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自宅でプール遊びを行うときの準備と注意点

 今年は6月から気温が高い日が続いていますが、体調を崩してはいないでしょうか。気温が高いと外に遊びに行くこともできず、お子様との遊び方に悩んでいる方もいらっしゃると思います。そんなときに、おうちでプールをすることは、お子様もお父さんお母さんも気分転換になって楽しいですよね!今回は自宅でプール遊びを行うときの準備と注意点を、幼稚園・保育園のプール遊びでの経験も交えながらご紹介していきたいと思います!

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

準備するもの

プール遊びに必要なもの

 まずはじめに、プール遊びに必要なものをご紹介したいと思います。基本的なものから、あると便利なものまでご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

ビニールプール
空気を入れて膨らますものが一般的ですが、ポールで支えるタイプのものもあります。大きさも様々で、滑り台がついているものや、屋根がついているものなどが販売されています。ご自宅のプールに使えるスペースに合わせて選んでみてくださいね。空気を抜く穴が大きく片付けやすいものもあり便利です。

プールの下に敷くもの
プールの下には、何かマット等を敷くことをおすすめします。理由の1つはプールを長持ちさせること。直接敷くとどうしてもスレや熱さなどで傷みやすくなってしまいます。プールの下に敷くのは専用のマットも販売されていますが、それなりのお値段がかかります。厚手のレジャーシートでも代用可能です。他にもおすすめがありますので、後ほど記載したいと思います!

空気入れ
ビニールプールを膨らませるときに必要です。おすすめは電動タイプ。手動だとどうしても時間がかかってしまい、子どもから目を離さざるをえない場合があります。そして何より手動は疲れます…。その点電動はすぐに膨らみます。電池タイプや充電タイプなどが販売されていて、お値段も手ごろなものもあり、私は1500円ほどで購入しました。

水着・水遊び用パンツ・ラッシュガード・帽子
自宅とはいえ、全裸で遊ぶのではなく水着や水遊び用パンツを着用しましょう。また、必要に応じて子ども用のラッシュガードも用意するといいと思います。また、太陽を直接浴びてしまう場合は、帽子の着用もしましょう。

日焼け止め
日差しが強く、日よけになるものがない場合は日焼け止めを使用しましょう。カーポートや、屋根付きのベランダを使う場合は塗らなくても大丈夫です。また、ラッシュガードで日差しを防ぐ方法もあります。

おもちゃ・廃材など
おもちゃがあるとプール遊びをより楽しむことができます。おもちゃは廃材でも代用することができます。例えばケチャップやマヨネーズの空き容器を水鉄砲のようにしたり、ペットボトルにたくさんの穴をあければシャワーになります。トレイで船を作ってもおもしろいですよ!

注意すること

 次に、プール遊びをする上で気を付けたいことを書いていきたいと思います。

プールでも熱中症になることがある!

 今日は暑いから熱中症予防にプールに入ろう!と思うことがあるかもしれません。しかし、プールに入っていても熱中症になることがあるんです。まだ体温調節が苦手な小さい子はその可能性が高く、安易に熱中症の予防としてプール遊びを考えるのは危険だといえるでしょう。

 では、なぜプールでも熱中症の危険があるのでしょうか。

・家庭用プールは水量が少ないため、水温が上がりやすい。
・水に浸かっていない頭や顔が太陽にあたることで、熱くなってしまう。
・水で遊んでいるときは、水分補給を忘れがちになってしまう。
・プールで遊んでいる最中も汗をかいているので、脱水になってしまう。

このような理由から、一見熱中症対策によさそうに感じるプール遊びの際にも熱中症になってしまう可能性が十分にあります。
園でも気温が高すぎて中止になってしまったことがありました。涼しむためのプールのはずが、命が危険になってしまうほど外気温が高かったことが原因です。気温が高く熱中症アラートが出ているときは、たとえプール遊びだとしても外出は控えた方がいいでしょう。
 また、プールの中でも帽子をかぶったり、ラッシュガードを着るなど熱中症対策を忘れないようにしましょう。

