くて。
頭の中で自分の理想の生活を妄想して、それに没頭することで満たされない思いを消化していた。


この妄想癖はすっかり日常的にとけこんでしまった。
辛い事があれば妄想の中に飛び込み辛い現実から逃れるようになった。

仕事中でもヒマになると無意識に妄想の世界につかり、全く集中できなくなることがあった。通勤中など移動している時も気付けば妄想の世界に入り込んでいたりする。


これは発達障害以外の何かの病気なのではないか?と思うようになり、病院に相談したことがある。
話した瞬間、先生は怪訝な顔をしていたけど、結局妄想と現実の世界の区別はついていて、おかしな発言はないので病気ではないとのこと。
幻覚とか幻聴には当てはまらないんだろうか・・?と自分でも本を読んでみたりしたけどいまいちよくわからなかった。


この悪い癖をなんとかして治さなければとずっと悩んでいたど、最近は現実世界は辛いことばかりだし、楽しい妄想をして心を満たしてもいいじゃないかと思うようになってきた。現実世界は私にとっては地獄みたいなものだから。



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