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ゆるっと生きる

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自分のことを書く、自分とは何か、的な。

自分のことを書く、自分とは何か、的な。

自分とは。

この不可思議な生物について、何度も考えて、放棄して、放置して。

最近、「コロナ禍」という非日常が日常になりつつある中、

自分とは、

またむくむくと、その考えてもしょうもないような問いが

よく言えば、雨後の筍。悪く言えば、水溜りのボウフラのように増殖し始めた。

つまり、鬱っぽいってこと。

20歳の娘に言わせると、私が鬱になるなんてあり得ないらしい。

だから、鬱っぽい。

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お帰りなさい

「いってらっしゃい」と送り出して「お帰りなさい」が言えないことが 世の中には起きる。そういうことがあることを知っている。

見送りをするときは、いつも一抹の恐怖を感じる。これが最後になるかもしれない、そんなことはあってはならない、そう思いながらあなたの背中に触れる。

だから、「いってらっしゃい、絶対に帰って来てね」と言ってしまう。どうかどうか、何も起こりませんようにと。

あなたとわたし

大事にしてること。大事にしてきたこと。
「思い出の積み重ね。」

良かったことも、悪かったことも。一緒の時間を重ねていくということ。

量じゃない。どれだけ濃密だったのか。いつだって本気でぶつかってきた。思いのままに。

「思い出の積み重ね」は、まだまだ継続中。形をどんどん変えて、たぶん死ぬまで。
記憶があるかどうかは、関係ない。覚えてないと言われてもいい。あなたとわたしの事実は、細胞の奥の奥に記

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根無草

いつでも帰れる場所があったら、

どんな時も味方でいてくれる人がいたら、

それを疑いなく信じることができたなら。

誤作動せずに自分よりも人のために生きられるようになるんじゃないかって。

それは実験でもある。

自分自身の大切さ尊さをわかっている人は、

誇り高くて人のために生きられる。

自分の中のつまらないことでグチャグチャしないのだ、きっと。

私にできる思いの全てを捧げて、あなたは尊い

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ケーキのクリームと記憶

ケーキのクリームと記憶

私には、わりと小さい頃からの記憶が残っている。

記憶力がいいわけではないと思う。おそらく、何度も何度も、記憶を反芻する癖があるのだ。

それは、簡単に引き出せる記憶の引き出しとなって、増えていく。

その時 私は、モンチッチのぬいぐるみをあてがわれて、撫でくりまわしていた。

目の前には、白くて大きなケーキ。

(ああ。美味しそう。ちょっと食べてみてもいいかな。我慢できないな。)

(今なら、誰

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明確な殺意

明確な殺意

幼稚園に行く前のことだったので、2、3歳のことだったと思う。

祖母はとにかく厳しい人だった。

何かというと手が出る人で、よくビンタをされていた。

親のいない私をしっかりしつけようとしていたのかもしれないが、子どもの私には、叩かれるのは辛いことだった。

酷く叱られると、よく押し入れに入って、布団の間に入り込み、泣きながら眠りに落ち、数時間経つと、出てくるということがしばしばあった。

妄想癖

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