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印象派 モネからアメリカへ
── ウスター美術館所蔵 ──
2024年1月27日(土)~4月7日(日)
東京都美術館にて

待ってました~!
レクチャーと図録付きのプレミアムナイト鑑賞券と迷ったのですが、結局、平日限定の前売券にしました。

今週の平日は毎日先着100名で何か配っているようですが、開館の9:30に東京都美術館の門に着いたぐらいだと終わっていました。休館日の翌日ということもあったかもしれませんが、もう100人以上も並んでいたということですね~。皆さん早起きだなぁ。

入場前にぐるぐる並んでいるところ

土日祝日と4月2日以降は日時指定予約制、これは正解だと思います。平日でも会期後半は予約制にしなくて大丈夫だろうかとは思いますが……。印象派は混むので、早めに行った次第です。

ところどころフォトスポットがあり、それ以外は撮影禁止です。各作品に集中するには、このスタイルもいいなと思います。

入口のフォトスポット

Chapter 1 伝統への挑戦

印象派の先駆けとなる作品たち。
アーティゾン美術館にあるコローの作品が以前から好きだからか、あれコローかな?と目が行きます。正解。

アメリカの方は知らない(か、覚えていない)画家たちで、似た感じの絵だなと思うと、片方がもう片方に師事していたと解説がありました。

入口が混んでしまうのが美術館の常。100人超が前にいたはずなのに、皆どこに行ったんだろう……と思うほど、Chapter 1の後半ではもうストレスなく観ることができました。

まあ、音声ガイドを聴いている人はどんどん追い越してしまうのですが。

Chapter 2 パリと印象派の画家たち

お馴染みフランスの印象派と、彼らと交流のあったアメリカ人画家、メアリー・カサットとチャイルド・ハッサム。

カサットは何か観たはず……2014年の『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展』(世田谷美術館)では確かに観ていて、ひょっとしたら森アーツセンターギャラリーの『こども展』にも何かあったような気がします。

ここに、初めて美術館に買われたモネの『睡蓮』が展示されています。一つの壁に睡蓮のみ。購入に際しての手紙のやり取りがその横の壁にありますが、睡蓮の前に人がいなかったので先に独り占め。贅沢……!

この『睡蓮』も好きです。柔らかな色調で、パープルが際立ちます。西洋美術館とアーティゾン美術館の睡蓮も好きで、割と印象が近いかなと思いました。

手紙のやり取りの中で「美術館価格(安めに設定)なので他言しないでね、よろしく」などという内緒の部分も、後世には大々的に展示されてしまうという……。

手紙を見て、もう一度睡蓮を拝んでと振り返ると、人が沢山いました。独り占めの贅沢はほんのひと時だったようで、ラッキーでした。

フォトスポット

1階へ上がります。なるほど、展示室を出てエスカレーターまでの間にフォトスポットがあるのですね。

Chapter 3 国際的な広がり

パリで印象派に触れた画家たちが、自国に戻ってその様式を広めていきます。それはそうですよね、新しい技法、斬新な様式 ──。

ここで印象に残ったのは、黒田清輝の《草つむ女》でした。

Chapter 4 アメリカの印象派

パリで印象派を学んだアメリカ人画家もまた、自国へ新たな技法を広めていきます。

ここで釘付けになったのが、ジョセフ・H・グリーンウッドの《雪どけ》。フランス印象派の画家たちが好んで描いた雪が、ここでも描かれています。ただこの方、印象派と括られるのは嫌だったようです。フランス印象派よりは写実的な感じがします。雪解け水が流れる川は青く澄んで、まあ冷たそうなことよ。もしかしたら凍ってる?というほど。

並んでいた《リンゴ園》も、りんごだけに気になりました。この絵は公式サイトに掲載されています。

チャイルド・ハッサムの《朝食室、冬の朝、ニューヨーク》は、収蔵に当たっての本人とのやり取りの手紙が展示されていました。
「この間、いくらと言いましたっけ?」って……確かに、手紙は控えを取っていなければ残りませんが。

フォトスポット

2階へ。

Chapter 5 まだ見ぬ景色を求めて

そうか、戸外で描くようになったからこその風景画ということですね。印象派の影響って大きいのだなと思ったひと時でした。

デウィット・パーシャルはグランド・キャニオンの作品で知られた風景画家だそうで《ハーミット・クリーク・キャニオン》も刻一刻と移り変わるであろう一瞬の色を捉えていました。

最後に映像があり、全部観てからショップへ。はぁ~、良い余韻です。

クロード・モネ《睡蓮》Claude Monet / Water Lilies [Nymphéas]
ジョセフ・H・グリーンウッド《雪どけ》Joseph H. Greenwood / Melting Snow

ショップを出て地階に戻る途中、1階にもフォトスポットがありました。ローマ展の時は巨像の頭部と一緒に写真が撮れたところですね。

お部屋風

ところで、またモネ展があるのですね。今回は印象派であってモネではありませんでしたが、なんとなく上野の森美術館の100%モネ今回の印象派のモネ西洋美術館のモネとずっと続いていくようです。しかも、今回も次回も日テレなのですね。ふ~ん。

せっかく上野公園に来たのでトーハクの光悦も観たいところですが、本館の関連展示と東洋館も観たいので別の日にします。六本木も2館巡りたいし、アーティゾン美術館も……と美術展の予定が渋滞中。

美術先輩はフリーランスのデザイナーですので、これまでも
「空いた平日の美術館はいいよー」
と言われていましたが、仲間入りができそう……かな…?

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