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ココアの詩

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優しい言葉を綴りたい。 そんな思いで書いた詩たちです。 『stnd.fm』、『Spoon』などの朗読配信用に、ご自由にお使いください。 ご使用の際は概要欄に ・【ココアの詩】… もっと読む
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記事一覧

The standard of happiness

The standard of happiness

幸せの基準は
人それぞれだから

私が幸せだと感じたら
それが幸せ

【詩】小さな嘘

【詩】小さな嘘

あなたの手に触れる
あなたの顔をみる

私に向けてる作り笑顔
無理して笑ってるのがわかる

あなたの嘘に気づいていることを
悟られないように

私もとびきりの笑顔で応える

心の隅っこに
チクリとした痛みを感じながら

ずっとこの手を繋いていましょう

互いがついてる優しい嘘が
いつか本当になるように

【詩】寄り道

【詩】寄り道

最短距離を行くも良し

ちょっと寄り道して

思いもよらなかったも
景色を見たり

空気の匂いや
肌触りを楽しむのも良し

結局どの道を通っても
最幸のゴールしか
待っていないから

【詩】春の訪れ

【詩】春の訪れ

頬にあたる風が 
柔らかくなりました

私が歳を重ねても
故郷の春は変わりません

空を見上げながら
思いもよらない人生を
歩む自分に
驚いたりしましたが

まだここには
シロツメクサの花かんむりて
遊んでいる小さな私が
いるような気がしました

【詩】陽光

【詩】陽光

窓を開けると
真っ先に駆け寄って
風の匂いを嗅いでいた

陽の光の中にいるあなたは
目を閉じて
全身で風を感じていた

ただひたすらに
清らかな愛を注いでくれた
あなたと過ごした最後の春

愛おしい思い出

【詩】雨音

【詩】雨音

目を閉じて
ただ音に身をまかせる

不思議だね
冷たくないの

心のどこかに沁みてくる

「泣いてもいいんだよ」

そう言ってくれてるような
気がする

ああ、そうか

この雨は
流したくても流せなかった
私の涙なんだ

【詩】救

【詩】救

淀んだ水の底から
遠く遠く
高いところに揺らめく
光を見ていた

私はこのまま
冷たくなっていく
そう思っていた

だけど奇跡が起きて
光を掴めた

光が逃げてしまわないように
必死に掴んだ

光が私を
色のある世界に
戻してくれた

【詩】春風

【詩】春風

それはまるで
赤ちゃんの吐息のよう

甘くて温かくて優しい

私は遠い目をして
風が吹いてくる方を見る

あなたを抱っこして
見上げた空が
見えるような気がする

【詩】カルイツカレ

膜がかかったみたいな頭の奥

「今日も生きたね」
って

自分に はなまる をあげる

大丈夫

ちゃんと生きたんだから

大丈夫

【詩】ゆるり

【詩】ゆるり

ゆるりと息を吸って
ゆるりと手足を伸ばして
ゆるりと心のままに
ゆるりと時に身を任せて

焦らなくても
無理しなくても
良いのです

ゆるり
ゆるりと
優しい空気を身にまとって

1番素敵なあなたのままで

【詩】眠り姫

【詩】眠り姫

私は眠り姫になって
眠り続けます

目が覚めたときに
すべての出来事は
夢だったと笑えるように

ずっと眠り続けます

ときどき
夢か現実か
わからなくなるのです

もしかしたら
私のこのセカイは
「誰かが見ている夢」
なのかもしれません

そんな
タワゴトを空想しながら

今日も眠りにつくのです

【詩】黒い涙

【詩】黒い涙

水を満たしたコップに
黒い絵の具を流し入れてみる

黒が身をくねらせて
踊る
広がる

私はその様子を眺めているだけ

すくうことはできないから
ただ
眺めているだけ

広がる黒

そこは
誰も触れることが出来ない場所

【詩】晴好雨奇 せいこううき

【詩】晴好雨奇 せいこううき

晴れた空が好き

高く青く澄んだ空は
悩みごとなんて
ちっぽけなものだと
感じさせてくれる。

雨の空も嫌いじゃない。
湿った雨の匂いは
疲れた心を
癒やしてくれる。

つまりのところ
どちらの空も
素敵だってこと。