楽しくてはしゃいでしまうことで、騒音になってしまう可能性がある

 楽しくてついついはしゃいでしまうことがあると思いますが、近所の方の騒音になってしまう可能性があるので注意しましょう。特に夏場は網戸にしているご家庭も多く、外の声が家の中まで聞こえやすくなってしまいます。近くの家から距離をとった場所にプールを設置するようにしたり、予め子どもに言い聞かせるなどをして、ご近所トラブルにならないように注意しましょう。

他の人の目を気にするようにしましょう

 自宅だから…とつい気が緩んでしまいそうになりますが、裸で遊ばせたり、外で着替えさせたりしないようにしましょう。最近は望遠の機能もよく、遠く離れた場所からでも撮影ができてしまいます。また、インターネットに一度上がった画像は、永遠に消えることがないとも言われています。例えそのサイトから消えても、既に誰かが画像を保存していて別のサイトに載せる等で永遠に出回り続けるんだそうです。
 女の子だけではなく男の子も狙われる対象になっています。大切なお子様、保護者の方でしっかりと守ってあげましょう!また、お母さんも気を付けてくださいね。

プール周辺のコンクリートでやけどをしないように

 プール周辺の道路やコンクリートは大変熱くなっています。子どもの皮膚はとても薄いので、大人よりもやけどをしやすくなっています。プールの準備をしている間もサンダルを履くようにするなど、素足でコンクリート部分を歩かないように注意しましょう。まだ歩けない赤ちゃんを準備の間座らせておくことも避けましょう。

滑って転んで頭を打たないように気を付けて!!

 ビニールプールの中は大変滑りやすく、転びやすくなっています。しかも、水深が浅いためひっくり返ったときに頭を打ってしまう可能性が高くとても危険です。プールの下に厚めのマットを敷いておくと万が一のときに頭を打ってしまったときに衝撃を吸収してくれます。専用のものもありますが、私は洗って乾かして片付けやすい、ジョイントマットを敷いて使っています。表面がデコボコしている分、多少滑りにくくなる効果もありますのでおすすめです。
 とはいえ、あくまでコンクリートよりはマシというだけで、転んでしまうと危険なことには変わりありません。十分に注意し、目を離さないようにしましょう。

溺水事故が起こらないように十分注意する

 家庭用プールでは溺水事故が起こりにくいように感じる方もいるかもしれません。しかし、水深5cm以下でも溺れてしまう可能性があることをご存じですか?小さい子が溺れるのは、5cm以下でも十分な水量だそうです。
また、水を張っているただのバケツでも溺れてしまうことあるんです。何気なく覗き込んだとき、小さい子は頭が重いため頭から落ちてしまうことがあります。ほんの数秒目を離した隙にそんな事故が起きてしまう可能性があるため、保育園・幼稚園ではプール遊びのときは一瞬たりとも目を離すことはありません。職員が複数で見守り、片方が目を離すときには「ちょっと目を離します」と声をかけながらプール遊びを行っています。
 「でも溺れるときはバチャバチャ音がしたり、声が聴こえたりするからわかるんじゃないの?」と思う方もいると思います。しかし、実際には声を出したり音を立てることなくスッと沈んでいくことも多いそうです。考えるととても怖いですよね…。
 自宅でプールをする際、大人の数が少ないことも多く、目を離さないことはとても難しいかもしれません。しかし、保護者の方がトイレに行くなど離れるときはプールから上がる約束をしたり、読書やスマホなど長時間目を離す“ながら作業”をしないなど、できる限り目を離さずしっかりと見守っていてあげてくださいね。

「寒い」「疲れた」を見逃さない

 暑い日のプールとはいえ、長い時間水に浸かっていると身体が冷えてしまいます。小さい子の身体は冷えやすいので、こまめに様子を見てくださいね。身体が冷え切っていたり、唇が白や紫になっていたり、小刻みに震えていたりと寒いサインを見逃さないようにしましょう。風がある日も体感的に寒く感じやすいです。
 また、プール中は楽しくて終始大騒ぎかと思います。テンションが上がって気付きにくいですが、思っている以上に体力を消耗しています。足を滑らせやすくなるなど注意力にも影響してきますので、適度に休憩を入れながら楽しんでくださいね。
 保育園や幼稚園でも15~20分程しか入らず、あっという間にプールの時間が終わっていました!まだ物足りない気持ちもありますが、また入れることを伝え、無理はさせないようにしましょう。

プール遊びの流れ

 注意点がわかったところで、プール遊びの基本的な流れをご紹介したいと思います!

