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梅干しを漬けたこと。年季の入った本を読んだこと。

こんにちは。

用事があって、帰熊しています。梅雨入りし、ぐずついた天気が続いています。「しとしと」なら、梅雨を満喫できるのですが、昨今の九州の梅雨は、ニュースで吹聴されているとおり、「バケツをひっくり返したよう」な雨なのです。

異常気象なのか、なんなのか。

そんな梅雨の余暇、梅の収穫に行きました。

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梅の農家でありませんので、土手に適当に植えています。実ったり実らなかったりと、年によって違うようです。今年は、まずまずです。
梅は保存食。僕が食べている梅干しは、通年前に漬けた梅干しです。実った時に大量に梅干しを作れば、枯渇することはありません。梅の木が、我が家に順応しているとも言えそうですね。梅の精がいるのでしょうか。

さて、梅をたくさん収穫出来ました。アクを抜くために、水に漬けています。小梅と大梅。

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アク抜きをして、塩を振って、漬物石を乗せて、「水が上がる」のを三日程待ちます。「水が上がる」とは、梅から透明な水が出て、梅が浸ることです。普段は聞き慣れない言葉ですね。本当に透明な水が出てきます。
それから、シソの葉と一緒に揉み込みます・・・。

と、このような流れで、梅干しを作ります。

漬物は日本食には必須なもの。箸休めの贅沢な時間です。日本には数えきれない漬物があり、全てを記憶するのは中々難しいものです。分量が違ったら、残念な味になります。
それなら、本に頼りましょう。

漬けもの350選 -基本漬けから即席漬けまで-    光の家協会

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古色を帯びた本、昭和52年が初版です。漬物は何年経っても色褪せませんし、何年も読めて素晴らしい本です。我が家は何年使っているやら・・・。とうの昔に、値段の情報を本から得たことでしょう。

この本をめくっていると、懐かしい気分にさせてくれます。
現代、インターネットで検索しますと、梅干しや漬物の作り方の情報は、すぐに仕入れることができます。しかし、それ以外の情報にありつくには、至難の業です。

例えば、本をペラペラめくっていると、蕨(ワラビ)のコーナーが目に入りました。蕨を眺めていると、「蕨はいつが旬だったかな?」「あー、あそこに蕨がたくさんなっていたなあ」「ばあちゃんが、蕨のお浸しをよく作ってくれたなあ」と、考える贅沢な時間が数珠繋ぎに広がっていきます。
このような体験は、本ならではの体験ではないでしょうか。


まあ、そんなことはさておき、漬物ができるのが待ち遠しいなあ。


花子出版    倉岡


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