1、天気・気温の確認

 まずは天気と気温を確認しましょう。小学生の頃、「ちょっと寒い…」という気温の中でもプールに入った経験がある方もいるのではないでしょうか。しかし、自宅の場合は無理に入る必要はありませんので、寒いかも…と感じたら入らないようにしましょう。
 ちなみに学校がプールに入るときの基準は水温22℃以上、気温と水温を足して45~50℃以上だそう。この基準は、各学校や地域の教育委員会によるようなのであくまで目安ではありますが、参考にしてみてくださいね。

2、プールの設置

 プールを膨らませたり、設置をしましょう。このとき、お子様から目を離してしまうことになる場合もあります。電動ポンプを利用したり、室内で膨らませるなど工夫をしてできるだけ目を離してしまう時間が短くしましょう。
 小さい子はお母さんやお父さんを探すためならものすごい力を発揮します。まさに火事場の馬鹿力のようなもので、今まで開けられなかった玄関のドアを開けてしまったり、窓を開けてそこから出ようとしたりと何をするかわかりません。まだできないだろうと思わず、目を離さなければいけないときには安全に十分注意しましょう。また、設置している間、一緒に外に出ている場合も要注意。プールの準備に気をとられている間に道路に出てしまうなど、危険なこともあります。

3、プールに水を入れる

 プールに水を入れます。プールが設置できたら水を入れましょう。
ここまでの準備は、できればプールに入る1、2時間前までにすませておくと良いです。水道から出た水は、どうしても冷たく、プールの水温には適していません。早めに準備をし、しばらく置いておくことで水温が上がります!入る前までに上がらないようであれば、熱湯を注ぐことでプールの水温をあげることができます。

4、上がったあとの準備をする

 プールに入る前に、上がったあとの準備をしておくとあとでとても楽になります。バスタオルや着替えを予め準備しておきましょう。
 プールの後は外のシャワーではなく、お風呂で身体を温めることがオススメ。なので、玄関からお風呂に続く廊下にバスタオルを敷いておくとスムーズに向かうことができます!

5、着替え・楽しいプールあそび

 いよいよ楽しいプール遊びです!気を付けることはたくさんありますが、どれもお子様の命を守るため。危ないことはしっかり注意しつつも、めいっぱい楽しんでくださいね!
準備は大変ですが、楽しそうなお子様の様子を見ると嬉しくなりますね♪
水筒を持って来るなどして、水分補給も忘れずに行いましょう!

6、無理はさせずおしまいにする

・身体が冷えて来た ・曇ってきた ・風が出てきた ・めいっぱい遊んだ
など、キリがいいところで終わりにしましょう。まだ遊びたがるかもしれませんが、わかる年齢の子には理由を伝えて終わらせましょう。
お風呂で身体を温め、着替えてくださいね。

7、片付けはあとからでOK!

 大人の数が少なく手が空いていない場合は水の栓を抜くだけにして片付けはあとからにしましょう。水道代がかかってしまうので水は次回に使い回しをしたいところですが、やはり細菌が繁殖してしまうためその都度溜めなおした方が衛生的にいいそうです。
 片付けはお子様がお昼寝したあとなどあとからでもOK。暑い日は外にいるだけで体力を消耗します。保護者の方もゆっくり休憩して身体を休めてくださいね。

最後に…

 いかがでしたでしょうか?
今回は夏にぴったりな自宅でのプール遊びについてご紹介いたしました。手軽にできるように思いますが、準備から片付け、子どもから目が離せないことを考えると結構な重労働。見守る保護者の方々が熱中症にならないように、気を付けてくださいね。
 最後までお読みいただきありがとうございました!


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